ぷーこの家電日記

第275回

美味しい魚が食べたいぞ! 東京湾へ繰り出そう!

 先日車を運転していると、ラジオで釣り番組なのか東京湾のアジの話が流れてきた。元々ラジオを聴く習慣はほとんどなかったけれど、去年借りた畑がそこそこ距離のある場所なので、車を運転する機会が増えたと同時にラジオを聴く機会が増えた。ラジオといえば音楽系の番組か、パーソナリティとゲストのトーク番組くらいな印象だったけれど、農業系の番組とかもあって聞いているととても面白い。

 ホームセンターに買い出しに向かう最中に飛び込んできたアジのお話。釣り番組もあるのかぁと楽しく聞いていた。東京湾のアジは良質な脂が乗っていて、「金アジ」と呼ばれるブランドアジなんだって。アジは回遊魚なので一箇所に定着しない。でも東京湾のアジは回遊しながらも東京湾から出ないので、外海を泳ぐアジよりも身は引き締まって脂もきめ細かく最高に美味しいのだとか。そんな話を聞きながらもうヨダレが出そうになる。

 以前「美味しい魚が食べたい!」という動機から釣りを始めようとしたこともあったけれど、私は船酔いが酷く、酔い止め飲んでもマーライオン状態に歯止めかからず。2度チャレンジしてみたけれどボロボロになって諦めた。

 それからは夫を「釣りは楽しいよ。お船最高だよ」なぁんて唆して、年に数回夫が釣りに行く。確かにアジは美味しかった! 釣りたてだっただけじゃなかったらしい。金アジ凄い。ラジオを聞いてから、「美味しいアジ食べたーい! 金アジ食べたーい!」と夫に言っていた。

 そして週末になり土曜日の早朝、私がまだ熟睡していたら、「行ってくるね!」とリュックを背負った夫が! 「え? え? 今日何曜日だっけ?」と半分寝ぼけてる私を置いて颯爽と東京湾へ繰り出して行かれた(笑)。これ最高過ぎない? と思いながら私は二度寝(笑)。

 のんびりと起き出して、畑に行って野良仕事してから帰宅。そして夫も海から帰宅。あのラジオで聞いてヨダレ垂らしてた金アジ様が目の前に27匹もいるではないですか!!! それでもその日はそんなに釣れない日だったらしい。十分十分!

 私はめっちゃテンション上がりまくり。「ちょっと買い物行ってくるね! 」と、宴会準備に買い物へ行った。薬味の大葉とミョウガを買い、アジフライも食べるよねとパン粉も購入。日本酒は四合瓶にしようかと思ったけれど、ここはやむなし一升瓶だ! アジ三昧の最高の週末。

 買い物から帰ってくると、夫が刺身用にアジを3枚におろし始めてた。丁度1尾おろしたタイミングだったんだけど、身が付きすぎて背骨から骨が見えない(笑)。爆笑しながら「悪いこと言わない、交代しようか」と私がアジを3枚におろすと、「包丁置いてよかったー!」と、マイク置いて引退する歌手のような発言。お茶目かよ(笑)。

 まずはお刺身。お皿一杯のアジ刺を食べて「くぅー!」と悶絶。めっちゃくちゃ美味しい! 締まった身の弾力と口の中に広がる甘い脂。もう言葉にならない。頭では色々考えるのに「はぁー」ってため息と「美味しぃぃいい」って言葉しか出てこないのだ。「私達に食レポは無理だね」と、笑いながらモグモグ。

 ベランダからワケギをたっぷり収穫して、大葉ミョウガとともにこれまためちゃくちゃ美味しいなめろうを。日本酒進んじゃうねー。と最高だ。早起きして朝早くから出掛けていた夫は、最初眠気と戦っていたけれど、金アジを前に完全に目が覚める(笑)。

 なめろうはたっぷり作って、なめろうメンチも。普通のアジフライも美味しいけれど、なめろうにパン粉付けて揚げるとメチャクチャ美味しい。まさしく魚版メンチカツ。味は付いているので何も付けずに美味しく頂けちゃうジューシーなフライなのだ。贅沢過ぎる。そこまで食べたところで、お腹一杯。

 2人でたらふく食べて、まだ残っているアジはアジフライ用に開いて1枚ずつラップをして冷凍庫へ。全部捌いた後、取っておいた背骨の部分は浴室乾燥へGO! 骨は乾かしておいて、後日骨せんべいにしてオツマミにするのだ。余す事無く全部全部食べちゃうぞ! 海の幸、ありがとう。

 美味しいものをお腹いっぱい食べて、なおかつ全部下処理済ませた時の幸福感と達成感ったら! やっぱりお魚って美味しいよなぁーという感動を味わって大満足。東京湾はタコも有名だし、カワハギも美味しかったな。キスや穴子も「江戸前だー!」と感動する美味しさだし、年中美味しいもので溢れてる! 今年もまた何度かこんな美味しい週末をしたいなぁ。

 船酔いさえなければ私も行きたい! 初心者でも道具はレンタルできるし、船宿の人が餌の付け方から釣り方まで親切に教えてくれるし、親子連れのお客さんも結構いる。広い海の上での開放感たまらないし、ゴールデンウィーク遠出の予定がない人など、ぜひ釣りをオススメする! 時期的に多分かなり混むだろうから、事前予約は必須かな。自分で釣って自分でさばいて自分で食べる。体中が喜ぶ体験になる事間違いなしだと思うのであります!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。