老師オグチの家電カンフー
現代の妖怪アイテム「ハンコ」をゲゲゲ化してみた
2022年11月16日 08:05
世の中が徐々にDX化していますが、皆さんついていけてますでしょうか?
リモートワークにおけるハンコ出社のように、効率化を阻害する象徴となってしまっているハンコ。実際、デジタルの画像技術が進んだ現在、印鑑はどこまで認証としての機能があるんでしょうか。
DXの邪魔だと槍玉にあげられつつも、ハンコはビジネスの現場で生きながらえています。社内文書で捺印する時は、上司に対してお辞儀をするように傾けて押すべきだとか、ワタシのようなフリーランスにはにわかに信じがたい風習も存在しているようです。
それに、宅配便の受け取りなど、日常的に使う機会もまだあります。1個もないというのは考えづらいというわけで、個人としては20年以上ぶりにハンコを買ってみました。
注文したのは、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターを使った「ゲゲゲ ゲゲゲの鬼太郎はんこコレクション」です。タイプは、木彫りの印鑑と、キャップレスのセルフインクタイプの2種類。キャラクターは、鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男、猫娘、砂かけ婆、子泣き爺、ぬりかべ、一反もめんなど。それぞれのキャラクターは、アニメ第1期(1968年〜1969年)から第6期(2018年〜2020年)まで、時代ごとの絵柄が用意されています。
選んだのは、日常で使いやすいセルフインクタイプ。木彫りの印鑑もかっこいいですが、さすがに銀行印などに使う気がせず、用途を思いつきません。絵柄は第1期の「目玉おやじ」をチョイス。クラシカルな絵柄の方が妖怪らしさがありますし、ハンコというアナログな現在の妖怪的アイテムと親和性がある気がしまして。
「アニメ絵のハンコなどふざけるな」と怒る向きもあるかと思いますが、ハンコもこれからは、LINEのスタンプのように自分らしさを表現するアイテムとして残るんじゃないでしょうか。実際、歴史上の人物の印もかなり個性的なモノがあります。北条氏の印は虎の絵が付いていますし、武田信玄の印は竜の絵、弘法大師の印は絵なのか字なのかよく分からない模様です。
さて、ワタシの目玉おやじハンコ、人に見てもらってナンボなので、カバンに入れて持ち歩いておりますが、いまだ押す機会がありません。実物は見える人にしか見えない妖怪的な存在になっております。