家電製品ミニレビュー
ちょっとの警戒心が詐欺被害防止に。迷惑電話対策ができる固定電話を使ってみた
2017年10月23日 07:00
スマートフォンが普及する中、自宅で使う固定電話も新たな製品が多く発売されている。特に最近は、迷惑電話防止機能を搭載したモデルが主流で、振り込め詐欺などの対策が強化されている。今回は、それらの機能を搭載した、パナソニック
の「デジタルコードレス電話機 VE-GDX16DL」をお借りしたのでご紹介しよう。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | デジタルコードレス電話機 子機1台付き |
型番 | VE-GDX16DL |
実売価格 | 17,449円 |
まず、一見すると電話機と思えない可愛らしいデザインが目を引く。親機はころんとした丸みのあるフォルムで、やわらかいパールホワイトとピンクのバイカラーは、リビングに置いても主張しすぎず違和感なく溶け込んでくれる。カラーはこのほか、メタリックブルーもラインナップ。
親機のサイズは195×110×61mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクト。自宅には、万が一のためにFAX付き電話機を置いているが、正直なところスマホが壊れたときくらいしか出番がない。FAX付きは場所も取るので、とりあえず固定電話を置いておきたい我が家にはぴったりなサイズだった。
また液晶には、時刻と温湿度が表示され、電話以外の機能を備えているのも嬉しいポイントだ。
迷惑電話対策は地味だけど役立つ! 両親や祖父母へのギフトにも
そもそも固定電話を買い替えたときって、どうやって使うんだ? と素朴な疑問を抱いた。スマートフォンに慣れてしまっているため、機種変更となると面倒な手続きをするものというイメージがあるが、固定電話はあっけにとられるくらい簡単だった。
もともと固定電話を契約しているなら、電話線をつなぎ替えるだけで接続完了だ。試しにスマートフォンから電話してみたら、問題なく呼び出し音が鳴った。なお、使い始めは子機にバッテリーをセットする必要があるが、差し込む向きも記載されているので、迷うことなくセットできた。
迷惑電話防止機能の設定も簡単。専用子機の機能ボタンを押すと、迷惑防止の設定を変更できる。初期設定ではオフになっているので注意が必要だ。
迷惑電話防止設定をオンにした状態で、電話帳に番号登録していないスマホから電話を掛けると、スマホ側には「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」という音声が、固定電話側には「迷惑電話にご注意ください」という音声が、スピーカーから流れた。地味ではあるが、ちょっとでも警告されると、受話器を取る前の意識は変わるのではないかと思えた。
というのも、筆者の祖母は還付金詐欺に遭っており、警戒心がないとあっという間にお金を振り込んでしまうという例を目の当たりにしたことがあるからだ。あんな詐欺に誰が引っかかるんだ……と思っていたが、祖母いわく「詐欺なんてまったく思わなかった」とのこと。電話が掛かる度に、迷惑電話の存在を意識させられれば、高齢者の警戒心も強くなりそうだ。
迷惑電話防止機能は、ほかにも複数用意。着信中に相手に名乗るよう促す「あんしん応答」や、電話に出たくないときは「おことわり」メッセージを流す機能、女性の声を男性のような低い声に変える「ボイスチェンジ」などがある。すべてを一気に設定しようとすると大変だが、操作に慣れてきたらちょっとずつ設定を増やしていくのも良いだろう。
時計や温湿度計以外にも、専用子機にはアラーム機能を搭載。時刻や曜日を設定して目覚ましにも使えるが、専用子機は親機にセットするため、寝室に置くにはイマイチ。子機側にもアラーム機能があれば使えそうだ。
とはいえ見た目が可愛らしく、多機能なVE-GDX16DLは、さまざまなニーズに応えてくれる。場所を取らないモデルを探している人にも、両親や祖父母へのギフトを考えている人にもオススメできる製品だ。