藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

シュパッと引っ張るだけでたためる、大荷物人に最高のエコバッグ「Shupatto コンパクトバッグ」

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です

 第一子が小学校に入学したのが2009年なので、そろそろ我が子の小学校に出入りするようになって10年になる。自分自身は6年間しか小学校に通っていないわけで(当たり前だが)10年の長きに渡って出入りし続けるなどという経験は初めてである。

 我が家の場合とりあえず第三子が卒業する2023年3月まで(14年間!)小学校との縁は切れないわけで、育児とは蓋し気の長い話である。

 さて授業参観だ保護者会だPTAだで小学校に行く度にぽろぽろ蘇る、己の小学校時代の思い出。つい先日はバザーのため供出する商品を、あの青くてデカいIKEA袋に山盛り持ち込んだ際、アーッと思い出した。そういえば私、学級会の議題で「藤原さんの荷物が多過ぎることについて」と問題化されたことが、あった!

 改めて、なんだそりゃ。失礼しちゃうわねえ、と憤りつつも身に覚えはありまくる。私はいつも机の両脇に手提げをかけ、荷物をてんこ盛り入れていた。確かに。中身は主に図書館の貸し出し冊数マックスまで借りていた本の類で、重たかっただろうことは間違いない。うーん、掃除のときなど級友には悪いことをした、気がする。すまん。

 しかし果たして「そういう」習性は大人になっても変わらず、今でも私の荷物はいつも多くて重い。出発時から多いこともあるし、出先で一気に増えることもあり、その可能性を目して行きからオーバーサイズのバッグを選ぶ傾向がある。が、諸事情によりそれがかなわないこともある。

 そんなときに活躍するのが、エコバッグやサブバッグの類だ。私も長年いろいろ使い継いできた。惜しむらくは小さく畳めるなど携帯性の高いものはもれなくちゃち……というかあまり強度や高級感が望めず、しっかりしたものは畳んでもかさ張って邪魔という、まあある意味致し方のない二律背反であった。

 そこに先日マーナの「Shupatto コンパクトバッグ」というエコバッグが我が家にやってきて、状況が少し変わった。私は「大荷物人」なので迷わずLサイズをチョイスしたのだが、心強いその容量31.4L、耐荷重15kg。スーパーなどのレジカゴをすっぽり覆える。ちょっとした子どもも入る……。

 なのに「シュパッ」と両端を引っ張るだけで一気に畳める構造で、そのまま丸めてパチンと留めると、握りこぶし一個程度の大きさに縮まってしまう。凄~!

マーナ「Shupatto コンパクトバッグ」
両端を引っ張るだけで一気に畳める構造

 ポリエステルの布地はハリがあり安っぽくなく、無難なネイビーを選んだので持ち手の性別も選ばないし、かたい格好をして担いでいても浮かない。うっかりすればこれだけで小旅行に旅立てそうな勢い。今度試してしまうかもしれない。

 かくして我が家には、私のもう使わない歴代エコバッグが累々と蓄積しているわけだが、それらを我が娘たちが学校用にと次から次に愛用し登校していくのを、いささか微妙な思いで見送っている今日この頃なのである。願わくば彼女たちの大荷物が、学級会の議題にあがりませんように……。

メーカー名マーナ
製品名Shupatto コンパクトバッグL
実売価格2,678円

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして17年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、中3、小5、小1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。