藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

エアコンを買い替えて、地味な掃除と送風の重要性を実感した

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
アズマ工業「エアコンスキマキーレー」(公式サイトより抜粋)

リビングに設置していた15年目のエアコンを買い替えたばかりだ。

明確な挙動の不具合があったわけではないのだが、去年あたりからなんとなくあやしい予感があったため、春まだ浅い時期に、思案して付け替え工事をした。

すると、その1カ月後に同じ機種が10万円値上がりしてしまった。いろいろな社会情勢ってこわい。

しかし、何よりも怖いのは、いざ暑くなったときに効かないエアコンだろう。日本における近年の猛暑というか酷暑、地獄的な暑さの日々は、エアコンなしで凌げる気がしない。その次に怖いのが、エアコンから出てくる「カビ風」だ。

高価になるほど「壊れたから買い替える」で済まされないエアコン。いざというときに商品の在庫があるか、取り付け工事の順番は来るのかも不穏だ。長めに安定して使い続けるためにも、適切なお手入れは必須といえるだろう。

というわけで、エアコン掃除道具もこのタイミングで新調した。今回ご紹介するアイテムは、アズマ工業「エアコンスキマキーレー」だ。

ユーザーニーズに応えてグレーのモデルも登場

家庭で手入れできるエアコンの3大掃除ポイント「フィルター」「ルーバー」「送風口」すべてに1つでリーチする商品なのだが、そういうアイテムはよくありそうでない。

家庭でできる掃除方法自体はさして難しくない。まずは高所の作業の安全を図りつつ、エアコン電源を切ったのちにパネルを上げてフィルターを取り出しておく。

そして、「エアコンスキマキーレー」でルーバーを挟みながらほこりを取り、送風口も挟むように両脇から汚れを拭う。過剰に深追いできない、ちょうどいいサイズの柄の長さであることに気づくだろう。モップ部分は汚れたら外して洗って何度も使える。

筆者宅のような3LDKマンションのLDK、キッチンに直接繋がっているリビングに設置されているようなエアコンには、調理中に出るキッチン由来の油煙の吸い込みが避けられない。つまり、パサパサしたほこりだけじゃなく、油を含んだ粘り気のあるほこりが付着するリスクがある。

吸気フィルターは浴室などに持ち込み、家庭用中性洗剤を吹きつけ汚れを浮かせてから、濡らした「エアコンスキマキーレー」で力を入れずに洗い、全体をぬるま湯で濯いで陰干しして戻す。

エアコン掃除後のモップは中性洗剤で洗って繰り返し使える

購入したばかりで汚れらしい汚れがついていなさそうな段階でも、しばしば「エアコンスキマキーレー」のような道具で掃除しておくことが、ハードな汚れ(カビ)発生を阻止するポイントになる。とまあ、言うだけなら簡単だが実際やるとそれなりの強度のある掃除ではある。

少し話は逸れるが、冷房稼働後の自動送風乾燥機能の効果はバカにならない。筆宅の古いエアコンを取り外してみたとき、内部の熱交換器周辺のカビはほとんど生えていなかったことに驚いた。適宜フィルターは掃除していたものの、そこまで掃除の頻繁も高くなかったのに。エアコン内部の汚れ自体も少なかったのは意外で、やっぱり冷房スイッチを切った後の送風運転はものすごく大事なのだ。

「スイッチを切ったのになんだか生ぬるい風が吹いてきて不快」などという理由で、せっかくの乾燥のための送風運転をわざわざ自分で切ってしまう人が結構いると聞く。しかし、エアコン内部の結露水を乾燥させず放置しては、カビを育てる手助けをしてしまう。

とにかく自動で始まる「送風運転ぶっち切り」だけはやめておこう。せっかく備わっているカビ対策を、自分から止めてしまうのはもったいない。

自動で送風が始まらないエアコンの場合も手動で冷房使用後はしばらく送風し、内部を乾かすようにしたい。

地味な掃除と送風。それだけでもエアコンの寿命は変わってくるのだから。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。