ぷーこの家電日記

第242回

癒されるはずが翻弄されまくり! 金魚を育てる試練の巻

 先週「私も江戸っ子の仲間入り!? 金魚祭りでわが家に高級金魚がやってきた」で書いた通り、我が家に金魚すくいでゲットした金魚がやってきて10日位。自分で金魚を飼うのは初めてだったけれど、結構舐めてた(笑)。

 餌も買ったし、毎日とりあえず餌あげるくらいでいいと思いながら飼育開始。「2匹位だったら別にエアポンプとか無くても大丈夫です」って鉢を買ったお店でも言われたし、実家の両親は何年も玄関先の火鉢で金魚を飼ってて、特段手をかけているように見えなかったし、年々大きくなっていってたし、まぁ楽勝だと思ってた。

 ところが、先週の記事の反響の中に、「江戸錦はデリケートだから……」ってのをちらりほらりと見かけて、友達からも「和金は結構難しいよー」と言われたりと、どんどん不安になってきた。名前も付けちゃったし、もう愛着湧いてるし、折角うちに来てくれたしと、何だかどんどん不安になってくる。

 餌は食べ残すと水が汚れるからダメと言うけれど、何せ人影を見ると姿を潜ませて、実際どれくらい食べるか分からないし、買った餌には、夏場は1日1回~4回ってざっくりした説明しか書いてないし、かなり不安。

 水換えは、私が調べたところによると週1で半分ずつ位入れ替えて、月に1度は全入れ替えらしいけど、水が汚れると水質不良で死んじゃうとか、水を入れ替えすぎると死んじゃうとか、もうどうしたらいいのやらですよ。そもそも、水を半分入れ替えるって方法すら知らなかったレベル。100均で水を汲み出すポンプを買ってみて、丁度1週間経つ週末に半分入れ替えてみた。

 別の容器にカルキ抜きを入れた水を準備。即カルキが抜けるのかも分からないから、前日の晩に水は準備。カルキ抜きの溶液も、「ウロコの粘膜も守ります」みたいなちょっとお高め(?)のモノを買っちゃった。過保護というか、心配性というか、言われるがままに買った、要はちょろい客(笑)。

 翌朝にポンプで半分水を抜いて、準備してた水を入れてみた。心なしか金魚も喜んでいるような(笑)。でも、友人から「水換えは気をつけてね」と脅されていたので、ドキドキしながら1日に何度も確認しちゃう私。完全に翻弄されている。

 その日の夕方くらいに、金魚が2匹とも水面近くで口をパクパクさせている。「ご飯かな?」って思って少し餌を入れるも全然食べる様子もないし、ずっとパクパクさせている。ちょっと様子が変だぞ!? と思ってGoogle先生にお尋ねしてみたところ、酸素不足か水質不良で苦しんでいるかもしれないとの事。「水換えたばかりなのに!?」と非常に焦る。

 水換えたばかりだし酸素不足は無いとは思うんだけど、水を汲み出すポンプの使い方に慣れてなくて手間取ったから、汚れた水を攪拌させちゃったのかなぁと推測。でも水変えすぎても悪いみたいだし……。究極の選択だけど、どうしよう。しばらくめっちゃ考えたけど、鉢の底の方の水を丁寧に抜き取って、もう一度一部水換えをしてみた。

 そうすると、水面パクパクは無くなったので、セーフなのか? 正しかったのか? と、胸を撫で下ろす。でも、今年はこの猛暑。温度が上がると気体は水に溶けにくくなるし、やっぱりエアーポンプがあった方が良いかもな。と、Amazonお急ぎ便で翌日には届くようにエアポンプを注文した。完全に金魚に翻弄され金魚に貢ぐ人(笑)。

 翌朝には飛び起きて、金魚の無事を確認する私。普段は昼近くまで寝ちゃうのに! 最初の感想は「浮いてなかったー!」だった。何とか無事。元気かどうかはさっぱり分からないけど無事。ホッと胸を撫で下ろして、エアポンプの到着を待つ。

 夕方になってやっとで届いたので、急いで取り付けようとしたら、何と空気を吐き出す機械部分だけで、別でホースとかいるっていうオチ! Amazonよ! 合わせ買い薦めてくれよー! と、自分の無知さを棚に上げて悶絶(笑)。金魚には「大丈夫よね? 大丈夫だよね?」などと、答えてくれない質問を投げつつ、その日は予定もあったから、ホースを買えずにこれまた翌日。

 週明け、仕事から帰ると届いていたエアポンプ用のホース。切ったり繋いだりと、やっとで設置完了! 頑張ってくれー! 元気に生きろー! 結局、金魚に全然癒されない(笑)。癒されないどころか振り回されすぎて、毎日ドキドキして怖い。もっと分かりやすく表情とか欲しい!

 ポンプを付けて数日、おかげさまで元気にスイスイ泳いでるし、少しずつ慣れてきたのか、餌を鉢に入れると、1匹は即上がって来てパクパク食べるようになってきた。これで少しは安心かな?

 いやいや、今度訪れる「水総入れ替えの儀」が待っているのだ! 私が金魚に癒される日はいつになるのでしょうか? めっちゃカワイイんだけどね!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。