老師オグチの家電カンフー

段ボール箱のサイズを最適化する「箱切り名人」はメルカリ民必須!

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
わが家の部屋の片隅に積まれている段ボール箱(一部)

空の段ボール箱って、どうしてます? 宅配便などで送られてきた後の、不要な段ボールですよ。折りたたんで資源ゴミの日に出す人もいれば、こちらから発送するときのために取っておく人もいるでしょう。

メルカリやヤフオクに出品している人であれば、複数のサイズの箱をストックしているのではないでしょうか。「出したいときにちょうど良いサイズの箱がない」現象はありがちですしね。いつまでも、あると思うな、段ボールとカネ。

しかも、送料は箱のサイズで変わるので、なるべくフィットした箱で送りたい。さらに同じ料金サイズでも、送るモノが縦長だったり平べったかったり、形状に合わせた箱を必要とするので、結果として段ボール箱を溜め込みがちになってしまう。そして、量が増えすぎたからと捨てると、直後にその箱が必要なシーンが出てきたりするのも世の常です。

前置きが長くなりましたが、この問題を解決するのが、段ボール箱をリサイズするアイテム「箱切り名人」です。使い方はシンプルで、ガイドを段ボールのふちに合わせて、横方向にスライドさせるとミシン目がつき、そこから折り曲げれば狙った大きさの箱になります。

日伸貿易「箱切り名人(小)」購入価格は1,499円
Amazonで送られてくる箱はだいたい大きめ。この箱切り名人も例に漏れず!

カッターだけでリサイズしていた時は、まっすぐ折れなかったり、4辺の高さが揃わないことが多々ありましたが、箱切り名人を使えば雑に作業しても、4辺がキレイに揃った状態で閉じられます。圧倒的にストレスが減りました。

送料のコストダウン効果が現れるのはこれからですが、宅急便であれば関東から関東地域への料金が、100サイズ(1,530円)・80サイズ(1,230円)・60サイズ(940円)ですから、1ランクあたり290円から300円安くなります。メルカリの発送で使う「らくらくメルカリ便」では、100サイズ(1,050円)・80サイズ(850円)・60サイズ(750円)なので、100円から200円安くなります。1回あたり平均150円安くなるとすれば、10回で元が取れる計算です。

送る内容物に段ボール箱をフィットさせるだけのシンプルなアイテムですが、隙間に詰める緩衝材の量も減らせますし、配送の効率化にもつながり、段ボール箱の再利用も含めて環境面への貢献も期待できそうです。

本体の端には、回転する刃があり、段ボールにミシン目を付ける。1回でリサイズできる高さは約25~180mm(小サイズの場合/大サイズは約270mmまで)
撮影用にリサイズするのはこちら。上の4枚の部分(フラップ)はカットしてから使用します
ガイドを調節して、リサイズしたいところに回転刃が当たるようにセット。白い握り部を持ちながら横にスライドさせていきます
ミシン目を付けたところから上をカッターで切ります
そのまま内側に折りこめばリサイズ完了
綺麗にリサイズできました
小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>