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「言うこと聞かない!」子どもとの接し方5つのコツ<毎日の積み重ね編>

子どもが言うことを聞いてくれないことが続くと、ママも疲れてしまいますよね。今回は、長期的に子どもと信頼関係を作っていく「接し方のコツ」を、小中学生の子どもを持つ現役保育士がお伝えします。子どもとの信頼関係が増していれば、自然と素直に言うことを聞いてくれるようになっていきます。前回の「今すぐできる編」と一緒に、毎日の生活に取り入れてみてくださいね。

 

コツ1:お子さんの思いに共感している言葉を伝える

子どもが大人の言うことを聞けないとき、子どもなりの思いがそこにはあります。そして「イヤ!」という言葉とともに、「逃げる」「座り込む」など、体も使って自分の思いを伝えてきますね。そんなときは、子どもへ共感の言葉を伝えてあげましょう。例えば、着替えで逃げたら「イヤなのね」「着替えたくないんだね」と、子どもの思いに共感している言葉をかけてあげることがポイントです。すると、「ママは自分のことを分かってくれた」という信頼感が育まれ、やがてママの話だったら聞いてみようと思えるようになっていきます。

 

コツ2:時間があるときは、やる気になるまで気長に待つ

子どもは自分の気持ちに素直に生きているので、どうしても大人の言うことを聞けないときがあります。何を言っても駄目なときは、子どもがやる気になるまで、できるだけ待ってあげましょう。例えば、子どもが「やりたくない」と言ったことは「やるまで待っているね」と伝え、子どもに任せて見守ります。このように、自発的にやるまで待ってもらえるという体験が続くと、子どもに安心感が生まれ、その安心感の繰り返しがママへの信頼を生みます。そして、その信頼関係が前提にあると、素直に言うことを聞いてくれるようになっていきます。もちろん、いつでも待てるわけではありませんが、時間があるときは気長に待ってあげることが、いざというときに言うことを聞いてもらえるコツなんです。

 

コツ3:子どもの行動パターンを把握する

子どもの1日の行動をよく観察してみましょう。食べ物や遊びの好き嫌い、掃除機の音で泣く、眠いとぐずる、夕方は疲れからか兄弟とケンカしやすいなど、機嫌が悪くなるパターンはありませんか?1日のなかで子どもが見せる「ぐずりの行動パターン」「素直な行動パターン」を客観的によく観察してみると、ママでも案外知らなかったことがあると気付きます。保育士は日々の子どもの観察で行動パターンを把握し、対応を試行錯誤して「この子がこんなときは、こうすればいい」という問題解決策を見付けています。ママだって、子どもの行動のパターンに合わせて自分の行動を試行錯誤していけば、最善の行動を見付けることができますよ。

 

まとめ

子どもが大人の言うことを聞けないのには、子どもなりの理由があるので、急いで問題を解決しようとすると、信頼関係が崩れる原因にもなり逆効果です。日頃から、子どもの思いに共感し、やる気になるまで待ってあげるなど、子どもの心に寄り添い、心を満たしていくことが、ママへの信頼感につながります。そういった心の土台を作ることで、「ママの言うことなら聞くよ」と、変わってくるのですね。子どもとの信頼関係、じっくりと時間をかけて作っていきたいですね!

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。