家電レビュー
カセットガスがストーブに! もしもの時も役立つイワタニのミニ暖房が快適
2023年12月15日 08:05
今回紹介するのは、イワタニの「カセットガスストーブ ポータブルタイプ “マイ暖” CB-STV-MYD2」です。卓上カセットコンロなどで使うカセットガスを燃料とした小型の暖房器具で、電源要らずで手軽に使えるのが魅力。災害時の暖房としても使えると思い、Amazonで購入しました。購入時の価格は10,138円でした。
当初は「もしもの時に役立てば……」くらいに考えていたのですが、スイッチを入れてすぐに暖かくなり、しかもパワフルなので、日常使いにも重宝します。特に洗面所やトイレなど、電源の確保が難しい場所を暖めるのにおすすめです。
コンパクトだけどパワフル! すぐに暖かさを実感
本体サイズは312×222×290mm(幅×奥行き×高さ)で、カセットガスをセットしていない時の重量は約2.6kg。片手で楽に持ち運べる大きさです。
使い方は簡単。本体裏側にカセットコンロをセット、あとはスイッチを入れるだけです。
本体操作は、側面のスイッチで行ないます。点火スイッチと、運転切り替えスイッチが用意されていて、運転モードは「標準」または「弱」を選択します。
使い始めて驚いたのが、そのパワフルさ! スイッチを入れると、すぐに熱を感じます。関東近郊のマンション住まいの筆者宅では、今のところ、この一台で十分に暖を取れています。体感で言うと、電気ストーブより1.5倍くらいは暖かく感じました。
例えば11月下旬の朝、マンションの室温は19℃ほどで足元などは少し寒いと感じる環境(リビングダイニングキッチンで17畳)でした。そこで標準運転で30分ほど運転したところ、室温は23℃まで上がりました。
もちろん、住環境や地域によって暖まり方に違いは出ますが、パワフルなのは間違いありません。
1時間に1回の換気はマスト
火を使う製品なので、一般的なエアコンやセラミックヒーターなどの暖房器具とは、異なる点に注意が必要です。まずは1時間に1回、1分程度の換気を行なうこと。締め切った部屋で使用すると一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
使用中にその場を離れないというのも、注意したいポイント。短時間であってもその場を離れる時は必ず火を消すようにしましょう。また、本機は屋内専用商品です。電源不要とはいえ、屋外での使用は避けるべきです。
なお、本体前面のガードは取り外し可能です。付着したホコリなどを定期的に掃除しましょう。
1本のカセットコンロで約3時間20分の連続運転(標準)が可能
電源を使わずに使える手軽な製品ですが、気になるのが、ランニングコストです。新品のイワタニのカセットガスを装着して標準運転で使ったところ、約3時間20分ほど連続運転できました。説明書によると、弱運転設定では約3時間55分の連続運転が可能だそうです。
イワタニのカセットガスはホームセンターで買うと3本セットで約698円だったので、1本あたり約232円と考えると、標準運転時の1時間の燃料費は約70円ほどになります。800Wの電気ストーブの電気代が1時間あたり約25円なので、比べると割高になります。
とはいえ、製品の性質が全く違うので「電源がない場所で短時間使う」「防災用に備えておく」など用途に合わせて使うのであれば十分納得できるコストかなと思います。
あると便利な一台
防災用にあったら便利かなと思って購入したのですが、実際使ってみたら思ったよりも手軽で便利で、最近は毎日のように使っています。朝寒いキッチンの足元で使う、ヒートショック対策で脱衣所で使うなど、日常生活でも大活躍しています。
