藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
ダイソンの小さくて軽い新スティック掃除機、ミニマムな我が家にちょうどいい!
2020年11月20日 08:00
「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし」と清少納言は書いた。わかる。よくわかる。こないだ産んだばかりだと思っていた我が家の末っ子も先日10歳となり、なってみれば大柄夫婦の娘たちは3人とも結構なサイズ感なのである。彼女らの新生児期の動画を見ては遠く、遠くを眺めてしまう……。
だがしかし、おおきくなって良いこともある。子らは長じていろんなことができるようになった。片付けとか、ご飯作りとか、掃除とか。働く母としては非常に助かる。成長万歳。
しかし子ども的に、まあそんなに進んでやりたいってほどじゃないのが家事ってものなので、なにかしらご褒美はあったほうがいい……目新しさとか達成感とか。まあお小遣いとか……。
というところで先日も「100円あげるから家中に掃除機かけてみてよ」と筆者の留守中に家事バイト(我が家では小遣い制ではなく労賃を払う式)を頼んだところ、子どもが「すこ!」「これすこ!」と感動してLINEしてきた(「すこ」っていうのは「好き」って意味らしいです)。そのとき使ったガジェットが、ダイソンが2020年10月8日に出したばかりの最軽量コードレススティック掃除機「Dyson Micro 1.5kg」であった。
ミニマリズム流行りの昨今であるが、我が家は先んじて(?)夫婦二人で住むために手に入れたかなり小ぶりな住まいで娘3人を育てている。ゆえに全体的に床面が少ない。そのためキャニスタータイプの掃除機も所持しているけど活躍の頻度は高くない。要はあんまり活用できていない。
しかして娘が言うに「Dyson Micro 1.5kg」はかなり小さくて取り扱いやすくしかも軽い。ミニマムな我が家の床面にヘッドも小ぶりでちょうどよく行き来できる。本体1.5kg、つまりペットボトル(大)よりも軽い。軽さ、ぱない。高さのないリビングのテレビ台の下の奥の奥までヘッドが入った。うおー。テンション上がって100円のお駄賃以上に掃除しすぎた。悔しい。「(;_;)」。
あっそう……。
なるほど「小さい」っていうのは、それだけで「価値大」なのかも知れない。筆者はあんまりスペックにこだわるたちではないのでさして気にしないのだけど、確かにヘッドは従来品より45%も小さくなっているらしい。一方、モーターは毎分最大10万5,000回転、これは現行のハイエンドモデルには届かないながらも2019年発売の「V8 slim Fluffy」の毎分最大10万7,000回転に迫るスペックだ。使って思うにパワーが足りない気はぜんぜんしない。
また付属ツールの「ミニモーターヘッド」を装着すれば布団クリーナーとしても使える。布団というものはなぜか吸うたび「謎の粉」が出てくるものだが、それも容易にぐいぐい吸い取れる。よい。本体の小ささが効く。取り回しやすい。
あと白状すると四十肩気味の中年女性である筆者には、小ささというよりとくに「軽さ」が身に沁みた。子どもが使いやすくてオッケー! などというのはおまけレベルのメリットであり、とにかく片手で繰り回すものの大きさや重さが真面目に辛いので、この軽さを体感してしまうと……もう……。
「ちひさきものはみなうつくし」。つぶやきながら掃除にいそしむ、中年、秋の夕暮れなのであった。