暮らし
【折り紙とハサミで切り絵3】おとぎ話のような「ウサギの森」に挑戦
2017年 4月 8日 11:00
紙とハサミだけで気軽にトライできて、しかも本格的なアートの雰囲気が楽しめる「切り絵」。今回はいろいろな形や切り方を組み合わせて、広げると1枚の絵のように仕上がる切り絵をご紹介します。折り紙を半分に折り、線で絵を描く影絵のように切るだけで、おとぎ話のような世界が広がります。さらに、作った切り絵作品を活用するアレンジ方法もご紹介しますので、自分だけのオリジナル作品作りを楽しみましょう!
用意するもの
・折り紙
・ハサミ
使うのは、折り紙とハサミだけ。今回の見本では「タント折り紙」を使っています。表も裏も同じ色のタント折り紙は、やや厚目で凹凸があり、より重厚感のある風合いが楽しめるので、ハサミ使いに慣れてきた方におすすめです。薄い紙の方が切りやすいという方は普通の折り紙で、少し大きい紙で練習したい方は、A4サイズのコピー用紙を使ってみてください。紙やハサミの選び方については「【折り紙とハサミで切り絵1】子どもと一緒に、宇宙人をチョキチョキ!?」を参考にしてくださいね。
◇タント紙
折り紙を半分に折って、中央のウサギからスタート
最初に、作品の真ん中にあたる折り目のところのウサギを切ります。このウサギは体の半分だけを切って広げると、左右対称の形になるパターンで出来上がります。紙の折り線の真ん中よりも、やや下の位置からハサミを入れて、耳と耳の間部分から切ります。細長い耳の形を切り、顔から胴へとハサミを進めます。紙をくるっと回しながら、ハサミの柄に近い部分を使うようにすると曲線がきれいに切れますよ。下絵なしで切っても、描いてから切っても大丈夫です。
一筆書きをするようなイメージで、木を切りましょう
次はウサギの横の木を切ります。ウサギの胴をお尻のあたりまで切ったら、真横に少し切り込みを入れ、今度は天に向かって木が伸びるようなイメージで、まっすぐ上にハサミを入れて、幹を直線で切ります。ウサギの耳より上まできたら、一筆書きをするように葉っぱの部分を切ります。ここでも、紙をくるっと回しながら切りましょう。葉っぱの部分を切るときは、折った2枚の紙が離れないように、指でしっかりと押さえながら切ってくださいね。
木の完成!
葉っぱの部分を切ったら、今度は地面に向かうように反対側の幹を直線で切ります。出来上がると写真のような形になります。幹は太くなっても細くなってもOK!葉っぱの形も好きなように切って楽しんでくださいね。木を切り終えたら、次は横にウサギを切ります。木の根元から真横に少しだけ切り込みを入れましょう。
違う形のウサギにトライしてみましょう
次は、一筆書きのようなスタイルで、横向きのウサギを切ってみましょう。木の横に短い切り込みを入れたら、ウサギの足もとからお腹の部分、横向きの顔、耳へと線で絵を描くように切り進めます。ここは、切り終えた木の下側からハサミを入れるようになるので、少し切りにくいかもしれませんが、急がずに、ゆっくり丁寧に切っていきましょう。
ウサギの完成!
紙を回しながらウサギの耳を2つ切ったら、頭の後ろの部分から背中、しっぽを切ってウサギを完成させましょう。ウサギの背中をカーブさせて切ると、動きのあるかわいいウサギになりますよ。何度か練習して、ぜひ自分なりのウサギを作ってみてくださいね。しっぽまで切ったら、足もとを斜めに戻るように切り込みを入れて、地面からしっぽが浮くようにします。これで違う形のウサギの完成です!
残ったスペースに「好きなもの」を切って仕上げです
最後に、残った紙のスペースに、花や木を切って仕上げましょう。ハートや星の形の花にするのも素敵です。おとぎの世界は何でもありの世界ですから、想像力を働かせて、自由に好きな形を切ってみてくださいね。細かい花の部分などは、紙を押さえながら切りましょう。紙の端までたっぷりと使って、好きなものを切ったら作品の完成です!
紙を広げるときのワクワク感!おとぎの世界が広がります
いよいよ紙を広げてみましょう。ウサギの森の完成です!どんな風に出来上がりましたか?紙を広げるときが、一番ワクワクする瞬間。広げると、折り紙とは思えないほどの広がりを感じるのも楽しいところです。今回の切り絵は、花や木の部分が絡まりやすいので、広げるときはそっと広げてくださいね。切り絵は画用紙などの白い紙の上で広げると、分かりやすく、きれいに見ることができますよ。
切り方のアレンジも楽しみましょう!
切り絵の一番下の直線部分を波のように切ってみると、さらに完成度が高くなります。この部分を切るときは、紙を半分に折ったまま、最後に切ると切りやすいと思います。また、木や花の形を変えたり、ウサギ以外の動物を切ったりと、様々なアレンジバージョンも楽しんでみましょう。
「切り絵作品」を使った楽しみ方、いろいろ
切り絵をカラーコピーして、オリジナルのデザインペーパーを作るのも、おすすめの楽しみ方です。家庭用のプリンターで簡単に作れますよ。コピーをするときは、ガラス面に切り絵を置いて、その上に白い紙をかぶせてコピーをすれば、切り絵を紙に貼り付けなくても大丈夫です。世界にひとつだけのオリジナルペーパー。ラッピングに使ったり、ブックカバーにしたりと、生活のなかで気軽にアートを取り入れてみてくださいね。
「切り絵」で楽しむ、自分だけのアートの世界
今回で3回目の切り絵講座。ぐっと「作品」らしい仕上がりの切り絵を楽しんでいただけたのではないでしょうか。オリジナルの自分だけのアートの世界。ぜひ「切り絵」を通して表現することを楽しみましょう!続けると、もっと世界が広がりますよ。