ぷーこの家電日記

第394回

涼しくなってきてもそうめんはいつだって美味しい

9月に入ってからずいぶん涼しくなってきた。でもなんだか少しだけじめっと暑くて寝苦しかったり、でもエアコンつけると寒いし難しい。季節の変わり目は肌荒れしやすかったり、体調崩しやすかったりするのでちょっと苦手だし、夏から秋にかけての変わり目は台風などもあり気圧の乱高下まで加わるので、私的にはダメージが大きい。低空飛行でゆるゆるとやり過ごす感じで過ごしていく。あと1カ月もすれば過ごしやすく秋らしくなるかなぁと楽しみだ。食べ物も美味しいし、寒すぎず、冬一歩手前の秋が1番好きな季節である。

夏の定番といえばそうめんで、「夏が終わる頃にはそうめんが余ってしまう」という話をちらちら聞くけれど、お中元でそうめんを頂くというようなことに無縁な私には羨ましい限りの悩みだ。私は季節にかかわらず結構そうめんを食べる。そうめんのストックを切らさないように、結構な頻度で購入するし、めんつゆで食べる冷たいそうめんは夏場でもほんの数回しか食べず、ほぼ温かい煮麺ばかり食べている。

子供のころからお味噌汁の具材にそうめんを入れるというのもごく普通だったんだけれど、それは西日本の文化で、お味噌汁の具にそうめんはスタンダードではないと、つい最近何かの記事を読んで知って衝撃だった。私にとって温かいそうめんがスタンダードだ。スープの味は味噌汁を始めそのときの気分次第。麺類全般大好きだけれど、うどんよりもラーメンよりもパスタよりも、私が地味に1番食べている麺はそうめんかもしれない。

夫婦2人で在宅勤務の日々。ランチもいつも一緒に食べているけれど、週に1回程度夫が出社して1人のランチになる。毎日のランチも決してイヤイヤ作っているわけではないけれど、1人になった途端、ランチを作る気力がゼロになる日が多い。「お腹は空いたけれどとにかく面倒臭い」ってなるのだ。お米を炊くのも面倒くさい。そんなときは大抵そうめんだ。そうめんの何が良いかって、作り始めてから食べられるまでの時間が非常に短いという点だ。うどんよりもパスタよりも早く茹で上がるので、やる気が限りなくゼロに近くてもギリギリ作れる(笑)。カップラーメンにお湯を入れて数分待つ感覚で食べられる!

水を入れたお鍋を火にかけて沸かしながら、そこに適当に味をつける。めんつゆを入れるときもあれば、粉末鶏がらスープの素を入れて中華スープのようにするときもあれば、ダシダを入れてコチュジャンや唐辛子などでチゲ風の辛いスープにすることも。お肉や豆腐、余った野菜などあればそれを突っ込む。切ったりするのも面倒なので、手間がかかりそうで面倒なときは具材は入れない。

スープが沸いたなぁって思ったら、そうめんをそのスープに直接入れて、1分程経ったら卵を割り入れて、そこから30秒~1分程グツグツさせたら出来上がり。「たっぷりのお湯で茹でてください」なぁんて書いてある気もするけれど、もう全然気にしない。十分美味しい。1人分の鍋つゆなどストックしておいたら、お湯を沸かして2分弱茹でるだけで十分満足できる昼ご飯だ。

唯一いつも私を悩ませ困らせるのが食べる量。1輪じゃ物足りないけれど2輪じゃ多すぎて食べられない。毎度毎度悩まされて、大抵1輪茹でて食べるのだけれど、やっぱり少し足りない。すごくお腹空いている時に2輪茹でたりすると、食べきれなくて反省と後悔に苛まれるのである。

茹でたそうめんは他にもいろいろ使えて万能だ。固まらないようごま油をかけてほぐした麺に、作り置き食材の肉味噌を乗せてジャージャー麺風に。ビーフンの様に炒めてそうめんチャンプル。小麦粉の生地の代わりに使ってカリッとモチッとお好み焼き。適当に炒めた名もなき料理も含めてそうめんは何にでもなるし、総じて時短レシピばかりだ。

カレーライスを食べた翌日はカレーうどんで食べたりもするけれど、私はカレーそうめんがとても好き。うどんよりも細いのでカレーがめっちゃくちゃ絡むのだ。昔、毎日毎晩忙しい時期にも、そうめんといなばのタイカレーにはかなりお世話になった。ヘトヘトになって夜遅く家に帰って来たときは、お湯を沸かしている間に、ストックしている缶詰タイプのいなばのタイカレーをお皿に出してレンジで温め、その中に茹でたそうめんを入れて食べる。玄関を開けたら5分でご飯食べられる上にかなり美味しいという、最高のお助けメニューだった。

そうめん1輪だと夜中に食べても少しだけ罪悪感が減るのも良かったし、洗い物が少ないのも嬉しい(笑)。風邪をひいて寝込んでいるときも私はおかゆよりもそうめん派。生姜たっぷり入れた温かいそうめんを食べると消化にも良いし温まるので元気が出る。

そうめんは決して夏だけの食べ物ではない。そうめんが余って困ってる人も、同じ味に飽きた人も、お腹空いているけれどご飯を作るのが面倒な人も、何でも適当アレンジで楽しんでみてほしいなぁと、急にそうめん愛を叫んでしまった夏の終わりなのでした(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。