ぷーこの家電日記

第402回

秋晴れの商店街で満足満腹食べ歩き

ひと雨降るたびにグッと寒くなってくるこの頃。冬も目前、でも今が1番気持ちが良い季節。10月に緊急事態宣言も明けて、新型コロナの感染者数もいきなり減って、ずっとこもりきりだった生活が急に動き出したような実感がある。私も夫もほぼ在宅勤務だった毎日から出社することも増えて、一緒にランチを食べる日もほぼ無くなった。何だか寂しいような懐かしいようなそんな気分。

コロナ禍でのこもりきりの生活とは違うし、かといって前の生活に戻るともまた違う、まさしくニューノーマルな生活が探り探りで始まって、我が家でもグッと動き出した感じがある。ほとんど家にこもっていたもんだから冬眠から目覚めた気分。出社した日は外でランチを食べるのだけれど、職場近くの飲食店も結構入れ替わっていたり無くなったりしていたりしていた。長い間休業していた店は、客足がどこまで戻るか読みきれなかったようで最小限の人数で回していて、ランチタイムはバタバタしすぎて回しきれていない。

コロナの影響を強く感じながら頂くランチは、「人が作ったご飯って美味しい!」と感激しちゃうと同時に、「外食って高い」と、家で食べるご飯に慣れすぎて、ドキドキ緊張したりしている(笑)。仲の良い同僚とも1年半ぶりにやっと一緒にランチをした。夫以外の誰かとご飯を食べたのが久しぶりすぎて、積もる話も積もりすぎて、もう何を話していいのやら(笑)。でも久しぶりでとても嬉しかった。

夫も「別に家でのご飯が不満って訳ではないからね!」と力強く言い訳っぽい前置きをしながら、1人で居酒屋に出かけて、「やっぱり居酒屋っていいなぁ」ととても嬉しそうにしている。もちろんマスクや消毒など、自分でできる感染症対策は気を抜かないように続けているし、以前のように大勢でワイワイすることは、今後そんなになくなるのかもしれない。それでも気持ちも行動も外を向き始め、少し楽しい気持ちになってきた。

そんな感じの週末、いつものごとく遅めの朝食を食べた後、特に予定もなくテレビを見ながらゴロゴロしている夫に、「さて、今から2人で1時間ほどお部屋の片付けをしてから、商店街で昼ビー(昼からビール)なんていかがでしょうか?」と提案すると、「おおー! それはいいね! そうしよう!」と、シャキーンと起き出して、お掃除開始(笑)。2人でやると早い早い。あっという間に掃除に洗濯、ゴミ出しまで完了した。私は家事が苦手というか嫌いなので、夫の負担がいつも大きかったりする。夫ももちろん家事が好きという訳でもないので、こうやって2人でちゃっちゃとやったら早くて楽しいじゃないかと、心の中でひっそり反省したりした(笑)。

「今日はここら辺まででいっかー」と、中途半端に片付け終了していざお出かけ。目指すは家から数kmほど離れた所に昔からある、大きな商店街だ。全長670mの通りに150店舗ほどのお店がずらりと並んでいて、コロナ禍前はかなりの混雑で賑わっていた。久しぶりの商店街がどうなっているかちょっと心配だったけれど、地元の人に愛され支えられている商店街は、今もかなりの活気があって、変わらない店も多くてとても嬉しかったし、到着した途端に気分が最高MAXに盛り上がってきた。

お惣菜屋さんや焼鳥屋さんなどがずらりと並び、店によってはその場で食べられるようなスペースが用意してあったりする。以前は「1人1,000円までです!」と2人で予算を決めて、「何食べようかなぁ」と遠足のお菓子を買う子供のように考えながら歩いていたけれど、今回は久々なのでそんな理性は働かず予算制は休止(笑)。

気持ち良い秋晴れの下、焼鳥食べてビールを飲み、歩きながらハムカツを頬張ったり、メンチカツは大きいので半分ずつ食べたり。家で食べるためのお惣菜なんかも結構買って、大満足で帰ってきたのであります。昼から飲むビールって何であんなにふわふわと酔いやすく気持ちが良いんだろう。歩き疲れたせいもあるけれど、家に帰ると1日テーマパークで遊んだかのような満足感と疲れ。すでにお腹もいっぱいだし、さっさと就寝して非常に健康的な良い1日になった。

翌日には買っておいた中華ちまきをランチで食べたり、買ってきたおでん種と大根で今季初めてのおでんを仕込んだりと、翌日もしっかりと商店街を満喫。いろいろ先が見えない今、しっかり計画を立ててどこかに旅行に出かけたりするのは、まだ私はできそうにないけれど、こうやって無計画で近場で遊ぶのも悪くない。また暇を見つけて行きたいなぁと思っているのであります。

ちなみに、今回買って1番気に入っているのは、商店街の中の高齢者向きのブティック(?)で見つけた特価品のズボンだ(笑)。地味な柄がオシャレに見えるし、膝や腰がめっちゃ曲げやすい生地が最高に履き心地良い。私の洋服1軍選手として「(砂町)銀座で買ったパンツ」は大活躍してくれているのでありました(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。