趣味の節電道入門
第26回:炎と香り、音でリラックスできるキャンドルを購入
by 小口 覺(2014/10/29 07:00)
震災直後の計画停電や節電ブームで、一躍脚光を浴びたロウソクだが、今でも日常的にロウソクで節電している家庭はあるんだろうか?
普段使いの照明としてロウソクが難しいのは、その光量の少なさプラス安全性を確保しなくてはならないことが理由だろう。「キャンドルの光は落ち着く」などと言われても、家の中に子どもがいたりすると、倒されるんじゃないかと、まったく落ち着かないのである。
とはいえ、キャンドルをここ半年ほど節電目的で使用している。場所はバスルーム。アメリカの映画やドラマを見ていると、絵のような感じでキャンドルをバスタブまわりに並べているシーンが見られる。ちょっとアレにあこがれてね。
風呂場であれば、火事になる危険性が少ないし、その都度片付けなくてもいい。光量が少なくても問題ないし、なにより炎が揺らめいているのを見ているとリラックスできそうなので、やりはじめた。
まあ、バスルームでキャンドルが似合うのは美女だけであり、自分のようなオッサンがやっている様は、こんな感じだと思うが。
注意したいのは、キャンドルの品質である。以前、アジア雑貨店で大きい割に安いロウソクを購入したことがあるのだが、ススの量がすごく壁が黒く汚れてしまった。
青山のカメヤマキャンドルハウスを訪れる
何かバスルームに適したロウソクはないかと、カメヤマの直営店「カメヤマキャンドルハウス青山店」を訪れてみた。カメヤマというと、神仏用の白いロウソクのイメージがあるが、ここには、YANKEE CANDLE社をはじめ、カメヤマキャンドルハウスが独占販売している輸入製品が中心に並んでいる。
土地柄もあってか、店内はかなりオシャレだ。Facebookにキャンドルハウスにいる旨を書いたら、「キャンドル・ジュンはいるのか?」だの「SMですか?」だののコメントをいただいたが、ふざけた雰囲気は皆無。何ですかSMって。「節電ムーブメント」のことですかね?
せっかくだからと、3,500円(税抜)と少し高かったが、「WW(ウッドウィック)のトリロジー」なるアロマキャンドルを購入。最大の特徴は、芯がヒモではなく木製で、パチパチと音がすること。さらにロウが3層になっており、燃焼が進むにつれて3種類の香りがグラデーションで楽しめるようにもなっている。
持ち帰ってバスタイムで試したところ、スペースが狭く反響するためか、パチパチというよりバチバチと大きな音がした。日本の落ち葉焚きではなく、アメリカのキャンプファイヤーのイメージだ。ロウソクは静かに燃えるもの、そんなイメージが覆される。人によってはうるさく感じるかもしれないが、視覚と嗅覚、聴覚の3つでリラックス効果を得ることができるキャンドルだ。なに? 「使い方によっては痛覚も刺激する」だって? そっちはもういいよ(笑)。