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年末年始、実家の「終活」チェックしては?2000人に聞いた「終活」認知度
2016年 12月 12日 18:00
最近メディアで取り上げられる「終活」は、自分にとってはまだ先のことでも、親のためなら急に現実味を帯びてくるもの。今回は、全国の男女2000人に聞いた「終活」の浸透度の実態をご紹介します。調査によれば「終活」という言葉を知っている人は半数以下でした。なかでも40代女性の4割近くが、「終活」について専門家に一番相談したいこととして、「エンディングノートをまとめること」を挙げ、実際に“やっている”終活の1位が「お墓の準備をしておく」という結果に。なぜ40代女性だけ突出しているのでしょうか?
「終活」の言葉を聞いたことはある、知っている人が半数以下
石材業界で唯一の経産省公認団体「全国石製品協同組合」が全国の40~70代以上の男女2,045人を対象に「“終活”に関するアンケート調査」を実施したところ、「終活」について「知らなかった」と回答した人が53%と半数を上回りました。「知っている」と回答した人は23%にとどまる結果となり、聞いたことはあっても実際にどんな意味なのかきちんと分かっていない人も多そうです。「終活」は、葬儀や墓など「人生の『終』焉の事前準備『活』動」を意味する言葉として知られていますが、現在は「エンディングノート」を作って、形見分けやペットについて申し伝えたり、大切な人へのメッセージや自分史を書き残すなどの活動も指すようになっています。
また、「専門家に一番相談したい“終活”は何ですか?」と尋ねたところ、1位が「エンディングノートをまとめる(39%)」、2位が「自分の荷物を片付けておく(25%)」、3位が「財産や相続をまとめておく(17%)」という回答になりました。
40代女性が一番専門家に相談したいのは荷物整理?相続関係?
また「専門家に一番相談したい“終活”は何か」を尋ねたところ、回答のうち40代女性の回答だけを抜き出して見ると、1位が「エンディングノートをまとめる(37.3%)」、2位が「自分の荷物を片付けておく(26.6%)」、3位が「お墓の準備をしておく(20.5%)」という結果に。エンディングノートをまとめたり、荷物を片付けておいたりするのは、“自分のため”の終活として理解できますが、お墓の準備となると年齢的に少し気が早いようにも感じます。この結果は、ほかの世代や性別と比べても40代女性に顕著で、“親のため”の終活を実際に執り行う立場として、お墓の準備に関心があるとみることができそうです。
終活している人が一番相談したいのは「お墓の準備」
次に、実際に「終活をやっている」と回答した222人を対象に、「専門家に一番相談したい終活」を聞くと、1位が「お墓の準備(27%)」で、「エンディングノートをまとめる(23.4%)」「財産や相続をまとめておく(20.3%)」が続きました。実際に終活をしている人もお墓の準備への関心が高まっている傾向があり、特に40代女性の回答率の高さが目を引きます。
「終活」の内容を知らないものの、お墓の準備は早めがいい?
40代女性が「お墓の準備」に関心を寄せるのは、親世代のためとみられます。介護状態になる前の元気なうちに「お墓の準備」について、親と話しをしておくことは重要かもしれませんね。年末年始の帰省を機会に、「終活準備」について、そっと聞いておいてみてはいかがでしょうか。
◇以外と知られていない「終活」(全国石製品協同組合)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000015761.html