ぷーこの家電日記

根暗な私のストレス解消法

外を歩くと完全に秋の空気。外に出るときに服装間違えると寒くてびっくりする。一雨一雨冬に近づくんだなぁと思いながら、秋の味覚を楽しんでいるこの頃だ。

先々週、ベランダに干している唐辛子が何者かに食べられると書いたけれど、毎晩せっせとカメラを充電して撮影すること3週間程度、ランタンの光に警戒していたのか中々現れなくて未解決のまま終わるのかと思ったけれど、やっとのやっとで犯人が現れた!

我が家の唐辛子泥棒は、鳥ではなく、どうやらネズミだったようです。走り回り荒しまくるネズミの姿がカメラに映っていてびっくり。ネズミは唐辛子が苦手で忌避剤にも使われるはずなんだけれど、よっぽど食べるものがないのかよっぽど変わり者か。ネズミ退治をする勇気はないので、先人の知恵「ねずみ返し」なるものを物干し台やテーブルなどにDIYしてみるかなぁ。

さて、私はこの頃非常にストレスを感じていた。ちょっと気持ちが落ち込むことが重なったり、もやっとイラッとすることが重なったりして、何となく心がどろどろして晴れなかったんだ。そして軽くエネルギー切れを起こしてどよーんと落ちていた。気持ちが落ち込むと体も妙に疲れる。

こういう時に自分の性格をあらためて再認識するのだけれど、私は完全に「社交的」で「内向的」なタイプだ。社交的か内気か、外向的か内向的かは似ているようで全く違う。人付き合いに対して人見知りもなければ、不安や苦手意識を持つかで言えば全然平気なので社交的タイプなんだけれど、外からの刺激よりも1人でエネルギーを溜めるタイプなので、完全なる内向的性格だ。

そういう性格なので、落ち込んでいる時に「話したら楽になるよ」みたいな感覚を全く持ち合わせていなくて、人に話すエネルギーはむしろない。寝たらケロッと忘れるようになりたいのだけれど、なりたくてなれるものでもない。そんな私が落ち込んだ時に回復する方法は「ひたすら寝る」と「料理する」である。

「ひたすら寝る」はどうしようもなくただ落ち込んでいる時。その時はもう寝るに限るというか動く気力もなく、ずっと寝ている。眠れなくてもピクリとも動かず目を瞑りひたすら転がっている。そしてその時はいつも「意識不明で集中治療室に入っている」という設定になっている。落ち込んでいる内容を考えるとグルグルずっと落ち込み続けるので、寝ながらも「ごっこ遊び」をしているわけである。

いつかどこかで見たことがある医療ドラマのワンシーンの女優になりきるのだ。隣で誰かが泣きながら手をさすり、医師役看護師役の人は全力を尽くしてくれる。そんなドラマが脳内で延々と繰り広げられている。もちろんその間ご飯も食べず、トイレも行かず、寝返りさえうたない。だって私は女優だから(笑)。脳内ドラマが繰り広げられている間に本当に寝ちゃっていることもあるし(ただの昼寝)、目が覚めてもそれは続く。

そしてほぼ丸1日経つ頃に、まず指先をピクっと動かして、「今動きましたー!」とかって脳内で誰かが走って人を呼びに行く。みんなが集まった頃に、うっすらと目を開くのだ。そうすると脳内では全員がスタンディングオベーションの歓喜の涙。よかったー! とみんなに喜ばれたくらいの時に、実際自分も少し元気になっているのだ。本当にくだらない方法なのだけれど、「考えないようにしよう」って考えることでむしろ考えすぎちゃうので、ごっこ遊びは中々のおススメである(笑)。

そして「料理する」は、ただ落ち込んでいるというよりも、ちょっと「悔しさ」とか「怒り」を伴っているときの解消法。「あの時ちゃんと言えばよかった」とか、「何であんなこと言われなきゃいけないんだよ!」みたいな感情で落ち込んでいる時は、ひたすらに料理をする。これも自然と別のことを考えるという効果もあるし、ひたすら食材に八つ当たりをしている状態とも言える。

切りまくってグツグツ煮込んで、何なら焼きまくって、大量の食材たちが料理という姿に変わっていく。全てが終わったタイミングで「成敗!」なんてつい口から出てしまう(笑)。斬って斬って斬りまくる剣士の気分だ。そんな時にもちろん「美味しいものを作りたい」とか「家族や誰かに食べてもらいたい」という感情も別次元に持っているので、全部作り終わって気持ちがスッキリした上に御馳走が目の前に並んでますます満たされるなんてこともあるくらい。

どちらの方法も完全に「暗いっ!」って我ながら思うし、問題は何も解決はしないのだけれど、ストレス解消としてはかなり機能している。自分の不機嫌が外に向かないというのも悪くないなと思ってる。ただ、自分がそんな感じで完全に閉じこもるタイプなので、人が落ち込んでいる時にうまい言葉の掛け方や寄り添い方がさっぱり分からないのが困りものなのであーる。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。