ぷーこの家電日記

第532回

少しのサイズ違いで使い勝手が格段アップ! 500ml水筒が最高

口を開けば「暑い」と言ってしまうくらいに暑い夏。週末に「今日も暑くなるから早めに畑の草刈りしよう」と思ったら、朝の7時には既にめちゃくちゃ暑かった。畑に着いて元気に盛大に伸びている雑草を鎌を使いながらせっせせっせと刈っていく。

そこそこ体が夏に適応しているとはいえ、自分ほど信用ならない人間はいない。「ここまでやったら休憩しよう」とか「もう少しだけ」なぁんて思ったら、熱中症になりかねないので、きっちり時間でキッチリ休憩する。

車のエアコンで涼みつつ、滝のように流れ落ちる汗をタオルで拭って、そしてキンキンに冷えた麦茶を飲むのだ。その時に飲むお茶の美味しいことと言ったら、仕事上がりのビールと比べものにならないくらい(笑)。こんなに美味しいものがあっていいのか!? と思うほど、とにかく美味しい。

水筒にたっぷりの氷と共に入れた麦茶は、冷蔵庫に入れているお茶よりもさらに温度が低く、一気に体を冷やして癒してくれる。昭和を過ごした子供時代を思い出しては、「今時の水筒って本当にすごいなぁ」と、保冷力と氷の溶けなさっぷりに毎度毎度感動するのである。

真空断熱の水筒は結構持っている。普段使い用に350mlを夫婦それぞれで1本ずつと、頂き物の2本、畑に行く時には2Lの大きなもの。2人で使うには十分すぎるくらいに持っているのだけれど、あまりちゃんと活用できていなかった。なぜならば、私が結構ズボラで面倒くさがりゆえ、日々の生活の中で「前もってお茶を作っておく」ということをつい忘れてしまうからだ。

そしてコンビニも自動販売機もどこにでもあるものだから、正直あまり困らない。ちょっと勿体無いなと思いながら、つい毎日飲み物は買って済ませてしまうのだ。しかもこの暑さだと結構な量をがぶ飲みしちゃうので、350mlの水筒に氷をたくさん入れていたら、実質飲み物の量は結構少ないので、何となく物足りない。

だから「ま、面倒だしいっかー」と、つい水筒を持たずに家を出て、ペットボトルや缶入りドリンクを都度買って飲んでしまうのだ。畑に行く週末は、流石に飲む量も多いし、飲みかけを置いておいたらすぐにホットドリンクのようになってしまうから、水筒は必須だけど。

そんな十分すぎる上にちゃんと使いきれていない水筒を持っているのに、先日可愛い水筒を見つけてしまった。出かけた先で、画家のヒグチユウコさんのギャラリー兼ショップの「ボリス雑貨店」が近くにあることを聞いて、一度行ってみたかったんだ! と思い、足を伸ばした。そこで、素敵な絵がふんだんにプリントされためっちゃ可愛いサーモボトルが売っていたのだ。

これ以上水筒を増やしても多分使わない気もするけれど、でもこれはもう完全に一目惚れで衝動には勝てない。「500mlの水筒は持っていないしいっかー」と、完全なる後付けの言い訳で、自分の背中を押して買ってしまった。

「明日から可愛い水筒持って行こうっと」とウキウキしながら、久しぶりに仕事に水筒を持って行った。まず可愛い。とにかく可愛い。それだけで元気が出る。

ところが、買う時の言い訳にした500mlという量がドンピシャで使いやすくて、実用性の上でもとにかく優れていたのだ。350mlの水筒より高さはあるけれど、径は変わらないので、バッグの中に立ててすっぽり入る。嵩張って重くて邪魔という感じも全然しない。

そして何が1番良かったかと言えば、500mlサイズだと、水筒に直接ポンとティーバッグなどを入れてお茶を作るのにぴったりなのだ。350mlの水筒でティーバッグタイプのお茶を使うと、お茶っ葉の分量が多すぎて私の好みの味より濃すぎるし、勿体無い気持ちになる。

それで事前に作っておこうと思っていても、面倒だったりつい忘れてしまったりで、使う機会が極端に減っていた。ほんのちょっとした差なんだけれど、ちょっと量が変わるだけで、こんなにも使い勝手変わる!? と使いながら、かなり驚いている。

出かける時だけじゃなくて、テレワークで家で仕事をしている時も、この水筒をタンブラー代わりで毎日使っている。朝お茶と氷を入れてデスクに置いておいたら保冷性も高いので、ずっと冷たいまま少しずつずっと飲めて本当に便利。

そんな「水筒めっちゃいいじゃん!」と見直して大活躍している中、先日お茶屋さんの前を通ると「試飲どうぞ」と、冷たいお茶を頂いた。それがなんというか衝撃的だった。冷たくて潤うだけじゃなくて、とにかく美味しかったのだ。ペットボトル飲料に慣れすぎて、本来のお茶の味を忘れていたのかもしれない。

面倒臭いとかそんな気持ちに負けて、急須でお茶を入れて飲むなんて生活は、実家を出たタイミングでどこかに忘れてきてしまっていた。こういう時間も大切だなと頭の中では分かっているのだけれど、茶漉しに残った茶葉を捨てたり洗ったり、そんな都度マメなことは今更面倒くさがりな私には習慣付かないだろう。

そこまで丁寧じゃなくても、間を取ってお茶パック&水筒で自分で出したお茶を飲むことなら手軽に楽しめる。美味しいお茶を飲むって、体だけじゃなくて気持ちも潤うなぁなんてことに気づいて、美味しいお茶を買って帰ったのでした。

麦茶に緑茶にほうじ茶、そしてコーヒーや紅茶などを前に、「今日は何にしようかなぁ」なんてウキウキ水筒生活をしている。見た目重視で買った水筒、まさかの機能面でこんなに感動するとは! 私につられて夫も500mlの水筒を欲しがり始めた(笑)。

ますます使う機会を失いつつある350mlの水筒は、氷を使わない冬場のホット専用としてちゃんと活躍させてあげようと思いながら、戸棚の奥に奥に追いやられてしまっているのでありました。500ml水筒めちゃくちゃオススメです!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。