家電製品ミニレビュー
パナソニック「音波電動歯ブラシ ドルツ EW-DM51」
パナソニック「音波電動歯ブラシ ドルツ EW-DM51」 |
数年前から電動歯ブラシを使い始めて、今では旅先にも持って行くほどの“電動歯ブラシ派”だ。手磨きでは味わえない爽快感やマッサージ効果など、電動歯ブラシの良いところがたくさんある。
だが、周りを見ると思ったよりも使っている人が少ない。電動歯ブラシ派の私としてはもちろん、周りにも奨めているが口では「いいね」と言っていても、実際に使い始める人はごく少数なのだ。友人にその理由を聞いてみたところ、まず価格、次に置く場所がないという答えが返ってきた。
そんな人にお勧めしたいのが、9月に発売されたばかりのパナソニックの「音波電動歯ブラシ ドルツ EW-DM51」だ。電動歯ブラシ導入のネックだった価格と置き場所という問題を見事にクリアした画期的な製品だ。
メーカー | パナソニック |
製品名 | 音波電動歯ブラシ ドルツ EW-DM51 |
希望小売価格 | オープン |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,284円 |
製品パッケージ | 製品本体。購入時はブラシがセットされていない状態。使用するときは本体先端にブラシをセットして使う | 操作部。スイッチは1つだけで、スイッチ上には運転状況を表示するランプが配置されている |
パナソニック、電動歯ブラシ、ドルツと聞くと、「ポケットドルツ」という製品が思い浮かぶかもしれない。ポケットドルツは、昼食後に会社で歯を磨くという人をターゲットにした製品で、女性の化粧ポーチにも入るサイズ感、持ち歩きたくなるデザイン性の高さで人気を集めた製品だ。
今回のドルツ EW-DM51は、ポケットドルツのコンセプトを受け継いだ自宅用の製品として考えるとわかりやすいかもしれない。まず、一番の特徴は乾電池式であるというところ。つまり、コンセントを確保する必要がないのだ。
歯ブラシを使う場所、つまり洗面所はドライヤーやヘアアイロン、シェーバーなど、ただでさえ電源コードが多い場所。そこにプラスして歯ブラシの電源まで確保するとなると、それだけで無理という人も多かったのではないだろうか。EW-DM51なら単四形乾電池1本を入れれば準備OK。あとは、付属のホルダーにセットして洗面所に置くだけだ。
もう1つの大きな特徴は、そのサイズ感。設置サイズは約50×50×205mm(幅×奥行き×高さ)で、据え置き型の電動歯ブラシとしては圧倒的に小さい。歯ブラシ立てよりも小さいサイズなので、置く場所を選ばずに導入できる。
電源は別売りの単四形電池1本。充電池にも対応する | 洗面所に置いたところ。歯ブラシスタンドと比べても設置面積が変わらない |
操作スイッチは1つだけで、押すごとにモードが切り替わる仕組み。運転モードは通常モードと振動がリズミカルに変わる「リズムモード」の2つ。スイッチの上のLEDで運転状況がランプで表示されるので、わかりやすい。
操作スイッチを1回押すと、緑色のランプが点灯し、通常モードの運転が始まる | 2回押すと、オレンジ色のランプが点灯しリズムモードでの運転に切り替わる |
使い始めてなにより良かったのは、やはりその設置性の良さ。これまで自宅で電動歯ブラシを導入するとなると、コンセントや場所の確保などそれなりの心構えが必要だったが、それが一気に取り払われた感じだ。感覚的にはちょっと良い歯ブラシを買ってきたぐらいのもので、何の準備もせずに使い始められる。
肝心の機能の方はというとこれも本格的だ。毎分約16,000回の音波振動で、上位機種にも劣らない磨き心地がある。付属のブラシはかなり小ぶりで、裏面は舌表面の掃除ができる舌ブラシになっている。
ブラシが小さいと、必然的に大きいブラシよりも細かく手を動かさなければならず、その分丁寧に磨ける。舌ブラシは毎日使ってはいるわけではないが、気がついた時に手軽に使えるのは便利。
付属のブラシ | ブラシ側面 | 一般的な歯ブラシ(右)と比べるとかなり小ぶり |
ブラシ裏面は舌ブラシになっている | 舌ブラシを使っているところ |
ホルダーは中に水がたまりやすいので、こまめに水洗いするようにしたい |
特に気に入っているのは、リズムモードだ。一定の間隔で強弱を繰り返し、まるで口の中をマッサージしているような爽快感が味わえる。起きたばかりでぼーっとしている頭をしゃっきりさせてくれるようだ。
本体とホルダーは水洗い可能。特にホルダーは中に水が溜まってしまうので、こまめに洗うようにしたい。
電動歯ブラシに興味はあるけど、踏み切れなかった人にイチ押しの製品。単なるエントリーモデルや簡易的な製品というわけではなく、使い勝手も性能もきっちり押さえている。電動歯ブラシの置き場所や電源確保に不満がある現行ユーザーにもおすすめできる。
2012年9月4日 00:00