アテックス「ルルドマッサージクッションLプラス AX-HL169」

　自宅にマッサージチェアが欲しい――肩こりや腰の痛みに悩む人の多くが一度は考えたことがあるだろう。とはいえ、マッサージチェアは高額で、設置スペースも必要。購入したものの、使用頻度が低く、しまい込んでしまったという話しもよく聞く。そんな問題を一気に解決したのが、アテックスのルルド マッサージクッションシリーズだ。

　同シリーズは、もみ玉を内蔵したクッションで、様々な使い方ができるのが特徴。1人暮らしでも躊躇なく購入できる金額や置き場所に困らないサイズがウケて、発売以来、400万台を売り上げた人気製品。

　今回紹介する「ルルドマッサージクッションLプラス AX-HL169」(以下、Lプラス)は、サイズを縦長にした新モデルで、マッサージ範囲が従来より広くなったほか、もみ玉の場所を固定できる「スポット」機能や、ヒーター機能なども搭載したハイエンドモデルだ。

　本体には、4つのもみ玉が内蔵されており、このもみ玉が180度回転しながら動くことで、肩や腰などのコリをほぐしてくれるという。本体サイズは360×455×140mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.9kg。持ち運びや収納場所にも困らないサイズ感も魅力だ。

製品パッケージ。ギフトとしても十分通用する化粧箱に入っている	4つのもみ玉を内蔵する。従来機種と比べると本格的なマッサージができる	製品本体

マッサージ面。普段はカバーが掛けられている	マッサージするときは、表面のカバーをめくって使う	持ち運びに便利な取っ手も付いている

　このシリーズのもう1つの大きな特徴が、そのデザイン性の高さ。高級感すら感じさせるしっかりした作りのカバーや、マッサージ部にかぶせるカバーを固定するボタンのデザイン、電源スイッチのステッチなど、細かい所まで凝っている。このデザインなら、リビングのソファーの上に出しっぱなしにして置いておける。

　今回は、女性らしいフラワーピンクを選んだが、落ち着いたウッディブラックや、爽やかなウォーターブルーなどの色も用意されている。

45×45mmのクッションと並べて置いたところ。インテリア性が高く、出しっ放しにしておいても違和感がない	マッサージ面を覆う、カバーは木製のボタンで留める	カバーは取り外して水洗いにも対応する

　スイッチは、電源スイッチとポイントボタンの2つ。いずれも本体側面に設けられている。Lプラスではもみ玉が上下に動く通常モード、もみ玉を1カ所で停止してマッサージできる「もみ玉ポイント機能」、もみ玉に内蔵されているヒーターをつけて暖めながらマッサージを行なうヒーターモードの3種類。電源スイッチを1度押すと通常モード、2回押すとヒーターが起動する。もみ玉ポイント機能は、マッサージ中、特にコリが気になる場所で押すと、もみ玉がその場所で停止するという仕組みだ。運転は約15分で自動停止する。

　電源はACアダプタで、使用時は本体側面の入力口にコードを差し込んで使う。後は、腰なり肩なり、ふくらはぎなり、コリが気になる場所に置いて、スイッチを入れるだけだ。

電源はACアダプタ。本体側面の入力口にコードを差し込んで使う	付属のACアダプタとつなげたところ	電源ボタンとポイントボタンは本体側面に用意されている

　もみ玉の可動範囲は上下に約17cmなので、首から腰まで全てをまんべんなくマッサージすることはできない。腰が気になる時はLプラスを下の方に動かして、肩のコリが気になる時は上の方に動かすなどの工夫が必要だ。

　私が特に気に入ったのは、肩の上の方にLプラスを置いて、首までマッサージすること。仕事柄、目や首に疲れが溜まりやすいので、このマッサージが効く。確かに、本格的なマッサージチェアに比べると、機能は劣るものの、ツボをぐりぐりと刺激してくれるのはかなり気持ち良い。

　ソファーに出しっぱなしで置いておけるのも良い。座り心地やデザインが気に入ったソファーに座りながら、マッサージできるのもマッサージクッションならではの利点だろう。

背中や腰などをマッサージするときは、表面のカバーをめくって、ソファーや椅子などに本体を立てかけるように置く	肩、背中をマッサージしているところ	膝下に置けば、ふくらはぎのマッサージもできる

　一方、気になったのは、使用時にアダプタをつながなければいけないこと。ソファー周りに電源を確保するのも大変だし、場所を移動するときにコードが抜けやすいのも気になった。アテックスでは、コードレスタイプのマッサージクッションも展開しているが、Lプラスのような機能やサイズのものはまだ発売されていない。使い勝手を考えるとやはり、コードレスの方が優れていると思うので、今後の展開に期待したいところだ。

　機能や大きさ、値段も含めて、全てのバランスが良い製品。使ってみると、このシリーズがここまで売れた理由も分かる気がする。これからのホリデーシーズン、プレゼントとしてあげても喜ばれるだろう。