暮らし
幼稚園や保育園の「騒音問題」うるさいと感じるのは、実は子育て世代?!
2016年 6月 2日 16:20
ニュースでも取り上げられることが増えている幼稚園や保育園の「騒音問題」、子育て世代には気になるニュースですね。今回は、子どもたちの在園時間に在宅している人へ行なった「幼稚園・保育園に関するアンケート」をご紹介します。子どもの声を「うるさく感じることがあるか」を尋ね、住居の距離や年代別に調べたところ意外な結果が出てきました。
幼稚園や保育園の「子どもの声」がうるさいと感じる人はどれだけいるの?
幼稚園や保育園の「騒音」について、平日の朝7時半から9時頃、14時から16時頃に在宅している人770人へ「クリエイティブジャパン」が行なったアンケートによると、「通園中や園内の子どもたちの声をうるさく感じたことがあるか」の問いに14.9%の人が「うるさく感じることがある」と回答しています。
近くに住んでいるほど、うるさいと感じるわけでもない!?
同じ回答を、住まいと幼稚園や保育園との距離別に集計すると、住まいが近くなるほど「うるさく感じることがある」の回答が増え、徒歩5分で1割だった回答が徒歩1分以内になると5割まで増えました。
しかし、お隣さんとお向かいさんでは「うるさく感じることがある」と回答したのは14.3%と、徒歩5分以内の18.2%よりも少ない結果になりました。幼稚園や保育園の見えるところへ住んでいる人は、子どもたちの声を「当たり前」と肯定的に受け取り、それほど気にしていないのかもしれませんね。
園の音を一番気にしているのは60代?20代?
今度は年齢別に回答を集計してみると、1位40代(18.2%)、2位30代(17.4%)、3位50代(16.9%)、4位20代以下(15.6%)、5位60代以上(8.5%)という結果に。実は、先輩子育て世代の40代が一番多く、次いで子育て同世代と思われる30代が、子どもたちの声をうるさく感じる比率が高いことがこと分かりました。
「園の新設」は、住民の声を優先すべき?
最後に、徒歩5分以内に住居がある人を対象に「幼稚園や保育園の新設に住民の声を優先すべきか」を尋ねたところ、「住民の声を優先すべき」と回答した人を年齢別に見ると、園の利用者世代にあたる30代が28.8%なのに対し、先輩子育て世代の40代が38.9%、50代が38.2%と10%増加。さらに20代以下に至っては61.4%と半数以上が住民の声を優先すべきと考えていることが分りました。一方、祖父母世代と思われる60代以上では「住民の声を優先すべき」と回答した人は20%に留まり、保育園の新設を望む子育て世代への理解を示した形となりました。
まとめ
幼稚園、保育園の騒音を、一番気にしているのは在宅率の高い高齢者世代と思いきや、実は園の利用者と近い世代だと分かりました。今後さらに女性の働き方が多様化し、保育園や幼稚園のニーズが高まることを考えると、園施設以外も視野に入れた子育て環境のあり方を、当事者世代がじっくり議論していく必要があるのかもしれませんね。
◇[資料JP]近所の保育園・幼稚園がうるさいと感じるのは若い世代!?"幼稚園・保育園"に関するアンケート結果(クリエイティブジャパン)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000012153.html