藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

配管のヘドロ汚れも撃退! Amazonで買える風呂掃除グッズ3選

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
風呂を快適に使うための掃除グッズを3つ紹介

床のぬるつき。うっすら漂う臭い。気付きたくないけど、気付いてしまう……。今年もまた風呂場がヌメッたり臭ったりカビが生えたりする季節がやってきてしまった。

この抗いがたい自然に対し、個々の住まいでできる対処はささやかなもの。なれど、少しでも快適な生活を手に入れるためにできることはしておくに越したことはない。

今回は手近な「Amazon」でサクッと買えるものを中心に、梅雨の不快にわかりやすく「効きのいいもの」を3商品紹介したい。

洗剤付きが便利な使い捨てスポンジ

筆者は2018年からTBSラジオの番組に定期的に出演させていただいている。「2,000種類以上の掃除道具を使った家事掃除アドバイザー」として、「これいいよ!」と掃除法なりグッズなりを紹介しているのだが、番組パーソナリティーのジェーン・スーさんから先日、直々に「これいいよ!」と教えていただいた商品が、この「スコッチブライト 洗剤付きクリーニングパッド」である。

スコッチブライト 洗剤付きクリーニングパッド

2,000種類使っていようが未知なる商品は数多ある。「洗剤付きクリーニングパッド」も教えていただいて初めて手に取った。1パッケージに30枚入っている。スポンジといえば3Mであるし、使い捨て前提で作られているとはいえ、いいものなんだろうなという先入観はあったのだが、実際とてもよかった。

まず手に取ればわかる。しっかりしていて、安心感あるサイズ。「使い捨て」ではもったいないような立派なスポンジだ。

当たり前だが、使うたびに「おろしたて」の状態なので、風呂場の壁の上のほうとか、汚れの少ない箇所から順に掃除していくのに実に適している。それこそ天井から壁全体、棚部分、小物、浴槽、洗い場、排水溝までをこの1枚で、入浴するごとに掃除できれば、カビやヌメリはおろか汚れの蓄積する隙を一切与えないだろう。

1枚1枚に洗剤が含有されているので、水で湿らせ軽く絞るだけで掃除にあたることが可能。準備するものもなく、掃除にあたってのハードルが大きく1つ下がる。

使い捨ての薄いスポンジが複数枚入っている

毎日浴槽を使うわけではないライフスタイルでは、いつ買ったかわからないスポンジをうっかり何年も使ってしまうようなケースもあるだろうが(そのスポンジの衛生状態やいかに)、この使い捨てタイプのスポンジであればそういった心配がない点もよい。雑菌を持ち越さない、という点でも理にかなっている。



こういった石油ありきの使い捨てグッズの持続可能性については、いささかの懸念がないわけではないご時世ではあるが、もしもの手札としても持っておいて損はない逸品だ。

お風呂が沼化……!? 配管洗浄剤

冬の間はほとんど毎日入浴剤を使っていた。松のエキスだの塩化マグネシウムだの、ほうじ茶の香りだの、ドロっと湯だの、色々な種類を取っ替え引っ替え、しかも家族5人の入浴時間はまちまちなもので日々追い焚き必須なのである。

でも給湯器の仕様で、毎日浴槽のお湯を抜くのと連動し、自動で「追い焚き配管洗浄」モードが稼働するので特段の不安はなかった。うちのお風呂の配管は大丈夫、きっとキレイなのだと信じていた。

だからこの「クリーンプラネット 浴槽の配管 丸洗浄 プロフェッショナル」の試用も気楽に行なったのだ。「結構高いけど全然汚れが出てこないかもしれないから損した気分になるかもね」くらいの気持ち。正直、1剤を入れたところまでは余裕だった。

クリーンプラネット 浴槽の配管 丸洗浄 プロフェッショナル

そうそう、この商品、よくある風呂釜洗浄剤のように残り湯を使うタイプではないので注意が必要だ。

まず、浴槽の湯を全部抜く。1穴式の循環口を剥き出しにしたところに、付属の「洗浄ボックス」を両面テープで浴槽に貼り付けてから水を溜める。循環口より1〜2cm上までという水量は絶対で、そこから最高温度での「追い焚き」を開始するタイミングで1剤(スルファミン酸)を投入して配管に循環させる。

機種や給湯器の仕様によっては使用できない場合があるため、事前に取扱説明書の確認が必要

その約10分後、追い焚きを続けながら2剤(過炭酸ナトリウム)を洗浄ボックスに投入するのだが……事態はそこで急変した。

突然見たことのない色味の汚れ……呪われた沼のような……がゴボゴボと溢れ出てきたのだ。

「ヒィィィッ」思わず、のけぞる……(筆者は子供の頃うっかり読まされてトラウマになった日野日出志の漫画を思い出していた)。なんという光景。うちの風呂釜は一体何を溜め込んでいたのか?

まるで呪われた沼のよう……

汚れた湯を抜いたら浴槽の底に何か砂のようなものがたくさん溜まっていた。怯えながらすすぎ運転をしたのだが、以後はほとんど変なものは出ず、それもまた信じがたい。現代の便利な住宅(設備)にはブラックボックスが数多くあるが、これを使うと、その1つの、パンドラの箱を開けてしまうことになるだろう。

浴槽の底には砂のようなものが溜まっていた……

「ハードなやつ」で蓄積汚れをリセット

大掃除の頃に隈なく掃除したはずなのだが、おかしいな……と思い始めるのが大体毎年同じ時期だ。ちょいちょいとした軽い掃除を毎日していても取りきれない箇所の水垢、皮脂汚れが蓄積して可視化されてくるまで、だいたい3カ月かかる。しかしその時分は毎年忙しい。そこで少し、後回しにする。そして梅雨前、どうしようもなくなる。

重層化した汚れは通常の中性洗剤とスポンジというタッグでは落とせない。それはカビや皮脂由来の細菌など多岐にわたる要因が絡み合ったもので、各々に合致した洗剤は別にあれど、とはいえ1つずつ層を溶かしながら掃除するだけの余裕がその時点であるかといえば、否……。

だから一気呵成に溶かしてしまいたい。全部を一度にやっつけたい。というときにこれを使う。リンレイの「ウルトラハードクリーナー バス用」。似ている商品に「ウルトラハードクリーナー バス用 防カビプラス」があるが、一気呵成に溶かしたいならこっちだ。

リンレイ ウルトラハードクリーナー バス用

洗い場、ドア、壁、風呂椅子、洗面器、棚、風呂蓋。層を成した風呂汚れのあちこちにスプレーすれば、ものの2〜3分でデロデロとそれらが溶けるのがわかるだろう。それこそ普通のスポンジで軽く擦るだけで、後は済む。すすげば謎の輝きが戻る。「元の色はこんなんだったんだ」といちいち発見がある。暮らしの妙。



理想として「毎回、すみずみまで」掃除できればそれに越したことはないが、できないものはできない。だからたまにハードなやつでリセットをかける。そこからまた再び三度汚れが育っていってもそれはそれ、生きている証左なのだ。

かく日々のリセットと、時々の強力リセット。風呂を快適に保つ現実解は、この2段構えにある。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。