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【整理整頓を始めよう11】福袋を買わないで!お得な不要品が高くつくワケ

今日の話題は、ズバリ「福袋を買わない!」です。とうとう今年も最後。みなさん大晦日をいかがお過ごしでしょうか。大晦日の今日、家中を慌ててお掃除している方がいないことを祈りつつ(笑)、今年最後となる連載をお送りします。

 

セール、福袋の季節、買いますか?買いませんか?

年末年始はクリスマスやセールなど、売り出しのオンパレード。ボーナスも入りお財布もゆるみがちな中、すでにお買い物した方も多いのではないでしょうか。そして元旦には、多くのお店で「福袋」が売り出されます。日本独特の風物詩「福袋」、中身の話題や長蛇の列が、毎年ニュースでも取り上げられますよね。「福袋」の始まりは、ある呉服屋が江戸時代に1年分の裁ち余りの生地を袋へ詰めて売り出したものが評判になったという説があります。みなさんは「福袋」を買う派ですか?買わない派ですか?

 

福袋の落とし穴

最近の福袋は、中身が分かる物もあるので、常々欲しかった物が定価より安く買える場合は、計画的に購入するのもいいと思います。でも福袋は、詰め合わせになっているので、どうしても不要な物が入っています。前回の連載で、「入口は狭き門に」という話しをしましたが、整理整頓を上手に続けるには、不要な物を家に入れないことが重要です。ですから、詰め合わせで不要な物が入っている福袋は、おすすめしません。

以前私も、ポーチや財布が入っている好きなブランドの福袋を買った経験がありますが、使いたいと思える品物は1つだけでした。あとは決して自分では買わない柄や色の物。結局、人にあげたり、あげるには素敵さが足りない物は、引き出しに何年もしまった挙げ句、使わずに捨てました。こうした経験から、もう福袋を買うのはやめました。みなさんも、似たような経験があるのではないでしょうか。

 

シンプルで清潔に暮らしている人は福袋やセール品を買わない

家の中が物に囲まれておらず、シンプルで清潔に暮らしている方が私の周りに何人かいらっしゃいます。その方々に共通しているのは、福袋を買わず、セールへ行かないこと。彼女たちは、掃除や食事作りなど日々の生活をとても丁寧に行っていて、思いやりがあり、心が穏やかで安定しているように見えます。逆に言えば、心が安定しているから、日々の生活に余裕があるのかもしれません。

セールの時期になると、ついつい誰よりも先に、1円でも安く、1つでも多く欲しいという思いがよぎります。しかし、この「安く」「多く」のエネルギーが、身の回りに物を増やす原因で、さらには心と日々の生活を不安定にしている可能性があります。

 

「安物買いの銭失い」にならないように

福袋を買うとき、「何が入っているのか」、「どれだけ得するのか」と期待で一瞬ワクワクしますよね。しかし、フタを開けてみれば、不要な物が増え、お金も無駄にしてしまったことに気づきます。なぜなら、本当に欲しい物を1つ買ったほうが、安くつくことがほとんどだからです。仮に安かったとしても、不要な物を処分するまで、物に囲まれた生活をしなければなりません。物が溢れているストレスはもうみなさん想像できますよね。これは福袋に限らず、その後のセールも同じこと。「安物買いの銭失い」にならないよう、「入口は狭き門に」ですよ。

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら