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【産前産後ハッピーライフ21】「高齢出産」では、自分の体のケアも大切

あなた自身や、あなたの周りの妊婦さんで「高齢出産」の人はいませんか?今回は、高齢出産の「産後」にフォーカスを当て、気を付けたいことをお伝えします。高齢出産というと赤ちゃんへの影響が注目されがちですが、自分自身の体ともきちんと向き合う必要があります。出産だけでなく、産後の赤ちゃんケアも意外と体力を使います。自分の体と向き合いながら、無理なく子育てを楽しんでいきましょう。

 

寄る年波には勝てない!体力問題

「高齢出産」とは35歳以降での出産を言います。今では決して珍しくない出産年齢ですが、やはり20代のころに比べると、体力は確実に衰えています。大きくなるお腹を支えての生活、長時間におよぶ分娩を経てからも、睡眠時間を削っての授乳、ぐずって寝ない場合は夜通し相手をしたり……。妊娠・出産・産後はどれも体力が必要です。根本的な問題として体力が衰えているということを忘れずに頭に入れておきましょう。

 

私が高齢なら、私の両親も高齢

里帰り出産や、産後に親がお手伝いに来てくれるのは、気力体力ともに助けてもらえてありがたいですよね。しかし「自分が高齢」ということは、「親も高齢」だということも忘れないようにしましょう。高齢の親は、体力が落ちているだけでなく、今どきなら祖父母の介護をしていることもありますね。助けに来てくれた親が逆に過労でダウンしてしまう、祖父母の介護のために里帰り出産を断られる、という話もよく耳にします。自分の年齢だけではなく親の年齢、また親の環境把握も大切です。

 

産後に頼れるのは、やっぱりサポートサービス!

そんな問題を解決してくれるのは「【産前産後ハッピーライフ11】産後を助けてくれる、さまざまなヘルパー」でお伝えしたような、産後サポートサービスです。例えば「格安の行政サポートを週3回、ちょっと高めだけどきめ細かい民間サポートは週2回、残りの2日は親」というように、複数のサービスを上手に併用すれば、自分の休養を確保したり、親の負担を軽減できることに加え、気になる出費も抑えることができます。

 

 ◇【産前産後ハッピーライフ11】産後を助けてくれる、さまざまなヘルパー
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162156.html

忙しい産後、でも長い子育ては始まったばかり

当たり前のことですが、歳を取るのは自分だけではありません。「高齢出産」と言うと、どうしても赤ちゃんに対する影響に気がいってしまうと思いますが、自分自身と周りの環境にきちんと目を向けておきましょう。子育ては、子どもが赤ちゃんのうちに終わるわけではありません。高齢出産だからこそ、子どもが大人になるまでサポートしてあげられるようるよう、頑張りすぎず自分をしっかり労っていきしましょうね。

 

 

はなみらん花香(産前産後ケアアドバイザー)

産前産後ケアアドバイザー。マタニティアロマセラピスト。
都内総合病院産科に勤務しつつ、妊娠~出産・産後まで寄り添いひとりひとりに合ったケア&サポートをする「マタニティ&産後専門アロマセラピーケアサロンはなみらん」で心身のケアを提供中。