走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

着地の衝撃をスピードへ! ニューバランスのバジーラッシュで走り抜けろ!

実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!

 昨年ニューバランスからリリースされた「VAZEE (バジー)」とネーミングされたランニングシューズコレクションは、その力強い推進力で日本のランナーからも好評だったが、今シーズン、フルモデルチェンジ。「RAPID REBOUND (ラピッドリバウンド)」という高反発ミッドソールを一部のモデルに採用することで、さらなる反発性能を発揮する。

メーカー名ニューバランス
製品名バジー ラッシュ
購入場所ニューバランス東京
実売価格10,260円

 「VAZEE (バジー)」とはフランス語で「走り抜けろ!」という意味であり、このネーミングが示すように、軽快な走り心地が期待できるランニングシューズコレクション。昨年リリースのモデルもトライしたが、その弾むような走行感は快適で、日本のランナーからも高い評価を得ることに成功した。

 今年は、今回紹介するバジー ラッシュなどに「ラピッドリバウンド」という新たな高反発ミッドソールを採用。従来のバジーコレクションから、さらなる反発性能を確保しているのが大きな特徴だ。

 実際に履いてみるとDという足幅表記にもかかわらず、シューズ前足部に窮屈さは全く感じない。3層構造のメッシュはフィット感もよく、高い通気性を発揮してくれそうだ。

ミッドソールには従来の「REV LITE (レブライト)」よりも反発弾性を高めた「ラピッドリバウンド」を採用している
アッパーの3層構造メッシュはフィット感もよく、高い通気性を発揮してくれる

 走り始めてみると、新たに採用されたミッドソール「ラピッドリバウンド」の反発性を足裏でしっかり感じられる。これまでのバジーコレクションに採用されていたリブライトも高い反発性を確保していたが、今回のラピッドリバウンドはそれ以上の反発弾性を発揮。着地時の衝撃を反発性へと素早く変換し、アスリートに軽快なストライドを提供してくれる。

 スムーズな着地感とソフトなクッション性を求めるランナーは、ザンテなどフレッシュフォーム搭載モデルのほうが向くが、速めのペースでスピードに乗りたいランナーには、バジー ラッシュを始めとしたラピッドリバウンドのミッドソールを使用したモデルがピッタリだ。

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。