ぷーこの家電日記

第359回

穏やかでない雰囲気で始まった2021年。どうか良い年になりますように

新年明けましておめでとうございます。始まってしまいました2021年。今年はもう字のまま完全なる寝正月を過ごしてしまった。とにかく寝てときどき起きては食べたり飲んだりしつつ、さらにひたすら寝る。のようなもったいない過ごし方をしたので、お休み最後の落ち込みが半端なかったけれど、グウタラを貪ったと思ったら充実してたのかもしれない。

去年はコロナ一色の年で、今年は少し落ち着いていろいろ出かけたりあの人にもこの人にも会いたいなぁなんていろんな期待と楽しみを抱えていたけれど、聞こえてくるのは悪いニュースばかりで、東京にも再び緊急事態宣言が……。いったいどうなっていくのかと不安は尽きないけれど、私は今までと変らず、自分ができることをできる限りやって、制限された中で楽しいことを見つけながら、なるべく穏やかに過ごしていきたいなぁと思っている。

私はもともとインドア派なので、家にずっと篭っていてもストレスは少ない方だと思う。夫は家に篭っているのが苦手なタイプなので、結構出かけたがり。家で美味しいものを食べたとしても、「外に飲みに行きたーい!」と積もり積もった思いが沸々としているし、私の目が光る中どうやって過ごそうか思いあぐねている(笑)。

そんなストレス満点な夫が去年e-bikeと出会って、とても良いストレス発散になっている。私よりもちょっと長い正月休み、午前中に家事をして午後になると「自転車で走ってくるー!」と、もう私にとってもありがたすぎる生活をしているのだ。このコロナ禍と自転車は本当に親和性が高い。密とは無縁、喋ることもなければ良い運動にもなる。知らない道を走る冒険の発見と、この透き通った冬の空気がまた気持ちが良いのだ。そして「帰りに買い物寄ってきてー!」なぁんてお願いすると、1人でチャチャっと買い物も行ってくれるので、本当に私も助かっている。

私は出かけるまでが億劫で家でダラダラ優勢になり、夫の方が自転車にハマっているという状況だけれど、もっともっと自転車で走りたい! とは思っている。ただ、家起点で自転車に乗ると、行ける範囲も決まっているし、一応東京23区在住なので、走りやすい気持ちが良い場所に行くまでそこそこ距離があるのだ。自転車2台乗せられて、車中泊もできるような車が欲しいなぁという欲望が高まり、新年早々2人で車屋さんに行ってきた!

今乗っている中古車は6年ほど乗ったけれど、まだギリ下取りも出せるはず! 新春初売りの日程を調べて2人で自転車で「これ2台固定して乗せたいんです!」などと相談しにいった。車屋さんのコロナ対策は万全で、アクリル板で区切られていて、「取調べごっこというか、被疑者と弁護士の面会ごっこみたい!」とかって言ってしまって苦笑いされる(笑)。車種と予算感を伝えて、見つかったら連絡をくれることになり、今年はさらに自転車にどっぷりの年が始まりそう。

夫はずっとソロキャンプとかに憧れていたようで、自転車で行けるキャンプ場などをずっとネットで情報収集していたらしい。「これ良くない?」などと、アウトドア用品のリマインドという名の家庭内稟議がすごい(笑)。あとは「ここは焚き火しても大丈夫だって!」などと、一緒にお出かけする場所のリマインドにも余念がない。本当は夏に行ったe-bike2人旅の冬バージョンで、新年に100kmほど走る旅に出よう! って計画していたけれど、この緊急事態宣言下、あまり歓迎はされないよなと中止したところ、そこそこ近場で楽しめそうな場所を夫がピックアップしてくれてた。そして冬休み中に「ちょっと1人で予習行ってくるー!」と自転車でフラッと出掛けては、「コロナで閉鎖中だったー」としょぼんと帰ってくる。

そんなことが続きながら、「とうとう、ありましたー! 焚き火OKな公園!」と、買ったばかりの焚火台を満喫する夫の写真が届いた(笑)。こんな状況下で少しでも楽しみを見つけるための努力を厭わない、心強いチームメイトを持っている私はきっと良い年になるだろうと、今年という年に少し希望を持っているのであります。みなさまどうぞ健康にご安全に。早く大笑いしながら乾杯できる日が来ますように。今年もどうぞよろしくお願いします。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。