家電製品ミニレビュー
温度のブレも失敗もナシ! 美味しい熱燗をいつでもどこでも飲める酒燗器が幸せすぎる!
2018年1月9日 07:00
この寒い時期に、飲みたくなるもの……熱燗!
私だけでしょうか。いあ、そんなはずはない。体の芯まで冷えた日に、おでんと熱燗なんてもう夢の世界というか、絶景と呼んでも良いんじゃないだろうか(笑)。「五臓六腑に染み渡る」この言葉を考えたのが誰かは知らないが、本当にそんな感じ。そんな体に染み渡るような熱燗だけれど、家で作ると、イマイチ温度が定まらなくて、安定しないんだよなぁ。
そこで、試してみたのが、テスコムの「酒燗器 SK31」。お正月にしっかり使って、たっぷり飲んでみた! レバーを合わせるだけでぬる燗から熱燗まで好みの燗に仕上げることができる。本体と、上に乗せる徳利の2つだけで特に説明書などは無い。本体のイラストを見るだけで感覚的に分かるので、確かに説明はいらないのだ。陶磁器でできた徳利は2.5合(450ml)が一度に入る大容量。電気式の熱燗メーカーなのに、なんとなくレトロな雰囲気が漂っているのも好印象。
メーカー名 | テスコム |
---|---|
製品名 | 酒燗器 SK31 |
価格(編集部調べ) | 3,895円 |
早速燗をつけてみる。徳利が黒くて口が狭いので、お酒の量が最初はイマイチ分かりづらいので測ってから入れる。1合=180ml、最大量の2.5合で450mlなので、計量カップで入れれば良いのだが、「1合を計るもの」と考えて、出てきたのは、お米の計量カップ。後に「計量カップで良かったんだ!」と気づいたけれど、お米の計量カップすりきりでも同じく1合は計れます(笑)。
2.5合入れてから、スイッチを入れる。私は熱めの燗が好きなので、レバーを一番右までひねってから待つ。普段、お湯に徳利を浸して熱燗を作る時、つけすぎるとアルコールが飛んでしまうし、焦るとぬる燗になってしまう。レンジの「熱燗」モードでチンすると、なぜか沸騰して吹き出してしまったりする。中々難しいのだ。
電気式の酒燗器だったらその調整が全くいらない。時間が来ると、勝手に通電が止まる。スイッチは入っているけれど、ランプが消えてお知らせしてくれる。2.5合の熱燗で8分程かかった。そんなに大きく感じさせない徳利だけれど大容量。450mlの日本酒なのでそれ位はかかる。
出来上がった熱燗を飲んでみると、「これ! この熱さだよ!」と予想通り理想通りの熱燗の出来に大満足。1合の場合、4分程度でできあがるが、目印のラインは結構アバウトなので、心持ち右側に寄せないと、ぬる燗のまま止まってしまうこともある。
熱燗が出来上がった後は、電源もレバーもそのままにしておくと、保温をしてくれる。冷めてくるとまたパチッと電気がついて、温めてくれて、またしばらくするとランプが消える。というのを繰り返す。
ただ、あまり何度も繰り返していると、ちょっと煮詰まった感じがした。長時間保温しないように、1、2人だったら1回に1合、3、4人ほどで飲む場合は2合~2.5合で作って、なるべく早目に飲み切るほうがよさそうだ。
美味しい食事を囲みながら、熱燗をわいわい飲むとき、お酒がなくなったら、中座してキッチンで燗つけをしなければいけないのは、結構面倒。「おいっ、酒ぇー!」なんて言えるわけもないし、言われたら腹が立つ(笑)。
それが酒燗器があるだけで、誰もが勝手にお酒を入れて勝手に熱燗を作るから面白いもんだ。本当に便利。私もどっしり腰据えて飲んじゃうタイプなので、目の前に酒燗器があって、なくなったら注げば良いというのにめちゃくちゃ感激した。「こたつが欲しい! こたつにこもって熱燗飲みたい!」と、新たな夢が沸いた程。2人の晩酌でも便利だけれど、もう少し人数が多い宴会にもぴったりだ。
それが故に1点注意が。「飲みすぎる」または「飲むペースが早くなる」ということ。
目の前にいくらでも熱燗が湧いてくるようにできあがるものだから、「美味しい美味しい」とサクサク飲んでしまう。1度に2合つけたとすると、4合瓶だとたったの2回で空になってしまうのだ。一升瓶でも5回で空になる。算数としては当たり前の単純な計算なんだけれど、目の前で飲んでいると「あれ? もう無くなった!?」と驚く。お酒は適度に適量を。完全に自戒なのだが、注意しよう(笑)。
徳利の形から考えると、お手入れが面倒くさいかなと思いがちだけれど、花王の「キュキュッと CLEAR泡スプレー」があればラクにお手入れできる。この徳利に関わらず、細かい洗い物をするときに手放せない洗剤だ。飲み終わった後に、泡スプレーでシュシュっとして、1分程置いて洗い流すだけで洗い物終了。
使うのもお手入れも非常に使いやすく便利なので、熱燗を日常的に飲む人には、かなり使える相棒になること間違い無し。炊飯器がなくてもご飯は炊けるけれど、炊飯器があったほうが便利で美味しいよね。というレベルで、酒燗器無くても熱燗のめるけれど、酒燗器があったほうが便利で美味しいよね。と思いました。ただ1つの問題は、飲みすぎないように……そこだけ(笑)。