家電製品ミニレビュー
エレクトロラックス「スチームアイロン 4safety」
エレクトロラックス「スチームアイロン 4safety(フォーセイフティー)」 |
我が家は夫婦共々自由業なので、常にカジュアルな服装である。スーツなどは着る機会がほとんどないので、夏場はポロシャツと半ズボン。振り返ってみると、今年の夏は、アイロンがけはほとんどしなかった。
洋服を買うときも「なるべくアイロンがけしなくていいもの」を選んでいる。我が家には小さな子供が2人いるので、アイロンがけはなるべく避けたいということも大きい。アイロンがけは子供が寝る時間を見計らって始めるのだが、突然夜泣きが始まったり、寝ぼけて子供が起きてきたりするので、夜中といえどもアイロンがけはいつも緊張しており、「やりたくない家事」上位に入っている。
しかし、涼しくなって、アイロンがけをしなければならない季節になってしまった。肌寒くなってくると、旦那が綿シャツを着るようになるのだ。綿シャツは洗いざらしそのままだと、シワが目立つ。折り目がピシッとついている必要はないが、シワシワなのはみすぼらしい。
そこで、エレクトロラックスの「スチームアイロン 4safety(フォーセイフティー)」を試してみることにした。4safetyという製品名通り、安全性にこだわった構造が特徴だという。アイロンは使用中高温になるので、我が家のように小さな子供がいる家庭にとっては気になる製品である。
メーカー | エレクトロラックス |
製品名 | スチームアイロン 4safety(フォーセイフティー) |
希望小売価格 | 9,980円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 9,980円 |
本体サイズは128×280×142mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1kg。消費電力は1,000Wで、本体カラーはコバルト、アクアマリン、モルガナイトの3色。海外メーカーらしい、高級感のあるおしゃれなデザインとなっている。
鮮やかな青色で、目を引くデザイン。今回使用したものはコバルト | ヒートラインが表面に見えている。スチーム穴数も23個と多い |
スチーム穴数は23個で、かけ面には同社独自の「GLISSIUM」加工が施してある。これは、滑りが良く、熱が均一に伝わる「ヒートライン」が採用されているというものだ。
温度設定は、Level1~MAXまで。Level1は70~120℃(ナイロン・サテン・シルク)、Level2は100~160℃(ウール)、Level3は140~180℃(コットン)、MAXは160~210℃(デニム)となっている。
電源を入れてから、かけ面が高温になるまでの時間も早い。計測したところ、MAXでも1分25秒で赤ランプが消え、かけられる状態になった。
スチーム調節ボタンなどはグリップにあり、すぐに切り替えできるようになっている | 温度調節ダイヤル | 電源プラグをコンセントに差し込むと、電源ランプが点灯。設定した温度に達すると消灯する |
頑固なシワもスイスイとれる |
実際使ってみると、かけ面のすべりが良く、アイロンはスイスイ進んでいく。生地へのひっかかりが少なく、とてもかけやすい。
「スプレーショットボタン」機能が搭載されているので、霧吹きなどを用意する必要もない。ボタンを押すと、進行方向にミストが勢いよく噴出されるので、これでシワを狙い撃ちして頑固なシワを伸ばすこともできる。
また、スチーム機能も強力だ。スチーム調節ボタンは、「ドライ」、「スチーム小」「スチーム大」の3つが用意されている。
スチーム機能を使うときは、対象に向かってかけ面を向けた状態で、スチームボタンを押す。かけ面から噴出されるスチームはかかなり勢いがよく、かけ面を布から離したときに漏れる高温の蒸気は大量だ。特に「スチーム大」はかなり蒸気が出るので、何度もアイロンを布地に押さえつけなくても、軽く滑らすだけでシワはどんどん伸びていく。スチームはもちろん高温なので、まわりに人がいるときは注意する必要がある。
滑りがよいので、広い面をアイロンがけするのが楽しい! | 「スプレーショットボタン」を押せば、スプレーノズルからミストがシュッと出てくる | しわしわだった綿シャツも、あっという間にきれいに |
さらに、毎分110gのスチームが発生する「パワフルスチームショット」機能も搭載する。その強力なスチームを生かして、ジャケットをつるした状態でのアイロンがけもできる。アイロンを布から10~20cm程度離して、パワフルスチームショットボタンを押し、なでるようにアイロンを動かせばよい。
ジャケットの座りジワも、つるしたままでOK。強力なスチームが出てくる |
薄手のジャケットについた座りジワで試したところ、強力なスチームによって簡単にシワをとることができた。
ただ、生地が少し厚手のジャケットの場合は、少々時間がかかってしまった。というのも、パワフルスチームショットは数回ボタンを押すと、勢いが弱くなってくる。数分待てばスチームは復活するが、早くシワを伸ばしたいなら、ふつうにアイロンがけしたほうが早い。
また、吊るした状態でのアイロンがけは、本体を持った状態で作業を進めるので長時間は疲れてしまう。ジャケットの座りジワや、袖口などワンポイントでの使用が現実的だと感じた。
ジャケットの腰まわりはシワがひど | パワフルスチームショットを何回かかけたところ、シワは目立たなくなった |
■もしもの時のために、3通りの自動OFF機能
次に安全性を見ていこう。本体には同社独自の「3ウェイ自動OFFシステム」を搭載しているという。これは、一定時間、作業を行なわずにそのままにしておくと電源が自動で切れるというもの。3ウェイ自動OFFシステムでは、本体の置き方によって、自動OFFまでの時間が3種類設定されている。かけ面が下向きになった状態、あるいは横向きに倒れた状態の場合は約30秒後、垂直に立てて置いた状態では約8分後に電源が切れる。なお、電源が一度切れても、アイロンがけの作業を再開すると、自動で電源が入るようになっている。
また、底面は転倒しにくいラバー製のノンスリップ仕様で、倒れにくくなっている。底面は広く、安定感があり、かなり強く押さなければ倒れることはない。
かけ面を下にした状態は、約30秒後に電源が切れる | 横向きに倒れた状態でも、約30秒後に電源が切れる |
立てておいた状態では、約8分後に電源が切れる | 底面は広く、すべりにくいラバー製となっている |
このような機能は、うっかり電源を切り忘れてしまったときのことを考えると心強い。もちろん、自動OFF機能を過信せず、アイロンはこまめに切るよう心がけなければならないが、子育てでバタバタしている主婦にとって、このように安全製に重点を置いた製品は、非常に魅力的だ。
■自動OFF機能で、アイロンがけのストレスが軽減
水はもう少し入れやすい形状にしてほしい…… |
しかし、気になった点もいくつかある。温度調節ダイヤルは、表示してある目盛の字が小さく、持ち手の影になってしまう。最近目がショボショボとしてきたアラフォー主婦からすれば、もう少し見やすい表示にしていただきたいところだ。
また、水を入れるときは注水口のカバーを開き、付属のビーカーを使用して水を入れるのだが、慎重にゆっくり入れないと水がこぼれてしまう。穴の角度が斜めになっており、小さめなので、入れづらいのだ。こちらも改善していただきたいところだ。
とはいえ、全体的な使い勝手は悪くない。国内メーカーのアイロンより少々大きめな印象だが、アイロンをかける際は、大きいかけ面が一気にシワを伸ばしていくので、気持ちよい。グリップも持ちやすく、表面のGLISSIUM加工は滑りが良く、引っかかりが少ないのも快適だ。
また、セルフクリーニング機能を搭載しており、カルキをスチームで落としてくれるので、家庭の水道水でも安心して使うことができる。メンテナンスが非常にラク、というのも嬉しい。
4Safetyで一番惹かれたのは、やはり自動OFF機能だ。アイロンがけをしているときは目を離してはいけないが、子供がいるときは突発的に中断しなければならないときもある。電源を切ってからアイロンを置いて離れるようにしていても、「電源は切ったっけ」と不安になることも多い。そんなストレスが軽減され、アイロンがけを始めるのが以前ほど億劫ではなくなった。
アイロンのかけやすさももちろん、安全面でも満足できる4safety。これなら、ヒヤヒヤするアイロンがけも、安心してできそうだ。
2010年10月21日 00:00