美味しく「手抜き」クッキング
第61回
レンジで玉ねぎがトロトロ! リード「プチ圧力調理バッグ」で鶏胸肉と玉ねぎの醤油煮
2022年5月13日 06:30
電子レンジでの調理は加熱している間にほかの作業ができて便利ですが、加熱ムラができて思ったような仕上がりにならなかった経験もあるかもしれません。今回は、そんな悩みを解消できる「プチ圧力調理バッグ」を使ったレシピ「鶏胸肉と玉ねぎの醤油煮」をご紹介。プチ圧力調理バッグを使ってみた感想もお届けします。
レンジでもムラなく火が通るプチ圧力調理バッグ
プチ圧力調理バッグは、ライオンが「リード」ブランドから販売している、電子レンジで使えるチャック付きの袋です。電子レンジで加熱すると、袋内に蒸気が充満して食材にムラなく火が通ります。少し圧力がかかるため、食材に味が染み込みやすいです。購入時の価格は5枚入りで247円(税別)でした。
加熱途中に蒸気が逃げる構造になっているため、電子レンジに入れるときは耐熱皿に置いて蒸気穴を上にします。加熱後すぐに取り出すと火傷をする可能性もあるため、電子レンジ内で3分置きましょう。蒸気によって電子レンジ内がベチャベチャになることもありますが、汚れが取れやすくなるため掃除のチャンスです。なお、袋は使い捨てです。
下味冷凍や少量調理に便利
調理用としてだけでなく保存袋としても使えて、冷凍も可能です。冷凍した場合は食材が凍ったまま電子レンジで加熱調理ができるため、買ってきた食材に下味をつけて保存するときにも活用しやすいです。
1~2人分の調理に向いている小さめサイズなので、小さな鍋を持っていなくても最小限の調味料で作れます。冷蔵庫に少しだけ余った食材をプチ圧力調理バッグに入れて1品、といった使い方もよさそうです。反対に、3人以上の家族全員分の料理を同時に作りたい場合には向きません。
短時間で玉ねぎがとろとろに
一般的な電子レンジ調理では、温めすぎて硬くなってしまったり、冷たい部分が残ったままだったりする場合があり、途中でレンジから取り出して混ぜ合わせるなどの手間が掛かることもあります。しかし、プチ圧力調理バッグは蒸気が袋内に充満するため、途中でかき混ぜたりしなくても加熱ムラなく仕上がります。
また短い時間で玉ねぎがとろとろに、ジャガイモやサツマイモがねっとりとホクホクに、大きなサイズに切った大根も中心まで柔らかく仕上がります。煮魚や蒸し魚も手軽に作れました。ただ塊肉を調理すると硬い仕上がりになる場合もあるため、薄切り肉などが使いやすいと思います。
途中で火の通りや味は確認できない
プチ圧力調理バッグを使うと、加熱を電子レンジにお任せして、その間は別のことができるのがメリットです。一方で、加熱途中に食材の様子を確認できないのが少し不安です。
火が通っているかの確認や、味見をして調味料を加えることができないため、プチ圧力調理バッグを使った調理に慣れるまでは、説明書や公式サイトに掲載されているレシピを作るとよさそうです。
また、食材から出た水分が袋内に残るため、鍋やフライパンで煮詰める料理や、煮絡める料理には向きません。残った煮汁の活用法としては、食材の旨味が染み出しているため、水を加えて塩味を調整しスープにするのがおすすめです。
プチ圧力調理バッグに入れて加熱する
プチ圧力調理バッグのチャックを開け、材料を全て入れます。チャックをしっかりと閉めたら、調味料が全体に馴染むように袋の外から手で軽くもみ込み、平らにします。冷凍する場合は、ここで冷凍庫へ入れましょう。
蒸気穴を上にして耐熱容器に置き、600Wの電子レンジで10分加熱し、電子レンジ内で3分蒸らしたら完成です。冷凍した場合は、冷凍のまま耐熱容器の上に置き、600Wの電子レンジで12分加熱し、庫内で3分蒸らします。