暮らし

【折り紙とハサミで切り絵4】どうやって切るの!?額縁付きの「切り絵」

紙とハサミだけで、アートの雰囲気を気軽に楽しめる「切り絵」。今回は、1枚の絵としても完成度が高い、額縁のようなフレームがあるスタイルの切り絵をご紹介します。紙を半分に折って切ることで、カッターを使わなくても、まるでくり抜いたような切り絵が出来上がります。額に入れて壁に飾れば、立派な作品に!絵を描くような切り絵で、アートの世界を楽しんでみませんか?

 

用意するもの

・折り紙
・ハサミ

折り紙は、基本的にどんなものでもOKです。好きな色や柄の折り紙を選んで使ってみましょう。一般的な折り紙は、厚さが薄めでハサミが入りやすいので、最初の練習に向いています。慣れてきたら、少し厚手の両面カラーの折り紙や、表面に凹凸があるタント折り紙を使ってみましょう。紙がしっかりしているので飾りやすく、おしゃれ感もあるので、おすすめです。ハサミは普段使い慣れているもので大丈夫です。

 

切るものをイメージしてから

折り紙を真ん中で半分に折ります。細かい模様を切り抜くときは、折って2枚になった紙が離れないように、特にしっかりと折りましょう。切るときは、何を切るか頭の中でイメージしてから始めるとスムースです。今回はイメージしやすい「木」をメインにして、1枚の絵のような切り絵を切っていきます。やっぱり下絵がないと不安、という方は、折り紙を広げて鉛筆で下絵を描いてから、半分に折って切りましょう。

 

最初に木を切りましょう

最初に木を切ります。折り線の中心より少し上から、ハサミを入れて、木のてっぺんから切り始めます。ここでは、木のてっぺんに双葉のような葉っぱをつけています。次に真ん中の葉っぱの部分を切り、だんだん木の根っ子へ近づくような感じで切り進めます。てっぺんに、ハートや星の形など好きなものを切るのもユニークで面白いと思います。木の切り方は、【折り紙とハサミで切り絵1】を参考にしてくださいね。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵1】子どもと一緒に、宇宙人をチョキチョキ!?
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162271.html

 

木の完成!

木のてっぺんから幹の部分へと進み、幹を切ったら、紙を切り離さないように、折り紙の一番下の部分を残しておきます。これで木の完成です。写真の切り絵では、葉っぱの途中に双葉の飾りをつけてみました。こんな風に好きなものを途中で切るのも楽しいですよ。木は、見本と同じ形にしなくてもOKです。慣れてきたら、どんどん自由に切ってみてくださいね。

 

花や草を地面に植えるように切りましょう

次は木の左横のスペースに、草や双葉や花などを切りましょう。切り方は、【折り紙とハサミで切り絵3】を参考にしてください。紙の1番下の部分は、地面のように残しておき、折り線と反対側のふち1cmほど残したところまで切り進めます。草や花など細かい部分は、紙をしっかり押さえながら切りましょう。紙が開いて切りにくい場合は、開いている側のフチを何カ所か、マスキングテープで軽く止めてから切ってもよいと思います。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵3】おとぎ話のようなウサギの森を切りましょう!
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162347.html

 

額縁のようにフレームを作って仕上げます

次は紙の開いている側のふちをしっかり持ちながら、木と並行に上に向かって切り進めます。写真の切り絵では、木の枝が飛び出すような形を切っていますが、難しい場合は、直線でも大丈夫です。紙の上の部分まできたら、切り離さないようにふちを1cmほど残し、紙を横向きにして、最後に木の上に空を作るようなイメージで、空いているスペースに星や好きな形を切ってみましょう。折れ線部分まで切り進めたら、紙を切り離します。

 

いよいよ完成!紙を広げてみましょう

切り終えると写真のように、絵をくり抜いたような形になっています。さあ、ここからがワクワクドキドキの瞬間です!どんな風に仕上がったでしょうか。切り絵をそっと開いてみましょう。花や草などの細かい部分は、紙が絡まりやすいので、気を付けて開いてくださいね。画用紙などの白い紙の上に乗せて広げると、切り絵が見やすくなります。また、紙の上、下、横を波線などで切ると、さらに完成度が高くなりますよ。

 

額に入れて壁に飾れば立派なアート作品に!

まるで1枚の絵のような切り絵が完成です!色画用紙や別の色の折り紙を台紙にしてノリで貼り、額に入れれば立派なアート作品に!壁に飾ったり、プレゼントにしたりと、楽しみ方もいろいろです。台紙に貼らない場合は、透明ビニールのクリアポケットに入れて保管するのがおすすめです。

 

自由にアレンジ!好きなものを切りましょう

今回は、木がメインの切り絵でしたが、中央に切るものを、猫にしたり家にしたり好きなものに変えてみると、まったく違う雰囲気の切り絵になりますよ。ぜひオリジナリティあふれる切り絵を楽しんでみてくださいね!

 

切り絵で自由な発想を楽しみましょう

あの童話作家アンデルセンも、実は切り絵の名人。おとぎ話をしながら、下絵を描かずに折った紙を自由に切り、広げてできた切り絵を、子どもたちにプレゼントしていたそうです。切り絵の横に言葉を添えて、絵本を作っても楽しいですね!親子で一緒に切り絵を見ながら、自由な発想で、お話を考えてみるのも素敵ですね。

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。