走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!
足の動きを正しい方向に導いてくれる「ナイキ ルナグライド 8」
2016年10月3日 07:30
2009年のデビュー以来、ナイキのランニングカテゴリーにおいて重要なポジションを築き上げてきたのが「ルナグライド」シリーズ。ダイナミックサポートのテクノロジーは、着地時に脚が内側へと過度に倒れこむ、オーバープロネーションの傾向のあるランナーにはその是正を促す。一方でオーバープロネーションの心配がないランナーには高いクッション性を与えるという。そんな優れた汎用性によりランナーから高い支持を集めてきた。
その、ルナグライドの第8弾モデルとなる「ルナグライド 8」をテストしてみた。
ブランド名 | ナイキ |
---|---|
製品名 | ルナグライド 8 |
購入場所 | ナイキ原宿 |
実売価格 | 14,040円 |
これまで筆者はルナグライドシリーズの歴代モデルすべてを履いて走ってきた。そのなかでも初代モデルは2011年1月の湘南国際マラソンを3時間56分09秒で完走し、初のサブ4を達成した際に履いていただけに、とても思い出深い1足となった。
そのほかにもクッション性の向上が体感できた第3弾、エンジニアードフォームの採用で、優れたフィット感を追求した第6弾などもお気に入りのモデルとなった。
しかしながらソールユニットはそのままに、アッパー構造を変更したルナグライド7は実際に履いて走ったものの自分の足には合わず、購入することはなかった。今回フルモデルチェンジされ、その走り心地に期待したが、その走行性能の高さは期待以上となっていた。
外見はほぼ同時期にリリースされた「ルナエピックフライニット ロー」に似ている。そちらはサイプと呼ばれるミッドソールサイド部分の切込みが、外側のみで短いのが見分けるポイント。そして、ダイナミックサポートが採用されていないのも大きな相違点だ。
ルナグライド 8に足を入れてみると、エンジニアードメッシュのアッパーはフィット感が高く、サポート力にも優れていることがすぐにわかった。そしてこの種のモデルとしては軽量なのもありがたい。
走ってみると高いクッション性を感じるとともに、着地から蹴り出しまでのスムーズな動きをサポートしてくれるのも体感できる。これはソールにルナロンという、軽量性とクッション性に優れた合成樹脂のみを使用し、ラバーパーツをアウトソールに使用していないことで実現。さらにランニング時の着圧を基にレーザーカットされたアウトソールパターンが大きく貢献しているかと思う。
そしてルナグライドシリーズの特徴であるダイナミックサポートは、このモデルでも大きな存在感を発揮。わざと脚を内側に傾けるようにして走ると、ミッドソール内側に乗り上げるような感じで、スムーズに前方へと足を向かわせるようにして、正しい動きをサポートしてくれる。
前モデルと自分のランニングスタイルとはマッチしなかったが、今回のルナグライド 8との相性はバッチリで、購入から短い期間で4度走ったほど。このモデルはランニングビギナーから中級ランナーの日々のトレーニングまで、幅広く対応してくれる1足となるはずだ。