家電製品ミニレビュー

ネスレ「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ プレミアム」

~味も香りも舌触りも良いコーヒーを手軽に飲めるコーヒーマシン
by スタパ齋藤


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ネスレ「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ プレミアム」

 春先から使っているネスレの「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ プレミアム」。カプセル式のコーヒーマシンですな。

 コーヒーが好きなんだが、いちいちフィルターとか粉とか後片付け面倒~。とか思って導入してみたら、コレがイイ♪ 手間をかけずにおいしいコーヒーを1杯だけ淹れられる!! 結果的に2台目も導入して好んで使っている。てなわけで以降、このコーヒーマシンの使用感などを中心にレポートしてみたい。


メーカーネスレ
製品名ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ プレミアム
希望小売価格14,800円
購入場所ビックカメラ.com
購入価格14,800円


 まず概要から。「ネスカフェ ドルチェ グスト」というのはネスレ独自のカプセル式コーヒーメーカーの名前だ。専用のカプセルを「ネスカフェ ドルチェ グスト」に対応したマシンにセットすると、手軽に本格的なコーヒーを淹れられる。

 対応マシンは7機種あるが、このうち今回レポートするのは「ジェニオ プレミアム」というマシンになる。ボディカラーはワインレッドとピアノブラックがあるが、拙宅では前者をリビングで、後者を仕事場で使っている。

 ちなみに、このマシンを選んだのは、コーヒー抽出のオートストップ機構があるからだ。現在のところ、「ネスカフェ ドルチェ グスト」対応の7機種のうち、「ジェニオ」と「ジェニオ プレミアム」のみがこのオートストップ機構を搭載する。ほかの機種は抽出を手動で止める必要がある。

 専用カプセルは、現在のところ15種類用意されている。カプセルはミルクが入らないブラックコーヒーの「ブラックタイプ」と、ミルクが入ったラテ系コーヒーの「ミルクタイプ」がある。「ブラックタイプ」は1カプセルで1杯のコーヒーを淹れられ、「ミルクタイプ」は2カプセル(コーヒーのカプセルとミルクのカプセル)で1杯淹れられる。ただし「カフェオレ」のみ1カプセルで1杯淹れられる。

マシンの「ジェニオ プレミアム」本体。サイズは164×231×299mm(幅×奥行き×高さ)。なんとなく猫っぽい佇まいだったりする電源を入れてから約30秒の予熱時間が必要だ。その後はカプセルをセットしてボタン操作程度でコーヒーを淹れられる背面にある半透明の部分が水タンク。これを取り外して水を入れてセットしておく。タンクの容量は650mlとなっている
現在、カプセルは15種類がラインナップされている。15種類のフレーバーがあるというコトですな本体のカプセルホルダーにカプセルを入れてセットし、ボタンを押す程度でコーヒーを淹れられるカプセルの目盛りに合わせインジケーターをセットすれば、理想的な濃さでコーヒーを淹れられる

 使い方は簡単で、電源を入れたら約30秒待つ。予熱時間がこの程度かかるわけですな。予熱中はボタン類が赤く光って操作することはできない。ボタン類が緑色になったら余熱は完了、操作できるようになる。

 ボタン類が緑色になったら、本体の調節ホイールを操作し、インジケーター表示がカプセルに示されている目盛りと同じになるようにする。これで「ネスレが推奨するコーヒー抽出量」となる。もちろん好みにより抽出量を変えてもよい。

電源スイッチを押すと、まずは予熱に約30秒程度かかる予熱が終わると電源ボタンが赤から緑になり操作可能にカプセルに示された目盛りとインジケーターを合わせる

 インジケーターで抽出量を決めたら、カプセルとカップをセットして抽出ボタンを押す。あとは自動的にコーヒーが抽出され、自動的に抽出が停止する。ちなみに「ミルクタイプ」のコーヒーは2度抽出するので、インジケーターセット~カプセルセット~抽出までの操作を2度行なうことになる。

「ミルクタイプ」のコーヒー「ラテ マキアート」を淹れてみる。まずはミルクから抽出。泡だったミルクが出てくる続いてコーヒーを抽出。コーヒーも泡だった状態(クレマがある状態)で抽出される。ミルクもコーヒーも香りが良いできあがり。目盛りどおりに淹れると「ラテ マキアート」の場合は合計で220mlになる。熱量は86kcalとなっている

 てな感じで、いろいろなフレーバーのコーヒーを手軽に淹れられるというわけだ。

 ちなみに、カプセルの価格だが、1箱に16カプセル入って800~900円くらいで売られている。レギュラーコーヒーやエスプレッソなどの「ブラックタイプ」のコーヒーは1箱で16杯飲めるので、1杯あたり50~57円程度となる。

 ラッテマキアートやカフェモカなどの「ミルクタイプ」のコーヒーも、16カプセル入りで同程度の値段で売られている。ただし「ミルクタイプ」のコーヒーは、コーヒーのカプセル1個とミルクのカプセル1個を使って1杯淹れるので、16カプセル入り(コーヒー8カプセル/ミルク8カプセル)の箱で8杯飲めることになる。1杯あたり100~115円くらいの計算ですな。

 さて、このコーヒーマシンを使ってみて感じるのは、何はさておき手軽なこと。そして美味しいこと。このマシンを使うようになってから、コーヒーの粉を使って淹れる一般的なコーヒーメーカーの使用頻度が激低下した。

 手軽さは、前述のとおりにインジケーターを合わせてカプセルをセットする程度で淹れられること。抽出が終わったらカプセルを捨てればよい。メンテナンスはカプセルホルダーなどを清潔に保つこと(ザッと水洗い)と注水くらいでOK。一般的なコーヒーメーカーと比べたら物凄く手軽なのだ。

 それから味や香り。好みにもよるとは思うが、「ネスカフェ ドルチェ グスト」の場合は「ブラックタイプ」でも「ミルクタイプ」でも豊富な泡(クレマ)が立つこと。これは最大15気圧のポンプ圧力で抽出しているからとのことだが、味も香りも舌触りも良いコーヒーを楽しめる。

 ちなみに、マシンの「ジェニオ プレミアム」の実勢価格は13,000円前後。これが初期投資になる。そして前述のように、1杯あたり50~57円程度、もしくは、1杯あたり100~115円のカプセル代がかかる。考えようによってはちょっと高価かもしれないが、思い立ったときに1杯だけ、非常に手軽に美味しいコーヒーを淹れられるということを考えれば、納得できる価格かもしれない。

 ただ少々の難点はある。ひとつは、抽出時に少々の振動があること。「ブー」といった感じの音とともに振動があり、セットしたカップの底面が平らで滑りやすい場合は、トレイからカップがずれることがある。トレイ部分にシリコンの滑り止めを付けるなどの改良が望まれるところ。拙宅では台ぶきん的な布やキッチンペーパーを敷いて対処している。ちなみに、この「ブー」という音は、騒音というほどでもないが、静かとは言いにくい。

 それから、水タンクの容量がやや小さいこと。タンク容量は650mlで、たとえば各カプセル中で抽出量が最大の240mlとなる「カプチーノ」だと3杯は淹れられない計算になる。タンクへの注水は手軽ではあるが、もう少し大容量だったらと思うことが多い。

 それと、カプセル式コーヒーマシン全般がそうなのかもしれないが、手軽だとは言っても若干の汚れやカプセルの廃棄に手間がかかることがある。たとえばコーヒー抽出時には、どうしてもほんの少し、周囲にミルクやコーヒーの飛沫が飛ぶ。ので、多少の掃除は必要。また、取り出したカプセルから水滴~液体が流れ出ることもある。これも掃除が要ることがあるし、捨てたあとのカプセルから液体が流れ出す場合があることに注意が必要だ。

 てなわけで少し難点が感じられるものの、美味しいコーヒーを楽しめる点ではとても満足している。とりわけ、家ではちょいと作りにくいラテ系フレーバーが豊富にあるのが良い。スチームミルクの滑らかな泡立ちはクセになる。ちょいと飲み過ぎたりもする。ともあれ、一台あるとかなり楽しめるマシンなので、コーヒー好き、とくにラテ好きな方はぜひ一度チェックしてみてほしい。





2012年 7月 17日   00:00