10分こそうじ

開かない瓶のフタ、予備ボタンの保管 暮らしの「困った」解決法

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
暮らしの「困った」を解決するアイデアをご紹介します

毎日の暮らしの中で「ちょっと困った!」という瞬間は意外と多いもの。今回は、消毒用アルコールの正しい処分方法など、知っておくと便利なアイデアを5つお伝えします。

まだ使える? 「消毒用アルコール」にも使用期限あり!

手指の消毒や掃除に欠かせない消毒用アルコール。実は使用期限が設けられているのをご存じですか? ほとんどの製品は未開封の状態で、製造から約3年が使用期限の目安。コロナ禍にまとめ買いしたままのものは、期限切れの可能性が大きいです。

期限が切れたものは消毒効果の低下や、品質が変化している可能性も考えられます。使用するかは個人の判断に委ねられますが、メーカーによる品質保証の対象外になるため注意しましょう。

使用期限はパッケージをチェック。記載されていない場合は、ロット番号から製造日を確認できることがあります(例:「2201301」→2022年1月30日製造)。

期限切れの消毒用アルコールを処分したい場合、アルコールは揮発性が高く、引火の危険があるため、そのままゴミに出したり、大量にシンクに流すのは危険。

以下の手順で処分するのがおすすめです。肌が弱い方は手袋を使うようにしましょう。

  1. 古布など吸水性のあるものに消毒用アルコールを染み込ませる
  2. 屋外や火の気のない室内で換気しながら完全に乾かす
  3. 袋に入れ、燃えるゴミとして捨てる

なお、処分方法は市区町村のルールを優先してください。

いざという時に困らない「予備のボタン」はこう保管する

新しい服に付いてくる“予備のボタン”。とっておいたのに、どの服のものかわからなくなった経験、ありませんか?

おすすめの保管方法は、洋服の内側(品質表示タグ付近)に縫い付けておくこと。面倒だと感じますが、収納スペースも不要で、外出先でボタンが取れてもすぐに対応可能。服を処分する時は一緒に手放せるので、ボタンだけが残ることもなくメリットは多いんです。

品質表示タグに縫い付けておくとわかりやすいです

開かない! 「瓶のフタ」がスルッと開く裏ワザ

ジャムの瓶が固くて開かない……。そんな時は道具なしでできるこの方法を試してみてください。

それは「瓶を逆さまにして、フタを少し回すだけ」。これだけで、フタがスッと緩むことがあります。

中身がこぼれやすい場合は、シンクの上で試すと安心。叩いたりお湯に浸けたりしなくてもOKな、簡単で手軽な方法です。

逆さにして回すだけで開くことがあります

「固結び」が一瞬でほどける!

ゴミ袋や紐をうっかり固く結びすぎて、ほどけなくなったことはありませんか? そんな時はこの方法でスルッと解決。

  1. 固結びした袋の“取っ手”や紐の片方を、細く硬くなるまで4〜5回ねじる
  2. ねじった部分を結び目に押し込む

こうすると結び目がゆるみ、簡単にほどけます。ポイントは「できるだけ細く・硬くねじる」こと。結び目にスッと入り込みやすくなります。

片方をねじって押し込むとほどけます

「テープの切り口が分からない」ストレスを解消!

透明テープを使おうとして、「切り口どこ!?」とイライラしたこと、ありますよね。このストレスを解消するには、事前に結束バンドを巻き付けておくのがポイントです。

  1. 結束バンドを2本つなげ、テープに巻き付ける(きつくなりすぎないよう注意)
  2. 余った部分をカット
  3. テープの切り口を結束バンドの輪に貼り付けておく

使うたびに切り口を結束バンドに貼っておけば、次から探す必要なし! サイズ調整も簡単で、ビニールテープなどにも使えます。

1本より2本つなげて、テープとの間に隙間を作るのがコツ。結束バンドを動かせるようにしておけば、テープを引き出すときに邪魔になりません。

余った部分はカット
テープの切り口を結束バンドに貼り付ければ、もう見失いません

すぐに試せる簡単アイデアを5つご紹介しました。暮らしの中の「ちょっと困った」を解決できると、毎日がぐっと快適になります。ぜひ今日から取り入れて、ストレスの少ない暮らしを楽しんでくださいね。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。