家電製品ミニレビュー

PHILIPS「鼻毛・耳毛カッター NT9110」

~実売2,000円でコストパフォーマンスに優れた製品
by スタパ齋藤
PHILIPS「鼻毛・耳毛カッター NT9110」

 も~しかしたら、コレ、かなり便利なんじゃない? とか閃いて衝動買いしたのがフィリップスの「鼻毛・耳毛カッター NT9110」。鼻毛や耳毛や眉毛をカットできる男性用グルーミング製品だ。Amazonにて2,009円で購入した。


メーカーPHILIPS
製品名鼻毛・耳毛カッター NT9110
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,009円


 この「鼻毛・耳毛カッター NT9110」を「便利そう」と思ったのは、まずこれ1本で鼻毛も耳毛も眉毛も処理できること。それから防水加工がしてあるので丸洗いできること。

 それとコレ、刃先が露出しているタイプのカッターだが、これはフィリップス独自の「チューブトリマー」という刃先だそうで、肌や粘膜を痛めないそうだ。また、毛を引っ張ることがなく痛みもないらしい。

NT9110はこれ1本で鼻毛、眉毛、耳毛の処理をすることができる眉毛処理のときには付属の眉毛コーム(ショートとロング)を使う独自の刃先で肌や粘膜を傷めず、毛を引っ張ることもないという

 ていうかですね、年食ってくるとですね、なーんか鼻毛とか眉毛とかミョーに伸びるのが速い感じなんスよ。あと産毛だった耳毛も徐々に剛毛化。そんなの関係ねぇ!! 的に毛なんか無視するのもアリなような気がするが、俺とかそーゆーの気にしちゃうタチ。だが、それぞれの部位の毛をいちいち個別にケアするのは、正直、面倒である。

 で、このカッターなら防水だし鼻毛&眉毛&耳毛に対応だし、シャワーついでにササッと処理できるんじゃないだろうか? と考えて購入したんであった。

実測では、全長は約15cmで、電池を含む質量は約76g単三形アルカリ電池×1本使用。充電式電池は使用不可電源は胴体部を回転させて入/切。シンプルな構造だ

 ともあれ、早速使用開始。浴室に手鏡を持ち込んで各所の毛を処理してみた。

 まず鼻毛。剥き出しの刃先を鼻の穴に入れるのは、少々不安であった。が、指先で触れても鋭い印象はない刃先。なので若干思い切って刃先を鼻の穴のなかに。

 伸びすぎた鼻毛に刃先を当てると労せず切れる。刃先と鼻毛が直行するようにすると切りやすく、先端が細くやや斜めになっているので、この角度調節も容易だ。ただし、音と振動が少々大きい。不意に先端が鼻の粘膜に当たると、その振動で刺激されてクシャミが出そうになる。

 それから、刃先を鼻の内側に押しつけるようにすると、鼻毛を非常に短くカットできる。刃先を巧くコントロールすると、「鼻毛をカットする」というより「鼻毛を剃る」というイメージの仕上がりになる。

 個人的には、この「鼻毛を剃ったように短くカットできる」のが快感だ。ヒッジョーにスッキリする。が、しかし、あまり短くし過ぎるのは、鼻毛本来の働きを考えるとおすすめはできない。生活環境によっては粘膜を痛めるなどの弊害が出るかもしれない。

 次に耳毛。俺の場合、耳毛は耳の穴の見えるエリアに、産毛とともに数本の耳毛がある程度。なので、刃先を耳の穴に沿ってクルリと回すように当てるだけで、すっかりと耳毛を除去できた。ただ、産毛のような細く柔らかく短い毛を完全には除去できなかった。剃ったような仕上がりにするためには、他社製の刃がより繊細な専用機やカミソリの使用が必要だと思う。

眉毛処理用の眉毛コームを装着したところ

 最後に眉毛……だが、「鼻毛・耳毛カッター NT9110」の眉毛処理は、想像していたものとは少々違っていた。具体的には、付属の眉毛コームを装着して使うことで「眉毛の長さを3mmもしくは5mmに揃える」というものだった。期待していたのは「数本だけ伸び過ぎた眉毛を手軽にカットすること」で、均等に揃えたいとは思っていないので、眉毛に対しては使わなかった。

 でも試しに手の甲の毛に使ってみたら、なるほど、同じ長さに整えられるようだ。刃先のみを使えば毛をほぼ剃ったような仕上げにもできるので、スッキリと同じ長さに眉毛を整え、さらに眉毛のカタチを整えたいという人には便利かもしれない。

 余談だが、数本だけ伸び過ぎた眉毛をカットするのには、本機は向かない。コントロールが難しいし、ヘタをすると眉毛の一部分にザクッと切れ込みが入ってしまうと思う。数本の眉毛をカットするのはハサミのほーがイイですな。

 切れ味など以外の使用感だが、丸洗いできて手軽なのがひとつ。それから、刃先への注油が必要ないというのもラクだ。浴室で使う場合、毛の処理をしたあと温水で刃先~本体を丸洗いすればオシマイ。

掃除用ブラシが付属している。注油は不要保管時は先端に付属のキャップを装着する

 電源は本体上下のセパレート部分を回転させてオンオフさせるタイプで、慣れれば片手でオンオフできるようになる。ただ、片手でオンオフすると、回転させ過ぎになることがあり、その場合は電池室カバーを外してしまうことがある。外してしまうと防水性能が失われるので、電池室カバーが容易には外れないようなギミックが欲しかったところ。

 それから、あるいは読者様方は「電動の刃の部分を直接肌に当てて大丈夫なの?」という不安をお持ちかもしれない。これに関しては、そーとー試した。鼻毛なら、指で鼻の外から押すようにして鼻内部の凹凸を平らにしつつ、刃を鼻の内側に強く当てる、みたいなコトまで試したが、鼻の内側が傷つく気がしない。

 耳毛なら、産毛をどうにか全部処理してやろうと、耳たぶなどにも強く押し当てたが、この場合も耳たぶが傷つくことはなかった。通常の使い方をしている限り、刃先で肌などが傷つくことはないように思う。

 てなわけで、鼻毛も耳毛もしっかりカットでき、防水なので浴室などでも安心して使える「鼻毛・耳毛カッター NT9110」。丸洗いできて、刃先への注油が不要という点はかなり実用的。眉毛を同じ長さに揃えたい~カタチを整えたいという人にもいいと思う。あと「鼻毛を剃ったように短くしたい」という人にはとくにイイですな。これで実勢価格2,000円少々ってのは非常にコストパフォーマンスが高いと言えよう。






2012年7月10日 00:00