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「ママのひな人形を娘へ譲る」「子ども自身が人形を触る」のは、OK?NG?

ひな祭りに飾るひな人形、正しい飾り方や手放し方をご存知ですか。今回は20〜30代の未婚女性400人と20〜40代のママ500人に聞いた「大人のひな祭りの実施率」「ひな人の扱い方」の調査結果をご紹介。大人女性の7割近くが、ひな人形を飾らず保管している状況が分かりました。またみなさんは、「ママのひな人形を子どもへ譲る」「子ども自身が人形を触る」のは、OKかNGか答えられますか?ひな祭りを前に、正しいひな人形の扱い方について知っておきましょう。

 

大人女性のひな祭り実施率、7割近くが飾らず保管

節句・伝統文化の啓蒙と振興の活動をしている一般社団法人日本人形協会は、「ひな人形を所有しており、実家に住んでいる」20〜30代の未婚女性400人へ「大人女性のひな祭り意識調査」を実施。ひな祭りの実施状況を尋ねたところ、68.8%の人が「ひな人形を飾らずに保管している」と回答しました。そのうちの8割近くは、10年以上飾らずに保管しており、大人になった女性のひな人形は、押入れなどにしまわれたままになっているケースが多いことが分かりました。

 

ひな人形の正しい手放し方、子どもに譲るのはNG

次に「ひな人形の正しい手放し方」について調査しました。人形は人の厄を移し、身代わりになる「ひとがた」の意味をもつので、手放す際は神社やお寺で供養するのが適切です。そのため、自分の厄を移した人形を子どもへ譲ることも良くありません。今回のアンケート調査では、全体の4割強にあたる170人が「正しい手放し方を知らなかった」と回答しました。また170人へ「どのように手放すか?」を質問したところ、「自分の子どもに与えて手放す(52.4%)」、「ずっともっておく(45.9%)」となり、ひな人形の手放し方について誤った認識をもっていることが分かりました。

 

節句人形は触って良い?半数以上が誤った認識

また、ひな人形や五月飾りを所有している女児・男児の、20〜40代のママ500人へ「節句人形に触っても良いか」について尋ねたところ、「高価だから触らない方が良い」「高価だから触らない方がおそらく良い」を合せて51.4%が触らない方が良いと認識していました。自分の厄の身代わりとなる人形は、手を清めたうえで直接触り、触れ合うことが大切であると言われており、約半数が正しい知識を知らなかったという結果になりました。

 

子どものお手伝いは3割にとどまる、お手伝いさせて厄除けを

ひな飾りや五月飾りの飾り付け、厄の身代わりとなるため、子ども本人もお手伝いして人形に触れるのが良いと言われています。しかし「節句人形の準備をお子様は手伝いましたか?」という質問には、「お手伝いしてくれた(15.1%)」「少しだけお手伝いしてくれた(22.4%)」を合わせて、実際に子どもが手伝ったのは37.5%という結果に。ひな人形や五月飾りは「高価だし壊してしまったら大変」と考えて、大人が飾りたくなってしまいますが、できる範囲で子どもにもお手伝いしてもらったほうが良いですね。

 

ひな人形を出すのは立春ごろ、終わったら早めの片付けを

ひな人形をいつごろから飾ればよいか、迷ってしまうママも多いのでは。ひな祭りの準備は、立春が良いとされています。またしまう際は3月3日を過ぎたら早めを心掛けましょう。3月3日のひな祭り当日だけではなく、前後の準備も、子どもと楽しく行なえると良いですね。

 

◇【節句行事の実態】調査実はひな人形や五月飾りとふれあうことが正しい節句(日本人形協会)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000030604.html

◇大人女性のひな祭り悩み調査 実はNG!? ひな人形の正しい手放し方を知らない女性 4割 そのうちの半数が“いけない勘違い”をしていた事実も明らかに(日本人形協会)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000030604.html

 

qufour(クフール)編集部

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