ぷーこの家電日記

第534回

おにぎりが簡単に作れる型がマイブーム! 楽しくて早起きも捗る

私は朝が非常に弱い。朝が弱いというか完全に夜型人間で、慢性的な寝不足状態で朝が辛いのだ。

じゃあ早く寝ればいいじゃないかと頭では分かっているのだけれど、時間の使い方が下手すぎるのか、やりたいことも多いし、ついつい夜更かしをしてしまう。夜は脳が冴えるし、私に学習能力がないものだからつい「大丈夫! 大丈夫! 明日も大丈夫!」という気になってしまう。全然大丈夫ではない。

そして朝は1分1秒でも長く寝ていたいし、目が覚めてから頭が正常な判断をできるくらいにハッキリするのに多少時間がかかる。そんな私だけれど、ここ最近はいつもより大体20分ほど早く起きている。

たかが20分だけど、1分でも長く寝ていたい私にとっての20分は凄い! 早起きの理由は3つ、自転車と水筒とおにぎりである。

e-bikeを買ってから、雨の日以外は自転車で通勤するようになった。満員電車からの解放と、30分程度の軽い運動で朝がとても気持ちが良い。電車で行くより気持ち程度早く家を出なければいけないので、少しだけ早起きになる。

自転車通勤を始めて最初の数日だけは、寝起きの頭がハッキリ覚醒するまでのぼーっとした時間に「今日はもう電車にしよう」と思い、二度寝までしようとしたけれど、だんだん頭がクリアになってきたら「あ! 自転車に乗れる!」と飛び起きてバタバタ準備して家を出た。その楽しみが定着してくると、覚醒前の「今日はもういいや」という感覚は芽生えなくなってきた。

そして2つ目の理由は水筒。先日も書いたけれど、可愛い500mlの水筒を買ってから、毎日お茶を持って行くのが楽しみになって、「まぁいいや」と惰性でペットボトルを買うことがほぼなくなった。ほんのちょっとだけ余裕を持って起きて「今日は何茶にしようかなぁ」とお茶を選んで水筒を準備する日々。やっぱり早起きに限らず、やらなきゃいけないけれどできないことって、気合いとか根性じゃどうにもならない癖に、楽しみややりたいことのためならできちゃうんだなと再認識した。

朝少しでも早く起きれるようになった自分が嬉しいという気持ちと同時に、自分の意思の弱さと、やりたいことだけをやる人間だという現実を突きつけられているようで、ちょっとだけ落ち込んだ(笑)。

最後、3つ目の理由のおにぎり。今おにぎりにハマっているのだ。きっかけはおにぎり型がおすすめ商品としてスマホ画面に表示されたことだ。「きっと使わないんだろうけど欲しい」とつい買ってしまった。

有名なレビットのドリルの穴理論では「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく“穴”である」と言うけれど、私は掘る穴がなくても「ドリルかっこいい。ドリルが欲しい」となりがちな人間なので、こういう使うか分からないけれど心が躍る便利グッズとかにすぐ手を出しがちである。

届いた日の夜、炊飯器を予約セットして、おにぎりの具材を作ってから寝た。そして翌朝いつもよりもちょっとだけ早く起きてゴソゴソしていると「珍しい。もう起きたの?」と夫に言われた。「これが使ってみたくて起きた(笑)。おにぎり作ったら持っていく?」と聞くと、忙しくて昼ごはん食べる暇なかったりすることが時々あったらしい夫は大喜び。

手でおにぎりを握るときは、「まずお茶碗にラップを敷きまして……」の時点でラップの強情さとかに軽くイラッとするし、熱いご飯をいくつも握るのは途中で嫌になってしまう。おにぎりの型に詰めるとあっという間に小ぶりなおにぎりが6つできるので、簡単! 早い! 爽快!! という感じで楽しい!

そしておにぎりの具材はおかず派。お弁当箱を使わないお弁当という感じで、ウインナーや卵焼きなどお弁当の具材に入れるものを詰め込む。手軽に食べられることと、ロシアンルーレットのように何が出てくるか分からないワクワク感も良いようで、夫もおにぎり持って行くのを楽しんでくれている。

そして、先日私は革命的な良いことを思いついてしまった。「明日のおにぎりの具は白身魚のフライにタルタルとかいいな」と思いながら、夜遅めの時間にスーパーに寄った。魚の切り身はどれも大きくて「そんなに使わないんだよなぁ」と悩んでいる時に目に留まったのは半額シールがついたお刺身のパック。

「おにぎりは小さいし、この刺身にパン粉つけて揚げたらちょうど良いじゃん!」と思い、ホクホク気分で買って帰った。薄いお魚に薄いパン粉を付けて揚げるとまるでおにぎり専用フライの出来上がり! めちゃくちゃイイ! 6切れの刺身が夫のおにぎり2個、私のおにぎり2個、そして残りの2個は夜のつまみに、添え物の大根のツマはお味噌汁の具材になるという、半額の200円ちょっとで買ったお刺身パックがすごく豪勢に変身したのである。

「私天才じゃん? すごい!」と自画自賛してしまった(笑)。お刺身パックに輝く黄色い半額シールとそのポテンシャル最大限に生かして使ったということが最高に気分良い(笑)。普段あまり遅い時間にスーパー行くことがないけれど、おにぎりのためにまた行きたい。

甘エビが入ってるものがあれば小さな天むすが作れるし、イカのお刺身があれば、私が大好きなイカフライだって入れられるじゃん! 添え物のツマもテレワークの日にお味噌汁や大根サラダや大根餅なんかにしておかずの1品で美味しく消費。

「使わないかなぁ」と思いながらも買ったおにぎりの型が、全然楽しくてすごく使うし、私に早起きまでさせている(笑)。具材のネタは事欠かないのでしばらく飽きることなく続けられそうだ。そしてそのまま朝すんなり起きられる人間に、私はなりたい(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。