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ママ500人調査、「働く罪悪感」「働きたい専業ママ」「パパに望むこと」
2017年 10月 18日 07:00
ママになったことで働き方が変わった人は多いのではないでしょうか。今回は、500人以上のママへ聞いた、働く意欲、働き方の変化、パートナーの働き方についての調査結果を紹介します。調査結果では、働くママが半数に上り、専業ママの多くが働きたいと考えているほか、働くママは理想と現実のギャップを感じている人が多いようです。
働くママ5割、そのうち3人に1人が「フルタイム」
ママ向け情報サイト「ママスタジアム」を運営するインタースペースが、登録ユーザー566人へ行なった「こそだて家族の働き方」で、「ママのお仕事」を尋ねたところ、働くママが半数の50.9%を占め、その内訳で最も多かったのは「フルタイム18.9%」で、「時短勤務(9.4%)」「パート・アルバイト(18%)」「その他(3.9%)」と続きました。
働くママは「時間の使い方」「仕事の効率」を強く意識
働くママ284人へ「子どもがいることによる働き方や意識変化」について聞くと、「時間に対する意識が上がった(56.3%)」「優先順位を付けるようになった(48.6%)」「仕事を効率的に行うようになった(32%)」など、育児との両立のために、効率的な時間の使い方を意識している人が多いことが分かりました。
専業ママの仕事意向「働きたい」7割、「働かねば」2割超
次に、190人の専業ママへ「今後のお仕事意向」を尋ねると、働きたい人は「早く働きたい(18.9%)」「いずれ働きたい(34.7%)」「働きたいが、働けるか分からない(働ける自信がない)(14.2%)」を合わせて67.9%と7割近くに上りました。また、「働きたくないが、早く働かなければならないと思う(12.6%)」や「働きたくないが、いずれ働かなければならないと思う(13.2%)」という「働かねば」派が25.8%と全体の1/4を占めました。
子育て期に働くこと、約6割が「子どもに対して罪悪感」
さらに働くママ、働きたいまたは働く予定のママ553人へ「子育て期に働くことへの罪悪感」を尋ねると、最も多かったのは「子どもに対して感じる(感じそう)」で58%という結果に。続いて「特に“罪悪感”は感じない(感じなさそう)」が29.8%、「仕事関連の人に対して感じる(感じそう)」が23.5%となりました。働きたい人や働かなければと思う人が多い一方、半数以上の人が働くことについて、子どもへ罪悪感をもっていることが分かりました。
「子育て期の仕事」、働くママと専業ママで意識の差!?
次に、働くママと専業ママへ「子育て期のママのお仕事」について尋ねると、「ママが子育てしながら働くための環境は整っていないと思う」人は、働くママが83.8%、専業ママの94.7%と圧倒的な結果となりました。また「子育て期にママが働くことに対する世間の目は冷たい」と感じている人は、働くママが66.5%、専業ママが79.5%という結果に。ママが働くのに環境が整っていないと感じ、世間の目が冷たいと感じる人は専業ママのほうが多いようです。また、「子どもが3歳になる前でも、ママが仕事をすることは良いことだと思う」人は、働くママが64.8%、専業ママが41.6%という結果になりました。
ママの7割が「子どもが生まれて働き方に変化」、パパは?
続いて、「子どもが生まれたことで、仕事内容や勤務先、雇用条件など、働き方を変えた(変える)」と回答した人をママとパパで分けてみると、ママは72.4%が「働き方が変わった(変わる)」と回答した」のに対し、パパは15%に留まる結果となりました。
パパの働き方と育児家事参加、ママから見た理想と現実
また「パパの働き方と育児家事参加の理想と現実」を聞くと、理想のパパを「子育てや家事を妻などに完全に任せるスタイル」だと考えている人は、働くママと専業ママのどちらも数%とほとんどいないのに対し、現実のパパが「妻に完全に任せること」に関しては、専業ママで50.8%、働くママでも36.1%が容認していることが分りました。働くママの理想のパパ像として最も多かったのは「空いた時間で、子育てや家事を部分的に行うスタイル」の59.5%。次いで「仕事セーブして、子育てや家事を積極的に行なうスタイル」が33.8%、「仕事を辞めたり休んだりして、育児家事をしっかり行なうタイプ」は4.1%に留まりました。
パパの働き方や求める姿に、働くママと専業ママで差
さらに「子育て期のパパのお仕事」について、働くママは「子どもが生まれた後は働き方を見直してほしい(55.4%)」と半数以上が回答したのに対し、専業ママは「子どもが生まれる前と変わらないスタイルで働いてほしい(60.4%)」の方が多い結果となりました。また働くママは「パパには育児家事もしっかりやってもらいたいと思う」派が54.3%と半数を上回る一方、専業ママは「パパはしっかりお金を稼いてくれればそれでよいと思う」派の方が62.6%と多数を占めました。働くママと専業ママでは、パパの働き方に求めるものが異なることが分かりました。
まとめ
働くママと専業ママで子育てに掛けられる時間が異なるため、ママが働く環境やパパ働き方に対する考え方にも違いが出ました。また、多くの人はママが働くための環境や仕組みづくりは十分ではないと感じているようです。ママが働く環境作りのために、家庭ではパパが、外では企業や社会が働くママをさらにサポートしてくれるようになると良いですね。
◇いまどきのママに実態を調査:ママリサ~いまどきママリサーチ~「こそだて家族の働き方」調査(インタースペース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000013544.html