ぷーこの家電日記

第401回

突如の「たい焼き」ブーム到来の我が家

11月に入り、日もすっかり短くなって秋も深まってきたけれど、昼間はまだ暖かくて上着がいらなかったり、かと思えば急に冷えたりで、季節の変わり目感がすごい。特に明け方に「寒っ!」って目が覚めるのだけれど、寝るときに暑くて自分が蹴り飛ばしたであろう布団の上に、猫がぐっすり寝ていたりして、回収するわけにもいかず、薄いタオルケットを引っ張り出して包まって震えながら二度寝していたりする私です(笑)。

そんなすっかり秋のこの頃、私の周りでは何故だかめちゃくちゃ「たい焼き」が流行っている。次々とたい焼き器を買い、毎日毎日誰かがたい焼きを作っている。なぜたい焼きブームなのか全く分からないけれど、盛り上がっている友人を見ていると、だんだん洗脳されるようにたい焼きが食べたくなるというか作りたくなってきた。いやいやいや、私はたい焼きをそんなに食べないことを知っている。以前たい焼き器を持っていたことがあるのだ。何度か使って結局そんなに食べなかったので、誰かにあげたはずだ。きっとすぐに飽きると想像がつくので、この頃何度かネットでカートにまで入れては、しばらく理性が勝っていた。

たい焼きブームの中、週末に夫と2人でニトリに出かけた。ちょっとチェックしたい家具があったのだ。そんなニトリには人気商品の直火型たい焼きパンがある。このたい焼き器欲しいブームの中チェック済みなんだ。「私自信がある。家具を見にいって、たい焼き器だけ買って帰ってくる」なぁんて言いながら、買う気満々で出かけた。予定通り家具を見てからキッチン用品売り場に。ぐるっと1周見て回ってもたい焼きパンがないものだから、店員の方に聞いてみるも、「今置いていないです」と予想外の返事が。あんなに迷っていたはずなのに、無いと分かった途端、「今欲しいすぐ欲しい!」となるのが人の心(笑)。

それから夫とたい焼き器を買いにホームセンターに移動。たい焼き器探しの旅だ。大きめのホームセンターにも在庫なし。たい焼き器ブーム来ているんじゃないのか!? みんな競って買っているんじゃないか!? なぁんて気がしてくる。総合ショッピングモールのキッチンコーナーにも無し。諦めかけた最後の最後、ホームセンターのカインズで、最後の1つだったたい焼きメーカーをゲットしたのであります。1,780円でこの達成感! 満足度半端ない! 思わずハイタッチで小躍りなんてしちゃった。

そして達成感よりも疲労感がすごすぎて、やっとの思いで手に入れたたい焼き器を、当日使うことはなかったのであります(笑)。このよく分からないハイテンションのたい焼き器ハンティングの1日、何でこんなに必死で夢中なのか自分たちでも分からないけれど、夫と2人でゲラゲラ笑いながら大層盛り上がって楽しかった! ネットでサクッと買っておけば、とっくの昔に家に届いていて、すでに作れていたんだろうけれど、こういう無計画で衝動的なのも悪くない。そして手軽に買ったときよりも、私の中での熱いブームは長く続くだろう。

スタンダードなたい焼きも良いけれど、何を入れると美味しいかを考えるのがとても楽しい。友人とたい焼きの話で盛り上がり、何でも挟んでたい焼きにする。デザート系も良いけれど、おかず系のたい焼きの方が私は好きかもしれない。おやきのようなおかずたい焼き! 福岡には昔から「むっちゃん万十」という鯛の形ではなくムツゴロウの形をしたものがあったのだけれど、そのむっちゃん万十の定番で大人気のハムエッグが懐かしくてめちゃくちゃ食べたくなっている。

熱々トロトロのチーズなんかもたまらないし、肉まんを挟んで焼くと手軽なのに最高に美味しくて好きだ。餃子の皮数枚と餃子の餡を使ったら、カリカリのジャンボ餃子とかできちゃったりするのか!? たい焼きに何を挟むかは本当に無限大! そして小麦の生地だけじゃなくて、卵で固める感じのオムライス風のたい焼きなんかも作りたいし、ジャガイモを使ってカリッとなるまで焼くと、たい焼き型のハッシュドポテトなんてできるんじゃないか!? などなど、もうたい焼き器ってよりも、両面焼けるグリル器だな。

ホットサンドメーカーもたい焼き器も、電気式でも便利で美味しいのだけれど、アレンジが無限大に広がるのはシンプルな直火タイプだなぁ。そして短時間で表面がカリッと焼けるのがまた良い。キャンプなどのアウトドアでも使えるし、スープジャーに入れたスープ&たい焼きなんてお弁当にするにも良さそう。これはすっごい良い買い物したんじゃないか!? とまだまだ私の中でのたい焼きブームは続きそうなのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。