【折り紙とハサミで切り絵15】テクニック編：可愛い「飾り模様」に挑戦

実はハサミでも、カッターで切り抜いたような繊細な飾り模様が作れます。切り絵のテクニック編6回目は、草花をモチーフにした、可愛い飾り模様の切り抜き方とコツ、作品への活用法をご紹介します。シンプルな切り絵も飾り模様が入ると、ずっと眺めていたくなるような、素敵な作品に変わります。ぜひ飾り模様の切り方をマスターして、切り絵をもっと楽しんでみましょう！

葉っぱの飾り模様1：葉っぱを切り抜きましょう

では、葉っぱの飾り模様を切り抜く練習をしていきましょう。小さい模様を切るので、折り紙も小さいサイズにすると、紙がしっかりと持てて、切りやすくなりますよ。普通のサイズの折り紙なら、4等分してみてください。最初に、紙の下から上に向かって好きな長さの切れ目を1本入れましょう。この切れ目があとで茎の部分になります。次に切れ目の先に、線で絵を描くように葉っぱを左右1枚ずつ、双葉の形を切り抜きましょう。

葉っぱの飾り模様2：茎を切り抜きましょう

葉っぱを切ったら、茎の部分を作ります。1番最初に入れた切れ目の線から、少し横にずらしてもう１度切れ目を入れ、細い線を切り抜きましょう。切り抜いたら、白い紙の上などに置いて、茎の部分の下地が見えるか、確認してみてくださいね。飾り模様は、このように下地が見える空間を作り、線や形を浮かび上がらせて作ります。茎の始まりと終わりをすぼめて、真ん中を緩やかに膨らませた曲線で切ると、かわいい雰囲気に仕上がりますよ。

花の飾り模様：花びらと茎を切り抜きましょう

次は、花の飾り模様を切り抜きましょう。葉っぱの飾り模様と同じく茎の部分に切れ目を入れて、茎の先に花が咲くような感じで、花の形を切り抜きます。花びらは、写真のようにつなげて切っても、1枚ずつ切っても大丈夫です。花びらの数も、切りやすい数で練習してください。花びらと花びらの間をあまり開けないように切ると、花の形がはっきりと出ます。花を切り抜いたら、茎を切って仕上げます。茎はできるだけ細く切って、繊細さをアップさせましょう。

飾り模様をレベルアップ1：葉っぱや花を連続させましょう

葉っぱや花を1つ切り抜いたら、上に伸びていくような感じで、さらに葉っぱや花を切り抜いてみましょう。これを繰り返して、葉っぱや花を、それぞれ連続させて切ってみましょう。葉っぱを連続させるときは、双葉の中心から茎になる切れ目を入れて葉っぱを左右に切り抜き、花の場合は、1枚の花びらの先に茎の切れ目を入れて花びらを切り抜いていきます。茎の部分は、葉っぱや花を切ったあとで、切り抜くといいですよ。茎をくねらせたり、葉っぱや花の大きさを変えたりと変化させながら、好きなパターンを見つけましょう！

飾り模様をレベルアップ2：自由な飾り模様に挑戦

連続させて切ることに慣れてきたら、自由に飾り模様を切る練習をしましょう。「花」「葉っぱ」「茎」だけでも、形を変えると、さまざまなパターンの飾り模様ができますよ。例えば、茎の形を「くるん」と曲げて切ってみると可愛い雰囲気になりますし、花の向きをそれぞれ変えてみると動きが出ます。また葉っぱを細長くしたり、星やダイヤの形に変えてみたりするのもいいですね。1つのパーツを切ったら、その先にまた1つ……、というように、つなげて切っていきましょう。

飾り模様をレベルアップ3：紙を折って切り、作品に応用

次は、折った紙で飾り模様を切ってみましょう。紙を縦半分に折り、折り線の側からハサミを入れて、飾り模様を切っていきます。最初は折り線から真横に向かうように、慣れてきたら上や下など、好きな方向に切ってくださいね。紙が離れないように、しっかりと指で持ちながら切りましょう。写真右側は、紙を縦半分に折って切った、飾り模様を入れた切り絵作品。切って紙を広げると、こんな風に左右対称に模様が広がります。

飾り模様で、ステンドグラス風の可愛い切り絵作品に！

黒い折り紙で飾り模様を入れた切り絵を作り、切り絵の裏側に好きな色の折り紙を貼ると、ステンドグラスのような、おしゃれで可愛い切り絵作品になりますよ。写真の切り絵は、紙を縦半分に折り、中央の建物は広げると左右対称に出来上がるように切り、その他の部分は絵を描くように曲線を切って、飾り模様は紙を半分に折ったまま、最後の仕上げに切り抜いています。みなさんも飾り模様を使った切り絵作品に、ぜひトライしてみてくださいね！

まとめ

飾り模様を自由に作るのは、難しそうに思うかもしれませんが、「花」「葉っぱ」「茎」のシンプルな3つのパーツを、それぞれ少しずつ形を変えて組み合わせるだけでも、いろいろなパターンの飾り模様が作れます。何度も切ってみて、自分の好きなパターンを作っていくといいですね。切り絵の中のちょっとしたスペースに飾り模様を入れると、仕上がりのレベルが1ランクアップしますよ。