これ1台でシワ伸ばしから布製品の消臭までできる! ティファールの衣類スチーマー「アクセススチーム」

　学生時代、とにかく面倒くさがりな私はアイロンがけを嫌うあまり、ブラウスはカーディガンから見える部分だけにアイロンをかけ、袖や背中はしわくちゃなまま着るというズボラっぷりを発揮していた。

　そんなズボラ人間にぴったりなのが、衣類スチーマー。服をハンガーにかけたままシワ伸ばしができるため、アイロンよりも手軽で近頃人気があるという。

　今回、試してみたのはティファールの衣類スチーマー「アクセススチーム プラス ビームス デザイン DT8101J0」。BEAMS DESIGN監修の、オレンジとネイビーの本体カラーが特徴的だ。

　付属品は、シルクやカシミヤ素材に使用するヘッドカバーと、厚手の衣類に使用するブラシアタッチメント、ドアフックの3つ。ドアフックは、ドアに引っ掛けてハンガーをかけられるようになっていて、フックを使用すると衣類が引っ張りやすくなり、よりしっかりとシワを伸ばせる。

パッケージもおしゃれ

付属品。右上から時計回りにブラシアタッチメント、ヘッドカバー、ドアフック

フックはドアにかけて使用する

　使用方法は簡単で、取り外し可能な水タンクに給水し電源を入れ、ランプが点滅から点灯へ変わるのを待つ。ランプが点灯した後、トリガーを引けばスチームが出てくる仕組み。トリガーは引いた状態でロックできるため、ずっと押し続けなくても大丈夫だ。

　運転モードは、ターボとデリケートを搭載。ターボモードはスチーム量が平均20g/分で、ガンコなシワを取るときに、デリケートモードは平均14g/分で、シルクや毛皮など繊細な素材に適するという。我が家に毛皮などの高級品はないので、常にターボモードが活躍した。

操作はトリガーを引くだけ

たっぷりと噴霧するターボモード

　さて、スチーマーの実力を確かめるために、わざとくしゃくしゃに丸めてシワをつけたシャツを用意した。裾を引っ張りながらスチームを当てていく。

　シャツを引っ張りながらスチーマーを軽く当て、スーッと滑らせていくだけでシワが伸びる。ただ襟や袖口、ボタン周りなどの細かい部分は当てにくく、シワを伸ばせなかった。シャツにはスチーマーよりも、アイロンが良いだろう。

　また裾のギリギリのところに当てようとすると、シャツを引っ張る手にスチームが当たってとても熱いので、裾の方のシワも伸ばせなかった。

シワシワのシャツにスチームを当てる

簡単にキレイになった

裾はスチームを当てにくく、シワが残ってしまう

　次はコットンのスカート。座っているとお尻の部分にシワができてしまうため、着るのを避けていた。先程と同様に、スチーマーを当て引っ張りながらシワを伸ばしていく。固い生地のため、少しシワが伸びにくく何度かスチーマーを往復させる必要があった。

　細かいシワは残ってしまったが、パッと見はきれいな状態に。もっとしっかり伸ばしたければ、アイロンでプレスする必要がありそうだ。

座った時のシワがくっきりついたスカート

アップの写真

左半分にスチーマーを当てた。細かいシワは残ったがかなりキレイ

　こちらは久しぶりに着ようと出してきたニットのワンピース。半年以上窮屈なタンスに詰め込まれ、くっきりと畳みシワができていた。こちらはレーヨン・ナイロン・毛の混合素材のため、ヘッドが衣類に触れないように、少し離してスチームをかける。

　また厚手素材なので、ブラシアタッチメントを使用。アタッチメントの取り付けは、本体の電源を入れた後だと熱くなって危険なため、電源を入れる前か、ヘッドが完全に冷めてから行なうように気をつけたい。

　引っ張りながらゆっくりとスチームを当てていくと、あんなにくっきりとついていたシワもきれいに伸びた。とにかく手軽で簡単なので、衣替えの際にまとめてスチーマーをかけても、そんなに時間はかからないはず。そうしておけば、久々に着ようとした服がシワシワで着れない! ということもなくなるだろう。

縦にくっきりと畳みシワが発生

半年モノのシワもすぐに伸びた

素材によってはアタッチメントを付ける必要がある

　ただ、水を入れた状態の本体は約1.4kgと結構重く、続けて使っていると腕が疲れてしまう。またターボモードで使っていると10分ほどでタンクが空になるため、長時間使用したい場合はその都度給水する必要がある。

　しばらく使用していて気付いたのは、意外にも忙しい朝の時間帯に便利だということ。起動時間が約40秒と早く、忙しいときでもサッとシワが伸ばせる。家を出る直前に目立つシワを見つけたことがあったが、3分でスチーマーをかけて出発に間に合った。

シワ伸ばしだけじゃない! スチーマーにはこんな使い方も

　さらにスチーマーはシワ伸ばしだけでなく、布製品の消臭にも効果的だ。

　先日、リビングでもつ鍋やもんじゃ焼きパーティをしたときにも活躍した。特にもつ鍋の後のニオイは強烈で、換気扇を回してもリビングにこってりスープのニオイが充満していたが、カーテンとソファにしっかりとスチームを当てると、ニオイが大幅に軽減された。もつ鍋よりもニオイ残りの少なかったもんじゃ焼きの場合、スチームを当てた後はニオイがすっかり消えていた。

　市販の消臭スプレーよりも効果が高いと感じたし、スチーム自体が無臭のため衣類用消臭スプレーのニオイが苦手な方にはマストなアイテムだと思う。個人的にはシワ伸ばし以上に消臭効果が気に入って、リビングで鍋やホットプレート料理をするたびに大活躍した。

料理の後、ソファやカーテンにスチーマーを当てるとニオイ残りが少ない

　アイロン台を必要としない衣類スチーマーは、ワイシャツなどをぴしっと仕上げたいときには向かないが、目立つシワをある程度伸ばせてすぐに着れるのは大きなメリット。気軽に使えるから使用頻度が増え、身だしなみにも気をつけるようになった。

　「アクセススチーム」は、パワフルなスチームでガンコなシワを伸ばせるうえ、布製品の消臭までできる2WAY。1家に1台、持っているとかなり便利だ。