暮らし
不審者対策!被害に合わないために、「親が」「子どもが」気をつけること
2016年 1月 20日 08:00
小学生になると親から離れて行動する機会が増えます。そんななか不審者対策として、親が気を付けておきたいこと、子どもに覚えておいてほしいことをまとめました。子どもが「暴行」や「誘拐」などの被害に遭わないように、子どもに教えておくべきことはたくさんあります。
被害に遭いやすい場所、時間帯は子ども一人で行かせない
子どもが犯罪被害に遭いやすい時間帯は、午後2~6時です。下校時刻や帰宅後の外出も、まだ明るいからといって安心できません。特に注意すべきなのは、見通しが悪く暗い場所、雑木林、ゴミが散らかっている所、空き家など、人の目が少なかったり、周囲の無関心が感じられるような場所です。そういう所は、子ども一人で行ってはいけないと教えておきましょう。また車に引き込まれる可能性もあるので、車が停車している所では、車の中から手を伸ばしても届かない程度の距離(約1m)を取るように伝えましょう。
知らない人、ではなく、家の人に許可された人以外には付いていかない
不審者と言うと、多くの子どもは「黒い服、サングラス、マスク、見るからに怪しい人」だと思っています。でも道でよくすれ違う人も実は悪い人かもしれないと子どもに伝えておきましょう。誰でもそうですが、顔を知っていると不思議なほどガードが甘くなります。そのため、顔を見たことがあるだけなのは「知らない人」だと、親が子どもに教えておく必要があります。また普段から親子でお世話になっている人にお迎えを頼む場合もあるかもしれません。その場合は、その人の名前をに子どもに伝えて、その人以外には付いていかないようにと言い聞かせておくことも重要ですね。
親子で確認しておきたい下校時の約束
下校時には、決まった通学路を使う、寄り道はしない、なるべく1人では歩かない……などの約束事を、子どもと一緒に決めておきましょう。下校途中で友達と別れて1人になったときは、広くて明るい人通りの多い道を選び、周囲の様子をよく見ながら、できるだけ早足で帰るように教えておくといいですね。
万一、連れて行かれそうになったら
もし子どもが不審者に遭ったら、大声で叫ぶことが大切です。防犯ブザーの音は、子どもの誤作動と勘違いされて、周囲の人が緊急性を感じないことがあります。子どもがいざというときに大声を出せるように、カラオケボックスなどで練習させておくといいですね。もう1つ大切なのは、ランドセルを捨てて逃げること。ランドセルの有無で、子どもが逃げるスピードと距離が大きく変わってきます。親は子どもに「非常時には、迷わずランドセルを捨てて、近くの家や店に逃げる」ということを教え込んでおきましょう。
親子で確認しておきたい帰宅時、帰宅後の約束
お宅によっては、子どもが帰宅時にエレベーターを使用したり、、家族が留守の場合もあります。エレベーターでは、周りに怪しい人がいないか確認してから乗ること、壁を背にして非常ボタンが押せる位置に立つことを教えておきましょう。家のドアを開けるときも周囲を確認してから開ける、もし留守でも大きな声で「ただいま」と言うなど、親は子どもに守るべき約束を伝えておきましょう。また帰宅後、子どもが遊びに出掛けることもあります。「どこへ誰と遊びに行くか、何時に帰るか」を言ってから出かけること、外では1人で遊ばないこと、公園内の見えにくい場所やトイレに1人で行かないことなども、子どもに守らせましょう。
親が気を付けること
入学前に親子で通学路を歩いて、「危険箇所」「いざというときに避難できる店」「子ども110番の家」を子どもと一緒にチェックしておきましょう。鬼ごっこのように、親が不審者の役になり、子どもがランドセルを捨てて逃げる練習をするのもいいですね。また普段から、防犯ブザーの電池が切れていないか、近所で不審者情報がないかにも気を付けましょう。不審者情報は、地域の警察所や学校が保護者宛にメールを配信するサービスもあるので、入学後に学校からお知らせがなければ、地域の警察に問い合わせてみてください。
もしも怖い目に遭ったら……
子どもは、被害に遭っても「親を悲しませたくない」とか「自分に落ち度があった」と感じて、なかなか親に話せないケースもあります。普段と様子が違うと感じたら優しく声をかけてみましょう。心理カウンセラーに相談するなど、家族で抱え込まずにサポートを利用するのもいいでしょう。被害に遭った子どもの心のケアを、第一に考えましょう。
まとめ
不審者情報メールが来ると心配になりますが、常にそばに付いているわけにもいきませんね。被害に遭うリスクを低くするためにも、子どもに行動の方法をしっかり教えておきましょう。