［季節の切り絵カード13］「多目的カードとポチ袋」のスタイル別デザイン

切り絵を使って作る季節のカードは、ちょっとしたお礼やプレゼントなど、さまざまなシーンで使えて便利。今回は、「多目的カード」と「ポチ袋」を、スタイル別のデザイン例でご紹介します。デザインするって難しそう……と思うかもしれませんが、スタイルを決めて考えれば、それほど難しくありませんよ。オリジナルデザインのカード作りに、挑戦してみませんか？

スタイル1：メッセージスペースの多いカード

まずは、メッセージスペースが多いスタイルのデザイン例をご紹介しましょう。ここでは「フレームを作る」「モチーフを1カ所にまとめる」という、2つのパターンをご紹介します。写真左の見開きのカードは、左上と右下の角に沿って、直線的な切り絵を配置し、中央のスペースを大きく開けたものです。切り絵がフレームになり、メッセージのスペースが引き立ちます。写真右のカードは、右下1/4ほどの部分に、切り絵をまとめて配置したものです。切り絵以外の部分が、メッセージスペースとして浮かび上がり、全体にまとまりが出ますね。ここで紹介している切り絵を作るときは、過去にご紹介した「つる草」フレーム、切り込み線で作る「バラ」を参考にしてみてください。

◇【折り紙とハサミで切り絵28】くるんと丸い縁取りの「つる草」フレーム
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1163006.html
◇【折り紙とハサミで切り絵16】テクニック編：切り込み線で作る「バラ」
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162611.html

スタイル2：絵をメインにしたカード

次は、「絵メイン」のスタイルの例です。このスタイルは、カードの大きさを目一杯使った切り絵を作り、中央に配置しましょう。贈る相手の好きなものや、喜びそうなものをテーマに、絵柄を考えるのも素敵ですね。メッセージはカードの裏面に書き、切り絵のある面には、「Thank You」や「Happy」と言った言葉を入れるとおしゃれです。飾り模様を切り抜いた部分に、違う色の紙で色を付けたり、小さな切り絵を加えてコラージュすれば、さらに完成度がアップして、このまま作品として飾りたくなるようなカードに仕上がりますよ。こちらの切り絵は、過去にご紹介した「秘密の庭の女の子」「ウサギの森」「飾り模様」あたりを参考にすると、アイデアが膨らむと思います。

◇【折り紙とハサミで切り絵9】上級編：「秘密の庭の女の子」を部屋に飾ろう
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162466.html
◇【折り紙とハサミで切り絵3】おとぎ話のような「ウサギの森」に挑戦
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162347.html
◇【折り紙とハサミで切り絵15】テクニック編：可愛い「飾り模様」に挑戦
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162588.html

スタイル3：ポチ袋などの「小さいもの」

最後に、ポチ袋や名刺サイズのメッセージカード向けのデザイン例をご紹介します。全体のサイズが小さいものの場合は、使う切り絵のサイズも小さくすると、ミニチュア感溢れる可愛いらしい仕上がりになりますよ。写真のデザイン例では、ポチ袋が6.5×10cmほどのサイズなのに対して、花や葉っぱの切り絵は1つの大きさを1～1.5cmほどで作っています。折り紙やデザインペーパーで小さい切り絵をいくつか作ってしまえば、あとは配置次第でさまざまなパターンのデザインが可能です。紙のフチに沿って直角や直線で配置したり、半円状にしたり、中央にまとめて配置したりすると、まとまりが出ますよ。こちらの切り絵は、過去にご紹介した「花のミニカード」の記事を参考にしてみてくださいね。

◇【季節の切り絵カード7】お礼やプレゼントに添えよう「花のミニカード」
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1163377.html

スムースなデザインのコツ

ポチ袋のデザイン例のように、複数の切り絵を使う場合は、最初にどれか1つの切り絵を選んで、その隣にはどの切り絵がマッチするかな、というふうに考えていくとスムースにデザインできますよ。また複数の切り絵の色味は、写真のようにさまざまな色を使うとカラフルな印象になりますし、同系色でまとめたり、グラデーションを付けて配置すると、まとまりが出やすくなりますよ。