ぷーこの家電日記

第426回

料理作り耐久マラソンの爽快感が好き

5月中旬。そろそろ半袖で気持ち良いよなと5月らしい日もあれば、急に寒くなって5月なのに冬!? みたいな日もあったり、そしてカラッと晴れたかと思えばザーザー雨が降ったりと、気温気圧の乱高下が酷い。色々乱高下に体がついて行けなかったのか、珍しく先日体調を崩してしまった。

そんなタイミングで、身近な同僚のコロナ感染が判明して、「私のこの症状、これはまさか!?」みたいなことになった。初めて抗原検査なるものをやってみたり、夫と隔離生活をやってみたりと、色々初めて尽くしの1週間だった。結果は、ちょっとした体調不良だったのだけれど、昔だったら「これくらいの体調不良は平気」で出社していたところ、「ちょっと微熱出てるのでテレワークにしますね」と軽く言える環境がありがたいとともに、時代が一気に進んだなぁと感じている。

さて、私の趣味の一つと言えば料理だ。かと言って、毎日の食事作りが楽しみというわけでもない。毎日の食事作りは、作っても作っても次の食事が待っているし、ちまちま夫婦2人分のご飯を作って2人で食べるのは楽しいけれど、ちょっと趣味の楽しさとも違う。

私の好きな料理は、家事の一つの料理ではなく、どちらかと言えば工作とか実験とかに近い感じなのだ(笑)。

昔は結構気ままにお菓子作りなんかもしていたけれど、大人になって食べたら太るという代謝の体になった頃から、「この砂糖とバターの量はヤバい」と恐ろしくなり、お菓子作りはほぼしなくなった。

そんな私が腕まくりするくらい楽しみで大好きだったのが、時々遊びにきてくれる友人にご飯を振る舞うことだった。ある意味ガス抜きというか、気持ちは食堂のおばちゃん。みんなでご飯を食べながらゲラゲラ笑ってじゃぶじゃぶ飲んで大満足。それがまぁ、コロナの流行とともにパタっと止まってしまった。あぁ、悲しい。

コロナ禍に入ってからは、ZOOM飲み会が流行り、SNSで交流をし、活動がオンラインに移行し、私のガス抜き趣味は廃れて……なかった!(笑)

時々発作のように頭を空っぽにして、ひたすらにキッチンに立ち、ひたすら料理を作っては家族のように親しい友人に送るのだ。完全に気分は親戚のおばちゃん。

人が握ったおにぎりを食べられない人が、少なくない一定数いるのも知っている。そういう方にはもちろん送らない。そして、私は素人なのでどこかのシェフのように上等な料理なんて作れない。でもこれでも主婦の端くれなので、毎日毎日ご飯作りに追われている人にとって、「人が作ったご飯」というのがどれだけ美味しいかめっちゃ分かっているつもりだ。

「人が作ったご飯」というスパイスの美味しさったら、料理の腕を凌駕する美味しさなのだ。なので、恥じらいもなく堂々と送りつけることができる(笑)。そして友人は「美味しかった! 特に○○が好きだった」と、嬉しいリアクションをくれるので、私のテンションもだだ上がり。

今なら亡き祖母の気持ちがよく分かる。いくらお腹がいっぱいだと言っても「あれもあるよ。これもあるよ」と色々勧めてくれた祖母は、きっと美味しそうに食べる私が喜ぶのがとても嬉しかったんだろう。

そして、そんな趣味のために作ったのは「クロネコメンバーズカード」だ。ヤマト運輸でチャージ使用できる電子マネーで、クロネコメンバー割という10~15%の送料割引が利くカードだ。15%は非常に大きい! そして決済の際にカードをかざすと「ニャニャニャニャーン♪」という鳴き声で決済される。この可愛さが、また気に入っている(笑)。

どこにも行く予定もなかったゴールデンウィーク、私の裏予定はこのお惣菜便の料理を作りまくって送ることだった。

連休だし10箱いっちゃえー! と作り始めたものの、かなり作っても10個に分けるとほんの少しずつにしかならない。「広いキッチンと大きな鍋が欲しい!」と思いながらも普段作らない量のご飯を作るのは中々爽快だった!

買い出しには大きなリュックを背負い、食材をキロ単位で買い込む。買い物というよりも仕入れと呼ぶ方が近いかも。チキンナゲットを150個揚げるとか、ソーセージを4m作るとか、完全に大人のお店屋さんごっこ(笑)。

丸2日くらいかけて、7種類のお惣菜やお菓子を作った。食材ストック用の冷凍庫は、出来上がったお惣菜パックでぎっちりみっちり! 梱包は事前準備と手際が命! 送り状を全てアプリで登録してから、箱を10個広げて並べ、一気に詰めてそのまま車でヤマトの営業所に持ち込んだ。「あー、達成感! 爽快! 」と、アドレナリンがバンバン出るような気持ち良さで大満足の連休になったのだ。

そして送り終わってからも、友人が食べてくれたり、友人同士の食卓に同じ物が並んだりしている様子を順次写真で見ながら、連休後も楽しさが続いている。ずらっと箱が並んだ写真をSNSにアップしてたら、「次はいつー?」と数人からご期待の声を頂いちゃったりなんかして、益々調子に乗ってしまいそうな私。

夫と2人暮らしの我が家なのに、つい10リットルの寸胴なんて買ってしまったよ(笑)。この食べさせたがり気質は絶対に祖母や母譲りだなぁとしみじみしているのであります。さて、次はいつやるかなぁ!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。