藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
ダニ対策をいつもの洗濯で。「アリエール ダニよけプラス」
2020年5月26日 06:30
生活……家事周りの仕事を20年ほどもの間、してきた筆者であるが、「衣類の防虫剤は“ダニ”除けを想定していない」ということは、去年はじめて知った。
ずっと、知らなかった。
衣類の防虫剤。当然、ダニにも効くものだ! と、勝手に思っていた。しかし、ダニは「衣類を食べる」わけではないので、違う。
と、言われてみれば「……そうか」と得心はする。しかし、「じゃあどうしたらいいんだ?」と、正直なところ、狼狽えた。
衣類を虫喰われた経験、実は、ほとんどない。だが、少し長くしまっておいた衣類を、プラスチック行李から取り出すときなど、クシャミ禍や目が痒い禍に見舞われたということは、恥ずかしながら何度もあった。
人知れずダニがわいていたのだろう。
ムーッとしながら、せっかく畳んでしまっておいた衣類を、改めて洗濯しなおしたこともまた、何度あったろう。そう、長らく「防虫していたはずなのに、なんだかおかしいなぁ……」と訝しんではいたのだった。
ダニが出やすい布ものには、寝具類もある。布団や毛布にもまして、シーツや枕カバーといったもの、知らず知らずのうち、皮脂やフケなどを多く繊維の隙間に湛えてしまっているのだと見え、ちょっと気を抜くだけで、「ひどいこと」になっていそうな気配がしていた(とりあえずダニ小さいからにわかには見えないけど)(見えないのがいいことか悪いことかわからないけど)(ダニ捕獲器とかで可視化されると怖いけど)。
とはいえこれは家事全般について言えることだが、いつもの家事に「いつものルーティン」以外の、余計な作業を加えるというのは、かなりハードル高い。
ダニの増える季節といえば湿度と気温の上がる梅雨から夏にかけてだが、あんなだるい気候下で家庭の「ダニ対策」として、新たにアレコレ余計な家事をする余裕のない向きも多かろうと思う。暑いし、つらい。ほんと余計なことしたくない。
でも、「いつもの洗濯」は、いやいやでも、日常的に行なわねばならない。すぐ臭くなっちゃうから。
ならばそんな「いつも必ず使う洗濯洗剤」に、件のダニよけ効能がつけ加えられているならそれに越したことはない! わけである。
さらにダニよけ洗剤で洗った衣類を、いざしまうとき。ここに件の防虫剤を加えれば、鬼に金棒であろう。
もっとも相手は鬼ではなく、微小な「ダニ」や「イガ」の幼虫やらではあるので、微妙な気持ちにはなるのだが。
いや、小さきものこそ侮れぬ。謙虚に粛々と洗濯し、願わくば彼らのお出ましにならない、暮らしや住まいを整えたいものである。