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大根おろしは電動が圧倒的に早い! たくさん作れてシャキシャキ

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
小泉成器「大根おろし器 KDO-1010」

焼き魚、天ぷら、みぞれ煮といった和食から、ハンバーグ、パスタなどの洋風メニューまで、付け合わせや薬味として幅広く使われる大根おろし。名脇役ではあるものの、いざ作るとなると、すりおろしの手間と時間がかかり、ちょっと面倒くさいですよね。大量に必要なときは、なおさらそのように感じます。

大根おろしの手間と時間を減らしたいときには、電動式の大根おろし器を活用して、負担とストレスを軽くしましょう。中でも、小泉成器「大根おろし器」は、すばやく、手間なく大根おろしを作れるのはもちろん、安全かつ小型で取り回しが良いキッチン家電だと思いました。直販価格は7,678円です。

とにかくスピーディー! あっという間に大根おろしができる

小泉成器「大根おろし器」は、その名の通り、大根おろし専用の調理家電です。皮をむき、指定されたサイズにカットした大根を入れてスイッチを押すだけで簡単かつスピーディーに大根おろしを作れます。

大根おろしがあっという間にできあがる

大根をすりおろす役目を担う「おろしカッター」には、鋭い突起の付いた大小2枚の刃が装備されています。この2枚刃は昔ながらの「本目立て」を参考に、メーカーがこだわって開発したもの。突起部分を2方向に、かつ粗目に配置することにより、手ですりおろしたような口当たりの良い食感に仕上がるとしています。

鋭い突起の付いた大小2枚の刃が装備されている「おろしカッター」

使用するときは、まず本体にプレートとおろしカッターをセットして、ふたをかぶせて回しながらロックをかけます。

プレートとおろしカッターを乗せ、ふたをかぶせて回しながらロックをかける
ふたがロックされた状態

あらかじめ皮をむき、約9×5×2cmの板状にカットした大根を投入口から入れ、押込棒で押さえながら電源スイッチを押すと、おろしカッターの2枚刃が回転して大根を削る仕組みです。

ちなみに、大根を板状にカットするときは、押込棒の大きさを参考にすると投入口にスッと入るサイズに仕上がります。

押込棒の大きさを参考にしながら大根を切るとラク
カットした大根を投入口から入れ、押込棒で押さえながら電源スイッチを押す

本機は電源スイッチを押しても、ふたが正しく取り付けられていない(ロックされていない)と作動しません。また、電源スイッチを押している間だけ運転するので、安全に使用できるのが美点です。

なお、本機の定格時間は2分。連続で使用する場合、2分経過したら30分休ませる必要があります。ただ、2分あれば大根1/2本分の大根おろしを余裕で作れるため、よほど大量でない限り、使用時間はあまり気にしなくていいでしょう。

実際に筆者が試したところ、板状の大根をわずか10秒足らずですりおろせました。それまでは手作業ですりおろしていたので、電動式の圧倒的な早さに驚きました。

電動式は圧倒的に早い

本機のおかげで、魚を焼いている間に大根をすりおろし、大根おろしアートを作る時間の余裕もあって、子供たちも喜んでくれました。

大根おろしアートづくりにも便利

加えて、コンパクトに設計されているため、省スペースで作業できるのも美点だと思いました。

コンパクト設計なので省スペースで作業できる

手ですりおろしたような食感に近い! シャキシャキ感も美味

気になる大根おろしの味はというと、確かに手ですりおろしたような食感に近いと感じました。大根を縦の繊維の方向に沿ってカットしたこともあってか、シャキシャキ感が残っており、鶏の唐揚げにトッピングしてネギとポン酢をかけて食べたら、さっぱりした味わいでおいしかったです。

できあがった大根おろしは手ですりおろしたような食感に近い

なお、筆者が普段使っているセラミック製のすりおろし器で作った大根おろしと比較したところ、大きな違いは感じませんでした。実際に食べ比べてみると、食感はセラミック製のすりおろし器で作った大根おろしの方がわずかながらきめが細かく、電動式はやや粗く感じました。

セラミック製のすりおろし器

どちらが良い、悪いということはなく、メニューや好みに合わせて使い分けると良いと思いますが、スピード重視なら、やはり電動式でしょう。

大量に作るときにも大活躍! 残ったら冷凍保存

本機は、みぞれ和え、みぞれ鍋など、大根おろしが多めに必要なメニューを作るときにも活躍してくれます。大量にすりおろす作業が面倒で敬遠しがちだった料理も、本機を使うことによって、手軽に作れるのがうれしいポイントです。

作りすぎて余った場合は冷凍保存がおすすめ。軽く水気をきった大根おろしを小分けにし、食品用ラップフィルムで包んでから、ファスナー付きのフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保管しましょう。

使用するときは自然解凍すればOK。その都度すりおろすのが面倒なときは、本機を使って多めに作り、小分けにして冷凍しておくと便利ですよ。

大根おろしを冷凍するときは、軽く水気をきって小分けにし、食品用ラップフィルムで包む
ラップで包んだ大根おろしをファスナー付きのフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存

また、大根おろしを大量に作ると、しぼり汁もたくさん出ます。そのまま捨てずにお味噌汁や鍋つゆに加えるなど、有効活用するのがおすすめです。

大根おろしを大量に作ると、しぼり汁もたくさん出る
大根おろしのしぼり汁は有効活用できる

パーツをバラして洗える!

本機はパーツを取り外せるため、お手入れが簡単にできるのも魅力です。使用後に、プレート、おろしカッター、ふた、押込棒を本体から外して、それぞれを丸洗いできます。

プレート、おろしカッター、ふた、押込棒を本体から外して丸洗いできる

おろしカッターの刃にからまった大根の繊維は流水で落とせましたが、ブラシでの洗浄が推奨されています。刃が鋭利なので、洗浄の際は手指が直接触れないように注意しましょう。

おろしカッターを洗浄するときに手指が直接刃に触れないように注意

大根おろし専用で使うのがベター

本機は大根おろし専用の家電であるため、ほかの食材には適しません。とはいえ、大根おろしだけに使うのは何だかもったいない気も。

そこで、皮をむいて芯をとったりんごを使い、すりおろしりんごを試しました。大根おろしと同様、スピーディーにできあがるので、赤ちゃんの離乳食づくり、体調不良で食欲がないときの栄養補給などにぴったりだと思いました。

りんごは皮をむいて芯をとってから投入口へ
すりおろしりんごも簡単に作れる

ただし、パーツに食材のニオイが移りやすいため、やはり、メーカーが推奨しているように大根おろし専用で使うのがベターです。

気温が下がり、温かいものが恋しくなる季節に、大根おろしをたっぷりトッピングした鍋を楽しんではいかがでしょうか?

大根おろしは鍋のトッピングにもうってつけ
野本 美樹