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考えておきたい「ペットとの別れ」、3000件の事例から分かる「葬儀傾向」

家族の一員として可愛いがっているペットが亡くなったときのことは考えていますか。今回は、ペット葬儀の相談事例3,000件から、ペットの種類、火葬方法、遺骨の扱いなどについての、集計結果をご紹介します。生前、可愛いがっていたペットとの別れは、人間と同じようにしたいという意向がうかがえる結果となりました。

 

ペット葬儀の利用、約6割が「犬」

図表)葬儀を利用するペットの種別

「その他」は、たぬき・猿・金魚・ヤギなど、「その他ねずみ類」は、モルモット・テグーなどを含む

暮らしの「困った」「どうしよう」を解決する検索・比較サイト「生活110番」を運営するシェアリングテクノロジーが、自社へ寄せられた3,067件のデータをもとに「全国のペット葬儀に関する利用実態」を調査しました。これによると、「葬儀を利用するペットの種別」は「犬」が1,869件と最も多く、次いで「猫」が896件、「うさぎ」が155件という結果に。ペット葬儀の約6割が「犬」と分かりました。

 

葬儀の件数が多いのは、人気の犬種

図表)ペット火葬を利用する犬種

次に「犬の火儀」の数を犬種別に見てみると、1位「ミニチュアダックス(395件)」、2位「チワワ(176件)」、3位「柴犬・豆柴(104件)」となりました。トップ3にランクインした犬種は、ペットとして人気が高い小型犬で、飼育数が多いことが、葬儀の件数に影響していると考えられます。

 

ペットの火葬は「個別」、遺骨は「返骨」が多数

図表)火葬の形式と遺骨の扱い方

次に「火葬の形式」について、「合同火葬」と「個別火葬」のどちらを希望したか、2,675件の事例を分類したところ、73.5%の人が「個別火葬」を希望していることが分かりました。また「遺骨の扱い」について「返骨」と「埋葬」のどちらを希望したか調べると、「返骨」が71.1%となりました。費用が多少、高くなっても、人間の一般的な葬儀のようにペットを弔いたいという依頼主の気持ちがうかがえる結果となりました。

 

ペットの個別火葬、「火葬車」の希望が9割以上

図表)固定炉と火葬車の割合

続いて、ペットの個別火葬を希望した1,927件の事例について、「火葬場所」はどこを希望するか分析しました。火葬場に備えられている固定の「火葬炉」を希望したのはわずかに3.68%に留まり、火葬炉を自動車へ積んで自宅前など任意の場所で火葬できる「火葬車」の利用を9割以上のケースが希望していたことが明らかになりました。現状、ペット用の固定炉を備えている施設や業者が少ないことや、火葬車なら家族全員で「お見送り」がしやすいほか、ペットが慣れ親しんだ場所でお別れできるメリットもあるようです。

 

まとめ

今回の結果から、ペットの葬儀を業者へ依頼している人の多くは、人間と同じように弔うことを望んでいることが分かりました。ご自宅でペットを飼っている人にとって、いつかはやってくるペットとの最期の別れをどうするか、「ペットの終活」を家族で考えてみるのも良いかもしれません。

 

◇【調査】ペット葬儀の利用実態からわかる現代のペットとの「お別れ方法」(シェアリングテクノロジー)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000015832.html

 

qufour(クフール)編集部

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