藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
衣類の見えない汚れを可視化して漂白、花王「ワイドハイターEXパワー」
2020年7月21日 06:30
アトピー性皮膚炎の家族がいる。身近にいないと、なかなか気づけるようなことではないのだが、下着が汚れやすい。擦れた皮膚から血や体液が出やすいためである。
だから白い木綿などの肌着を身につけている場合、すぐに何となく汚れてしまう。かといって、そうしょっちゅう強い漂白をするのも、皮膚が弱い相手だけに、ためらう。
そこで少し濃色のものを購入することになるのだが、それはそれで、汚れが可視化されにくいので、困った感がある。
あとは黒や紺色の衣類に、ちょっと付着してしまった血液汚れも、なかなかに困る。女性が多い家庭なら思い当たることが多いのではないかと思う。
これも「目立たない」というメリットと、「どこが汚れたかわからない」というデメリットとのせめぎ合いになりがちなところである。
あと実はこう毎日蒸して暑い日が続くと、脇の下とか背中とか鼠蹊部とか、いろんなところから汗が出て、服も汚れている……のだろうけど、具体的にどこが汚いのか、汗汚れだけだとよくわからない! ということも、ありがちである。
このような「着ている間は服から目立たせたくないけど、どこが汚れているのかわからないと困る」衣類の汚れを見える化、可視化してしまうワザがあるのだ。
ご存知だっただろうか!?
それは、洗濯物に「酸素系衣料用漂白剤(液体)」を垂らすこと……たら〜り。
するとアラ不思議。一見なにも汚れていなそうなのに、汚れが付着している部分だけ泡が、泡がモコモコモコモコモコモコモコモコ……。
出てくるのだ!!!
「酸素系衣料用漂白剤(液体)」。主成分は「過酸化水素」。若干、お年を召した方ならちょっと覚えがあるかも知れない。
昔むかし子どもの頃、学校で転んで膝から血が出て保健室へ行って、傷口にしみーるクスリを染み込ませたワタを当てられると、泡がブクブク出てくる……やつ。
過酸化水素水、いわゆる「オキシドール」。あのブクブクは酸素。「酸素系漂白剤(液体)」は汚れに含まれるタンパク質などと化学反応を起こして酸素の泡(商品には界面活性剤も含まれているので)になって目に見えるしくみなのだ。
ブクブクが見えることで、「おお、ここに見えない汚れが……」と得心できるはず。そうしたらあまり時間をおかず、そのまま洗濯機に入れて普通に洗濯をすればいい。
水洗いができるものなら、白物、色物、柄物問わず、また木綿、麻、化学繊維、毛、絹なども問わず使えてしまうのが「酸素系衣料用漂白剤(液体)」の代表的商品である、花王「ワイドハイターEXパワー」の最たる利点だ。
漂白効果のみならず、消臭、除菌効果もあるので、梅雨から夏の危なげな衣類には、なくてはならない存在なのである。