藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

椅子に置いて座るだけで背筋が伸びて頭がクリア! 突如のテレワークにおすすめの「カーブルチェア」

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です

この連載を始めてそろそろ4年になるのだが、だいたい掲載される日付の1カ月前に当該原稿を書いている。その「先月」と「今月」の狭間は、通常ならさほどの距離はない。しかし2020年明けてからの新型コロナ感染拡大の状況下では、先月思いもよらなかった状況に今月ある、ということが続いている。

そう、この1カ月の間…あれよあれよという間に、「テレワーク」が(可能な職種に限ってではあるものの)行き渡った。「弊社は体質が古すぎて無理」などと言っていたような友人知人らも続々と、SNSで「今日から自宅です」と報告していった。

しかし結構、数日で……音を上げていた。それは、わからなくもない。筆者自身は2001年から2019年まで、延々自宅で仕事をしてきて、漸く昨夏仕事場を自宅外に出した身なのだが、要通勤環境にしたことで、ものすごく作業効率が上がった……場所の切り分けによる気持ちの切り替えって大事だなあと実感した……からだ。

加えて、多くの場合、自宅に仕事用の机や椅子の準備が整っていないことが伺えた。Wi-Fiや仕事用パソコン自体ないケースもあるくらいなので、机や椅子が後回しなのも止むなしだと思うのだが、これらは決して軽視できない「在宅テレワーク」の要なのだ。

実は筆者も、この仕事に就いた当初はダイニングテーブルで作業をしていた。そしてそこにあるダイニングチェアに座って仕事をしていたのだが、あれはご飯を食べる、長からぬ時間のみ座るためのテーブルと椅子だ。

つまり、数時間の集中したパソコン作業を行なうのには、全く向いていなかった。腰がやられてしまうのだ。そしてすでに「それ」を実感している人も、いま少なくないのではないかと思う。

慣れない在宅テレワークで腰痛に苦しんでも、もうこのご時世では整形外科なりマッサージに出かけることすら憚られるだろう。自分の身は、ある程度自分の工夫で担保しなければいけない。

カーブルチェア
メーカー名エイブル
製品名Curble Chair(カーブルチェア)
価格9,900円(税込)

正直こんなことになるなんてまだ1ミリも想像していなかった今年初頭に筆者が購入していたのが、今回紹介する「カーブルチェア」だった。これはいわゆる骨盤サポート座椅子なのだが、仕事場で愛用のオフィスチェアに載せて使っても別の椅子に変えたような感覚を味わえ、気分転換になり、気に入った。

形状の性格で、座ると新鮮な「背筋が伸びた!」実感もあるため、たいへん頭がクリアになるのである。また、これは自宅のダイニングチェアに載せて使ってもいい。たやすく「いい感じのオフィス感」が出る。薄いので、家に置いておいてもあまり邪魔になりにくいのも助かった。

「背筋が伸びた!」と実感できる

これから、いつまで続くかわからないテレワークのために、安からぬオフィスチェアを導入するのはいささかとまどわれる向きもあると思う。体型により合う合わないもあるとは思うのだが、こんな「つなぎ」の方法もあることが、伝えられればと思う。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして17年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、中3、小5、小1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。