家電製品ミニレビュー
オムロン「メディクリーン HT-B601」
~携帯型でも確かなブラッシング能力。USBで充電できる電動歯ブラシ
by 正藤 慶一(2013/4/12 00:00)
電動歯ブラシは、もはや私の生活に欠かせない。手磨きよりもキレイにブラッシングできるので、その効果はすぐに実感できる。また、ブラッシング時間も短いため、時間がない朝でもすぐに終わる。使い始めて6年以上経つが、おかげで大きな虫歯は発生していない。
しかし、ここまで電動歯ブラシに頼り切りになると、逆に外泊の時に不便になる。歯ブラシを購入するのは面倒だし、ホテルに備え付けの歯ブラシでは満足できない。かといって、家の電動歯ブラシを持ち歩くのも面倒臭い。できればコンパクトな電動歯ブラシがほしい。
そこで今回は、この3月に発売されたばかりの、オムロンヘルスケアの携帯型電動歯ブラシ「メディクリーン HT-B601」(以下、メディクリーン)を使ってみたい。
メーカー | オムロンヘルスケア |
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製品名 | メディクリーン HT-B601 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,527円 |
小型の電動歯ブラシと言えば、パナソニックの「ポケットドルツ」が有名だが、本製品とポケットドルツが決定的に違うのが「電源」と「パワー」。ポケットドルツは電源に乾電池を使用するが、メディクリーンは本体に内蔵のニッケル水素電池を電源としている。そのためか、振動数はポケットドルツより多く、ポケットドルツの毎分約16,000ストロークに対し、メディクリーンは毎分約25,500ストロークとなっている。より高いブラッシング能力が期待できる。
電池内蔵型ということは、一度電池を使い切ったら充電する必要があるが、その充電法が「USB充電」なのも特徴のひとつ。本製品には持ち運び用のケース「モバイルケース」が同梱されており、このケースの側面にあるMicro USBアダプタに、付属のUSBケーブルとUSB-AC変換アダプタをつなぐことで、中に入れた電動歯ブラシ本体が充電できる。
小型だけどパワフル、バッテリーはUSBで充電。これがメディクリーン HT-B601の特徴だ。
本体をケースに入れて充電。無接点充電なのでラク
パッケージには先程挙げたモバイルケース、USBケーブル、USB-AC変換アダプタのほか、電動歯ブラシ本体と、交換用ブラシが入っている。ブラシを含めた本体サイズは18.5×18.5×195mm(幅×奥行き×高さ)と、電動歯ブラシとしてはやや小型となる。重さは46gと、非常に軽い。
モバイルケースの本体サイズは52×31×181mm(同)で、小型のペンケース、メガネケースのような感じ。本体を収納する際は、本体からブラシを取り外し、向かって左側のスロットに本体、右側にブラシを投入する。Micro USBの差込口がある以外は、いたって普通の収納ケースで、これが充電機能を持っているとは、パッと見ではわかりにくい。
充電をする際には、付属のUSBケーブルのMicro USB側をモバイルケースに、反対のUSB A側を、付属のUSB-ACアダプタに差し込む。あとは、ACアダプタをコンセントに差し込めば、本体内部の赤いランプが点灯し、充電がスタートする。無接点(非接触)充電なので、本体をケースに強く差し込んだり、本体にケーブルを差し込む必要はなく、本体をただ単にスロットにスルッと差し入れるだけで大丈夫。ブラシ本体には特にUSBの差込口がないため、充電には必ずケースを使用することになる。
ちなみに、充電時間は10時間で、連続運転時間は約30分とのこと。出荷時に充電されているようで、購入後すぐに使用できた。
意外と確かなブラッシング能力。歯がツルツルに
運転は本体中央の「START」ボタンを押して開始する。運転モードは、1分当たりのブラシ振動数が約25,500ストロークの「クリーンモード」、約21,000ストロークの「静音モード」で、1回押すとクリーンモード、2回押すと静音モードでスタートする。運転30秒毎に一瞬だけ運転が止まる「ナビタイマー」機能も付いている。
さっそくクリーンモードで歯をブラッシングしてみる。さすがに携帯型だけあって、自宅で使っている「ソニッケアー」(フィリップス)と比べると、音は静かで、振動パワーは弱め。ソニッケアーの1分間の振動数は約31,000回と早く、口の中で水流が発生するほどパワフルだが、メディクリーンはそれほどではない。これで大丈夫なのだろうか?
しかし、その疑問はすぐに間違いだとわかった。2分程度のブラッシングで、歯は見事にツルツル。口の中が爽快になった。意外と言っては失礼だが、これはうれしい驚きだ。携帯できてもちゃんと歯磨きできなければ意味はないが、メディクリーンにはその心配はなさそう。小型なので、取り回しもラクだ。また、歯磨き粉なしでもキレイに磨けた。
静音モードは、メディクリーンの「ブーン」という運転音がほぼ半減する。音はかなり頼りなく聞こえるが、こちらでも歯はちゃんとツルツルになった。
なおメディクリーンの正しいブラッシング方法は、歯や歯茎に毛先が軽く触れるように当てて、1~2歯ずつブラシをゆっくり往復させるとのこと。手磨きのようにゴシゴシする必要はない。
会社でも旅先でも歯がツルツルに。価格も手軽なので家で使っても良さそう
携帯性についても問題なかった。ケースはバッグの中に簡単に収まるし、軽いので重さも気にならない。ケースのフタは一見すると緩そうだが、ちゃんとフタを閉じれば、バッグの中でブラシなどがバラバラになることはない。
パソコンのUSBポートからも電源の供給が受けられるため、必ずしもUSB-ACアダプターを持ち歩く必要はない。ケースとケーブルさえあれば、電池切れの際も安心だ。何なら、モバイルバッテリーで充電もできてしまう。
実際に、メディクリーンをオフィスと実家に持ち運んでみた。オフィスでは、食後に歯磨きできるのはもちろん、ただ単にリフレッシュしたい時にも使えるので便利。使用後はデスクの中に収納しておけばいいし、電池が切れたらパソコンで充電すれば良いだけだ。また実家では、これまで泊まる度にわざわざ新しい歯ブラシを買っていたりしていたが、メディクリーンを持っていけばそんな必要はなく、しかもキレイに磨ける。
また、連続使用時間は30分とのことだが、電池切れも起きなかった。1日、2日充電しなくても、余裕で使用できた。電池が切れたら、パソコンやコンセントに繋いで充電すれば良いだけだ。
難点としては、ケースがあるぶん、ポケットドルツと比べると大きく、重めなところか。ケースを経ずに、本体から直接USBに接続できるようになれば、もっとコンパクトにまとめられるだろうが、それはそれで錆びなどの問題もあるのだろう。バッグが小さめの方には、かさばってしまうかもしれない。
確かなブラッシング能力を備えているため、今までの小型電動歯ブラシの磨き性能では満足できなかった方には、特に推薦したい。また、安い店舗で5,000円台と手軽な値段で購入できるため、今まで電動歯ブラシをつかったことがない人の自宅用電動歯ブラシとしてもアリだろう。
持ち歩いても良いし、家に置いてもOK。手軽な電動歯ブラシの購入を考えている方は、まずは1度試していただきたい。