ぷーこの家電日記

第80回:家電 Watch発「ぷーこの家電日記」が電子書籍になりました

 今回80回を迎える、この「ぷーこの家電日記」。なんと電子書籍になりました!

 人気があった記事、私がお気に入りの記事を中心にたっぷり20話。そして描き下ろしの1話と書き下ろしの絵も入っています! 結構盛りだくさん(な気がする)!

 電子書籍の第1稿というか、最初に書籍で上がってきたときに、じーんという感動とともに、連載開始してからのことが色々と頭の中をめぐった。

 本連載は「ブログ」というカテゴリで、新製品情報でもなければ、レビュー記事でもない。ただの2LDKに住む30代後半主婦(開始時は1DKに住む30代後半の独身OL)の生活だ。家にある家電もたかが知れている。

 始まって数回目から一時期、「うわぁー。何を書こう何を書こう。どうしようーー!」と、毎週手足をバタバタさせながら悶絶してた気がする(笑)。それが気がつけば80回。自分で言うのも何なんだが驚く。それが1冊の本にまとまった事にさらに驚く。

 書籍を読んでの最初の感想は単純だが「おぉ! エッセイだ!」だった(笑)。

 白物家電は、詳しい人疎い人関わらず、どんな人にも同じだけのパフォーマンスを提供し、絶対的な安全を保証し、使うことに免許も資格もいらないという本当にすごい電化製品だ。最新の技術の集約のくせに、多くを語らないというか謙虚というか。

 「電気代が安い」って謳うことがあっても、チップがどうだとか、基盤がどうのとか、コンデンサーが……。などとちっとも言わない。

 まして、「そんなことも知らずに使ってるの?」とか、「そんなこと当然じゃない」なぁんて家電は絶対に言われない。主張せず普通の生活に寄り添って、普通の生活を快適に彩ってくれる素敵な道具だ。

 なので、その家電を使っている日々のこと、「家電日記=ただの日記」なのだ! そしてその日記をまとめて読むと、1冊のエッセイになっていた! 家電日記と言いながら、家電ネタじゃない回も非常に多いけれど(笑)。

 ただ、エッセイとして読んでいると、「ぷーこって誰だよ!」とか、「ただのバックナンバーじゃちょっとガッカリだよ!」とか、脳内から自分の囁きが。色々不安になってきまして、「あのぉ、絵を追加してもいいですか?」などと、急遽追加で差し込みをさせてもらったりと、ただのバックナンバー集から、「ぷーこの家電日記」という1冊の本として完成したのであります。

 最初に、担当の方からサブキャッチ「家電・デジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない女子が書くぷーこの家電日記」とかどうですか? と言われた。これまた、「ぷーこって誰だよ。女子? はぁ? この絵で女子売り?」と、私の脳内が囁いて恥ずかしくなり、「うまい言葉が思い浮かばないのですが、『女子』はなんだか違う気がするんです。代替え案もないのでお任せします」と答えた。

 結局、タイトルは「ぷーこの家電日記」のままで、キャッチとして「家電 Watchでおなじみリビドー全開コラム!」と相成りました。ぴったりなキャッチ! まさしくリビドー全開でございます。

 きっと私の「好き」と「ワクワク」と「楽しい」が感じてもらえるのではないかと思います! 毎日の生活がもっと楽しくなる。ちょっと物欲の世界に誘う、「ぷーこの家電日記」をどうぞよろしくお願いします。

 最後に……。

 AmazonのKindleカテゴリが、「コンピュータ・IT」と「科学・テクノロジー > 工学」になっているけれど、カテゴリ絶対違うよね!? と、心の中で激しくツッコミを入れております!

 技術書やHow to本に囲まれて並んでいるピンクの表紙「ぷーこの家電日記」。異色感半端ない!

徳王 美智子