アテックス「くまくら」

アテックス「くまくら」

　1日中、モニターの前でキーボードを叩いているような仕事なので、夕方頃には肩・首はもちろん、背中、腕、足まで全身パッキパキになる。昼休憩やトイレなど、席を立つときは必ず腕を回してみたり、手のひらをブラブラと動かしてみたり、それなりに気をつけているが、席に戻ってキーボードを叩き始めればすぐに逆戻り――。何か、仕事をしながらでも使えるリフレッシュグッズはないかなと思っていたら、面白い製品を見つけた。

　それが、今回紹介するアテックスの「くまくら」だ。くまのぬいぐるみのようなボディ全体が振動して、ちょっとした疲れを癒やしてくれるという。

　くまくらは、S/M/Lの3サイズ展開となっているが、今回はMサイズを購入した。サイズは130×185×155mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約200g。女性の腕や足にちょうどはまるサイズだ。本体は横からみると、英語の「U」のような形をしていて、腕や足、肩などに挟んで固定できる。

　使い方は簡単。本体内部に隠されている電池ケースを取り出して、単四アルカリ乾電池2本を入れる。後はスイッチを入れて、腕なり足なり疲れている箇所に当てるだけ。電池寿命は連続使用時で約4時間。

くまの愛らしさが前面に出たギフトにも良さそうな製品パッケージ

製品本体。しっぽがついている

横からみたところ。Uの時のような形で、腕や足に挟むようにして使う

本体裏側

電池ケースは、本体内にある

電池ケースを取り出したところ

電源は単四アルカリ乾電池2本

電源スイッチは脚の部分に備えられている

　振動したくらいで疲れが取れるのか、と思うかもしれないが、意外にも効果はしっかり実感できる。例えば、ハイヒールを履いて発表会から戻った後のふくらはぎや、3時間集中して原稿を書いた後の腕や肩など。振動が筋肉を心地よくほぐしてくれる。

　オフィスで使う上で重要な運転音に関しても完全にクリア。実は、今この原稿を書いているときもこっそりふくらはぎをほぐしているのだが、周りにいるスタッフは誰1人、私がくまくらを使っていることに気がついていない。振動幅としては、携帯電話のバイブレーションくらいはあるが、本体が柔らかい素材でできているので、音が吸収されるのだろう。

　もちろん、マッサージ機器に比べれば圧倒的に効果は劣る。同僚に試してもらったところ「肩がコリすぎてガチガチになっているから、振動をあまり感じない」と言っていた。あまりにもひどいコリの時は効果は期待できないだろう。ただ、そんな彼女もふくらはぎに試したところ、「これは気持ちいい」と言っていた。

腕に挟んだところ

キーボードを叩きまくっている腕に使っても気持ちいい

ふくらはぎに挟んだところ

　小ぶりなサイズで、運転音がしないので、オフィスでも手軽に使える点が魅力。なんとなくとぼけた感じの、その見た目からちょっとした癒しも得られるアイテムだ。